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三体 Ⅱ(下) の商品レビュー

4.5

321件のお客様レビュー

  1. 5つ

    172

  2. 4つ

    87

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    2

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2020/08/15

‪夏休みにようやく待ちわびた続編を。 前と同様に、入り込むまで時間がかかったけど入ったら一気に読んでしまった。 相変わらず面白い。最後の最後までワクワクとさせられた。 三体の危機が訪れた世界で、立ち上がる面壁者達とそれを阻もうとする動き、そしてそれぞれの立場で未来を切り開こう...

‪夏休みにようやく待ちわびた続編を。 前と同様に、入り込むまで時間がかかったけど入ったら一気に読んでしまった。 相変わらず面白い。最後の最後までワクワクとさせられた。 三体の危機が訪れた世界で、立ち上がる面壁者達とそれを阻もうとする動き、そしてそれぞれの立場で未来を切り開こうとする人達。 さまざまに絡み合い時間を超えて展開していく。 未来の描写は早く映像化で見たいなあ。 解説にあった「二次元SF」とは言い得て妙。‬ SF的科学用語や複雑な解説はあるのだけれど、物語としてはシンプルだから普段読み慣れていなくてもぐいぐいと引き込まれる。 史強が相変わらずでそれもうれしかった。

Posted byブクログ

2020/08/15

ひゃー、おもしろかったけど時間かかった。 三体Ⅰで出現した三体危機。Ⅱはその危機に世界が対峙していく。智子によって監視された世界で、地球は面壁計画で立ち向かおうとする。唯一、一般人から面壁者となった羅輯は、当初すべてを放棄して山奥で暮らし始める。一方三体側は破壁人を擁立し…とい...

ひゃー、おもしろかったけど時間かかった。 三体Ⅰで出現した三体危機。Ⅱはその危機に世界が対峙していく。智子によって監視された世界で、地球は面壁計画で立ち向かおうとする。唯一、一般人から面壁者となった羅輯は、当初すべてを放棄して山奥で暮らし始める。一方三体側は破壁人を擁立し…というのが上巻。 下巻は残った面壁者が2世紀にも渡る冬眠より目覚めるところから始まる。人類はものすごい勢いで進化し、三体はもはや脅威ではなくなっている…。そこに現れた水滴、羅輯がかけた呪いの発動があり…。黒暗森林が何を指すのか。 羅輯、めちゃくちゃヒーロー。そして頼れる大史!!!そしてもうひとりの主人公とも言える章北海。いろいろ詰め込みすぎー! SFに疎くて宇宙のシーンはイメージがつきにく苦労…。修行が足りませんでした。

Posted byブクログ

2020/08/14

圧倒的なストーリー展開に茫然となる読後感であった。羅輯が冬眠から目覚めると人類社会は想定以上に繁栄し屈強な宇宙艦隊に支配され、一方三体艦隊も天体観測の結果から脅威でないと予測され楽観的な状況になっていた。しかし三体艦隊から先行して到着した探査機の予想外の強烈な攻撃によって人類は再...

圧倒的なストーリー展開に茫然となる読後感であった。羅輯が冬眠から目覚めると人類社会は想定以上に繁栄し屈強な宇宙艦隊に支配され、一方三体艦隊も天体観測の結果から脅威でないと予測され楽観的な状況になっていた。しかし三体艦隊から先行して到着した探査機の予想外の強烈な攻撃によって人類は再び壊滅的なダメージを負ってしまう。そのような苦しい状況の中ついに面壁者羅輯の機転により三体を凌駕してしまう。様々な伏線が終局を迎え一気に羅輯の作戦に繋がる事に只々凄いと思った。

Posted byブクログ

2020/08/13

第一部「三体世界発覚編」 第二部「星間戦争準備編」 第三部「星間戦争編」 勝手に上記のように考えていたんですよね。 冬眠して時をかけるルオジーが、準備をしていく。 そういうことだろうと。 ルオジーの面壁者としての作戦は、読者には明らかなんです。彼が待ち望んでいるものが何なのか...

第一部「三体世界発覚編」 第二部「星間戦争準備編」 第三部「星間戦争編」 勝手に上記のように考えていたんですよね。 冬眠して時をかけるルオジーが、準備をしていく。 そういうことだろうと。 ルオジーの面壁者としての作戦は、読者には明らかなんです。彼が待ち望んでいるものが何なのか。 しかも、三体世界は圧倒的です。三体世界の圧倒的強大さのせいで、数ページで人類の無力さが露わらになります。 人類が生き残るためには、ルオジーの作戦が、上手くいくしかない。 などと、色々考えているうちに、物語がとても綺麗に終わってしまいました。 驚くほど綺麗に、第三部いらないくらい綺麗に終わりました。 どうなるの?? ひとつ、とてもおもしろいと感じたものを。 作中では、コールドスリープが当たり前な時代となり、世界にはさまざまな時代生まれの人が存在します。 人々は故郷という概念を時代に見出し、同時代の人物に同郷意識を持つようになります。 そして、その時代時代に、特徴的な表情をしている。暗い時代の表情、希望を見出した時代の表情というように。 3次元の人間は空間的移動しかできず、空間上の特定場所が、故郷となり得る。では、半4次元を可能にした人間は 、戻ることのできない、ある時間の特定の点に故郷を見出すということなのでしょう。 故郷とは何か?をふと考えさせられる部分でした。 また、時代の表情というものも、なるほどと感じられます。 とにもかくにも、 第三部、楽しみです。 

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2020/08/10

三体Ⅱ 暗黒森林の下巻。 上巻に続き、面壁計画が進行している。しかし破壁者は執拗で、人類は依然として劣勢。羅輯とハインズの2人は冷凍睡眠に入ることとなる。 200年後の時を経て、人類の技術力は向上。地球には総楽観ムードが広がっていた。それを目覚めた冬眠者の視点で知る、というの...

