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三体 Ⅱ(下) の商品レビュー

4.5

355件のお客様レビュー

  1. 5つ

    193

  2. 4つ

    96

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2020/10/06

上巻をやっとの思いで読み終えたものの、なかなか下巻に手を出せなかった。第三部の「黒暗森林」に入ってから、ようやく面白くなってきた。ここにたどり着くことができれば、これまで延々と語られてきた面壁者の必要性が理解できる。そして、ついに訪れた人類と三体文明とのファースト・コンタクトのす...

上巻をやっとの思いで読み終えたものの、なかなか下巻に手を出せなかった。第三部の「黒暗森林」に入ってから、ようやく面白くなってきた。ここにたどり着くことができれば、これまで延々と語られてきた面壁者の必要性が理解できる。そして、ついに訪れた人類と三体文明とのファースト・コンタクトのすさまじい衝撃……。クラークやハインラインらが描いたのとはまったく異なるもので、ハリウッド映画でもこんなシーンは観たことがない。しかもこれが始まりに過ぎないのだから、いやはやなんとも……。

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2020/10/04

旅行って、限られた時間と財を消費することだから、仲良い友達と行く場合でも、両者大満足の状態に持っていくのが結構難しいですよね、というのが私の持論なのですが、それって旅行に限らず、宇宙ってそういうものですよね、というのが私が一言で丸めた三体II暗黒森林です。 前評判通りとても面白く...

旅行って、限られた時間と財を消費することだから、仲良い友達と行く場合でも、両者大満足の状態に持っていくのが結構難しいですよね、というのが私の持論なのですが、それって旅行に限らず、宇宙ってそういうものですよね、というのが私が一言で丸めた三体II暗黒森林です。 前評判通りとても面白く、凡夫(実際には凡人ではないですが…)の乾坤一擲のラストシーンまでぐいぐい引き込まれるパワーがあります。作中では冬眠技術が実用化されているので地球歴で数百年単位で時が過ぎますが、主要メンバーは21世紀メンタルなので、読みやすいともいえるかも。例えば、主人公格の羅輯のモチベーションはの脳内理想彼女が現実化した妻(※)と子という分かりやすさです。 ※この設定も、『お、ピグマリオンとガラテアか?!』と思いましたが、それは勘繰りすぎで、作中ではこの理想の女性は、”人間”でした。デートの様子等は大変ロマンチックですが、彼女は何だか羅輯にとって都合がよい、内面が感じられない描写しかされていません。羅輯のもとに連れてこられ、異性愛的に結ばれ、娘を出産という経緯にも彼女の意志が感じられないのです。いっそ彼女は、羅輯に面壁者として仕事をしてもらうために一生を投げうった希代の俳優、とかの方がよかったなぁ… 前作の『三体』では、葉文潔など、しっかり内面を感じさせる女性が描かれていました。中国の文化に無知だから、が理由ではありますが、名前だけ見ても性別が分からないキャラクターたち、物理学フィールドだから男性科学者しか出てこない、とかではないところ、また翻訳にあたっても過剰なジェンダーを感じさせる言葉使いが排されているところが良いなと感じていたので、そこは少し残念なポイントです。 加えて、巻末の解説にある、このような恋愛や女性の描写への批判に対して『理系の男性作家の作品に対する紋切り型の評価しかない』と言い切るセンスのなさはもっとマイナスポイントです。せっかく、理系とか、男性とか関係ないんだってことを葉文潔が教えてくれていたのに…早川書房さんへの信頼がちょっと揺らぐ。 3巻目のタイトルが不穏ですが、これが出るのを2021年の楽しみにします。

Posted byブクログ

2021/01/02

いよいよ三体艦隊との直接対決が迫る本作。 展開が読めずにわくわくする気持ちを思う存分堪能できた。 副題にもなっている「黒暗森林」理論、フェルミのパラドックスもクリアしていてなるほどなあと。 わかりやすい二項対立、壮大なスケール、回収される伏線、魅力的なキャラクターなど最高だった。...