三体Ⅱ 暗黒森林の下巻。 上巻に続き、面壁計画が進行している。しかし破壁者は執拗で、人類は依然として劣勢。羅輯とハインズの2人は冷凍睡眠に入ることとなる。 200年後の時を経て、人類の技術力は向上。地球には総楽観ムードが広がっていた。それを目覚めた冬眠者の視点で知る、というのはSF的で素晴らしい。 しかし三体の偵察艦である「水滴」が登場。地球艦隊への虐殺行為をもってして、改めて力の差が露呈する。総楽観ムードは一転し、世界は地獄と化す。 このあたりからの没入感は凄まじく、ラストまで一気に駆け抜けていく。 そして満を持して、上巻からの伏線が回収される。背筋が冷えるような感覚とともに、読者は「暗黒森林」の意味を知ることとなる。 総括として大変夢中になって読めた。溢れるような情緒を、SF的な大風呂敷に載せてみせた。SF小説として恐ろしく傑作。 それにしてもまだ三部作の2部。3部目がいったいどのように展開するのか、全く想像ができないし、あまりにも楽しみ。 (ネタバレを含む感想は書評ブログの方を宜しくお願いします) https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E3%81%93%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E7%9C%9F%E7%9B%B8%E3%81%AB%E5%87%BA%E4%BC%9A%E3%81%86_%E4%B8%89%E4%BD%93%E2%85%A1%E6%9A%97%E9%BB%92%E6%A3%AE%E6%9E%97%E4%B8%8B_%E5%8A%89%E6%85%88%E6%AC%A3

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2020/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三体文明の探査船との戦い 未知の生命の創作物に戸惑い苦戦する人類。 その中でも、社会学・心理学を小説に落とし込み、物語を創作する著者が素晴らしい。 生存のために、運命共同体であるはずの宇宙戦艦同士が裏切り合う心理(猜疑連鎖)や 宇宙社会学を元にした文明同士の戦い(黒暗森林)が描かれており、非常にスリリング 誰がいるかもわからない森の中で、何かの場所を表す地図が森中にアナウンスされた時に、生存をかけて殺し合い・抹殺が起きる心理状態や社会学的行動がSFの中に再現されていて非常に面白い。 よく調べられており、2世紀後の世界の姿(IT化が進み、あらゆるところにディスプレイが有り、自給自足のエネルギーによる移動手段や、生命維持装置(冬眠)など)も創造的で有り至極のSF小説である。

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2020/08/08

羅輯の呪文の隠された真実、言われたら自明のことなのに驚愕した。章北海の選択とその結果がもたらした物にも言い知れぬ哀しみを感じた。この深くて暗い森の奥に何らかの光明の差すことを3巻で祈る。そして史強のぶれない強さが前巻に引き続き救いでした。

Posted byブクログ

2020/08/07

「SFっていうレベルじゃねーぞ!」と思わずプレステ3発売日のようなセリフが口から出てしまう傑作。前作も大層面白かったが、第二部の本作は前作を遥かに上回る完成度。 あまりにもこちらの想像を裏切るストーリーの連続でページが止まらない。ネタバレしてしまうので詳細は書かないが、一番衝撃...

「SFっていうレベルじゃねーぞ!」と思わずプレステ3発売日のようなセリフが口から出てしまう傑作。前作も大層面白かったが、第二部の本作は前作を遥かに上回る完成度。 あまりにもこちらの想像を裏切るストーリーの連続でページが止まらない。ネタバレしてしまうので詳細は書かないが、一番衝撃を受けたのは、危機に陥って地球を脱した複数の宇宙船が、各船単体では航行するのに十分な燃料・エネルギーがないという事実を突きつけられた場面だった。論理的に考えれば確かにそのような行為に着地するということは理解できても、それが実際に現前するという事実を見せつけられた衝撃は大きい。 最終部の第三部作の邦訳を楽しみに待つ。

Posted byブクログ

2020/07/31

「暗黒森林」の真骨頂は下巻にありました。三星人の探査機(?)「水滴」が突如牙を見せるシーンがスペキタキュラー。映像体験したい。羅輯(ラ・シュウ)の放つ捨身のハッタリで解決するのはコミカルです。このあと智子はシステムを無効化しないのでしょうか。結局、暗黒森林理論が本書の核心的思想で...

「暗黒森林」の真骨頂は下巻にありました。三星人の探査機(?)「水滴」が突如牙を見せるシーンがスペキタキュラー。映像体験したい。羅輯(ラ・シュウ)の放つ捨身のハッタリで解決するのはコミカルです。このあと智子はシステムを無効化しないのでしょうか。結局、暗黒森林理論が本書の核心的思想ですが、「猜疑連鎖」は乗り越えられないというのでしょうか?また、第1部第2部ともに重要な役割を果たした葉文潔は第3部でエンディングに繋がる役割を持つのか?来春が楽しみです。それにしても「死神永生」とは悲観的なタイトルですね。

Posted byブクログ

2020/07/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻の終わりから一気読み。 そしてやはり史強兄貴最高。 圧倒的な三体文明に対して「大峡谷」後の現代人たちの態度に「いやそれ絶対ないでしょ」と思いつつ「でもなんとかなるかも」と読み進めたところでの無慈悲な展開(でも「水滴」のフォルムと発想は好き)。これは鬱結末でIIIを待つのかと思っていたところで最後の羅輯の反撃には舌を巻いた。 でも、これハッピーエンドにも思えるんだけど、続きはどうなるの?星艦地球の人たちが戻ってくるのかな?

Posted byブクログ