いよいよ三体艦隊との直接対決が迫る本作。 展開が読めずにわくわくする気持ちを思う存分堪能できた。 副題にもなっている「黒暗森林」理論、フェルミのパラドックスもクリアしていてなるほどなあと。 わかりやすい二項対立、壮大なスケール、回収される伏線、魅力的なキャラクターなど最高だった。 羅輯、史強、章北海、みんな全然違うタイプなのにみんなかっこいい。 あとがきに「本作はシリーズ最高傑作の呼び声高い」みたいなことが書かれていたが、2021年の春にでるという「三体Ⅲ 死神永生」も楽しみ。

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2020/09/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主要登場人物がほとんどコールドスリープに入って、物語は一気に200年後に飛ぶ。 西暦ではなく危機紀元というもので年代が数えられている。 人類は大峡谷という危機を経てなんとか生き残り、生活様式は現代とは大きく変わっている。宇宙航行技術も大きく進歩している。三体艦隊は徐々に太陽系に近づき、ついに先行探査機が太陽系に到着する。 探査機の圧倒的な能力や、その後の人類艦隊の行動の辺りは非常にゾクゾクした。 最後に三体人を納得させた羅輯のセリフが本当なのかどうかちょっと分からなかった。

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2020/09/23

中国のSF小説『三体』シリーズ第2巻の下です。 様々なSF要素を盛り込みかつ綺麗に纏まっている、最高傑作と言えます。 大量の伏線が所々に敷かれ、読者を最後まで飽きさせません。 上巻で確立されていた人体の冷凍保存技術により、舞台は一気に未来へ移ります。 三体文明対策で絶大な権限を付...

中国のSF小説『三体』シリーズ第2巻の下です。 様々なSF要素を盛り込みかつ綺麗に纏まっている、最高傑作と言えます。 大量の伏線が所々に敷かれ、読者を最後まで飽きさせません。 上巻で確立されていた人体の冷凍保存技術により、舞台は一気に未来へ移ります。 三体文明対策で絶大な権限を付与された面壁者は、世紀を跨いで地球文明のために活躍します。 しかし、彼らを含む全人類には大きな試練が…。 2巻では学者の羅輯と軍人の章北海の二人がキーパーソンとなりますが、全く違う未来を目指している人物であるため展開が予想できません。 物語の筋道がしっかりと立っている作品ですが想像を超えた裏切りが待ち受けている、1巻と同様に独特な世界観を含有しています。 状況が劇的に変化し、地球と三体、そして他(ネタバレしたくない!)の今後が気になる終わり方です。 3巻にも期待します。

Posted byブクログ

2021/01/22

普通の人間が感染すれば、ただの軽い風邪ほどの症状しか現われない弱毒性のウイルス。しかし、ターゲットとされた特定の遺伝子を持つ人間に感染したとき、それは命を奪う猛毒と化す。巷に流行していた謎のウイルスに感染し、瀕死状態となった面壁者・羅輯(ルオ・ジー)は人工冬眠を施され、医療技術の...

普通の人間が感染すれば、ただの軽い風邪ほどの症状しか現われない弱毒性のウイルス。しかし、ターゲットとされた特定の遺伝子を持つ人間に感染したとき、それは命を奪う猛毒と化す。巷に流行していた謎のウイルスに感染し、瀕死状態となった面壁者・羅輯(ルオ・ジー)は人工冬眠を施され、医療技術の進歩と終末決戦を待つことになる。 そして185年後。危機紀元205年、無事に人工冬眠から目覚めた羅が目の当たりにした地球文明は一変していた。 半世紀にわたって続き、世界人口の2/3を失った大不況「大峡谷時代」を経た後、智子(ソフォン)に基礎物理学発展の芽を摘まれ一度は停滞したテクノロジーは、既存の技術を応用することで飛躍的に進歩。ほぼ無限のエネルギー・食糧供給を獲得することができた。軍備は再編・拡張され、2000隻をこえる宇宙戦艦を建造するに至り、膨れ上がった組織は亜細亜艦隊・北米艦隊・欧州艦隊といった「三大艦隊」と呼ばれる独立国家となって宇宙空間上に存在する。 一方で、太陽系へと迫る三体艦隊は長い宇宙の旅の末に損耗していた。速度は低下し、隊列は乱れ……人類は三体文明の仕掛ける侵略戦争に対する勝利、危機の終焉を確信していた。 しかし、三体文明が放った一機の探査機「水滴」と人類が初めて接触した瞬間、すべての希望は失われる。 ――わたしがおまえたちを滅ぼすとして、それがおまえたちとなんの関係がある? 例えるなら宇宙は暗黒の森であり、あらゆる文明は猟銃を携えた狩人で、幽霊のようにひっそりと森の中に隠れている。もしほかの生命を発見したら、それが獲物であろうと、別の狩人であろうと、出来ることは銃のひきがねを引いて、相手を消滅させることだけなのだ。 三体文明と地球文明の圧倒的な力の差を目の当たりにした人類たちの社会はあっけなく自壊してゆく。そんななか、面壁者として激しい毀誉褒貶に晒される羅。彼の脳裏に浮かぶ公理。かつて、高校の同級生だった物理学者・楊冬(ヤン・ドン)の墓前で彼女の母・葉文潔(イエ・ウェンジェ)から伝授された“宇宙社会学の公理”。人類が滅ぶことを望んだ文潔が彼に残した公理は、どのような解をもたらすだろう? 現代人でありながら人工冬眠を経て未来へと送り込まれた宇宙軍将校・章北海(ジャン・ベイハイ)もまた、亜細亜艦隊のなかで人類の生き残りを模索していた。その方法は知略に長け、人望も篤く、羅と比べるに余程こちらが妙手を打っているように見えていた……にもかかわらず、劉先生の筆は容赦ない。章北海の物語は、荒唐無稽な物語なのに、人間と社会の特性と宿命を突きつけられる一幕だ。 なにより揺るぎない三体星人の、地球人類への殺意に震えて(歓喜)読む下巻。楽しい! ハイテクvs.ローテク、最後は拳で殴り合う的展開が好きなんだけど(バトルシップみたいなやつ)、そうなると必要なのは史強(シー・チアン)だろうか。もう兄貴が何とかしてくれそう。最終兵器兄貴。そんな愉快な展開はないだろうと思いつつ、第三部が待ち遠しい。

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2021/01/03

SFネタがオマージュとしてそこかしこに盛り込まれていて面白い。 ストーリーは三体星人との戦いに一気にシフトする。 ところで、「三体」のWikipedia記事は、内容についての記述が大変詳細に書かれている。そのウィキペディア記事に書かれてある内容と本書の内容とを比べると、"...

SFネタがオマージュとしてそこかしこに盛り込まれていて面白い。 ストーリーは三体星人との戦いに一気にシフトする。 ところで、「三体」のWikipedia記事は、内容についての記述が大変詳細に書かれている。そのウィキペディア記事に書かれてある内容と本書の内容とを比べると、"ある部分"の記述が決定的に異なっている。 読んでいる間、ずっとその相違が気がかりだったけれど、訳者あとがきでその秘密が明かされていた。

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2020/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

羅輯は、冬眠から目覚めた。そして覚醒の手順はやりなれたもののようで、一連の手順が済むと、医師の「次の方!」との声で、蘇生室から出されたのだ。同室の冬眠者と話をして今の状況の概略を知った。地球人類の宇宙艦隊はとても強力で三体人の戦艦よりずっと強いという。そのうち三体人と和平交渉ができるだろうとまで。宇宙艦隊はそんな戦艦を二千隻も保有しているという。三体艦隊は宇宙塵を三回通過して、今は隊形もばらばらで艦隊の体をなしていないという。「面壁計画はどうなった?」そう聞いたが、彼も看護師も聞いたことが無いという…。羅輯は何をしたらよいのか?

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2020/09/12

話題になるのが納得の面白さ。 物理学だけでなく、政治学、社会学を横断したような広範なアイデアが縦横無尽に駆け巡っていながらも、かなり読みやすいのは著者の力量だけではなく、翻訳者の力量というのも大きな要素だと思う。 part3を早く読みたくてたまらない。

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2020/09/10

上巻はほとんど心理戦が中心でしたが、下巻は派手な宇宙艦隊戦でハラハラしました。三国志の赤壁の戦いを思い出した… 羅輯(ルオ・ジー)理想の女性とイチャついてるだけじゃなかった(笑) 黒暗森林という理論ーーなるほどなと思ったけど、それでも高い文明を持つ異星人と仲良くなれると信じたい...

上巻はほとんど心理戦が中心でしたが、下巻は派手な宇宙艦隊戦でハラハラしました。三国志の赤壁の戦いを思い出した… 羅輯(ルオ・ジー)理想の女性とイチャついてるだけじゃなかった(笑) 黒暗森林という理論ーーなるほどなと思ったけど、それでも高い文明を持つ異星人と仲良くなれると信じたい!

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