1,800円以上の注文で送料無料

三体 Ⅱ(下) の商品レビュー

4.5

321件のお客様レビュー

  1. 5つ

    172

  2. 4つ

    87

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2020/09/01

「三体 Ⅱ 黒闇森林 下」 劉慈欣(著) 大森望、立原透耶、上原かおり、泊功(訳) 2020 6/25 初版発行 (株)早川書房 2020 9/1 読了 めっちゃ面白かった! 更に大きくなったスケールは人類に根本的問題を突きつけると共に スタート地点に立って シンプルに...

「三体 Ⅱ 黒闇森林 下」 劉慈欣(著) 大森望、立原透耶、上原かおり、泊功(訳) 2020 6/25 初版発行 (株)早川書房 2020 9/1 読了 めっちゃ面白かった! 更に大きくなったスケールは人類に根本的問題を突きつけると共に スタート地点に立って シンプルに明るいであろう未来を目指して終わる。 中国人のダイナミックな心情が良くも悪くも中心に描かれていて興味深い。 三部作最終作は 2021 春に「三体 Ⅲ 死神永生」として発行される予定。 コロナ禍、新総理、東京オリンピック… その時どんな状況で手にしているんだろう。

Posted byブクログ

2020/08/24

〉地球上のすべての生命の中で、いましがた起きたことを目撃したのは、その一匹の蟻だけだった。 シリーズ2作目はフェルミのパラドックスものでした。 宇宙人はきっといっぱいいるのに、何故人類はまだ出会っていないのだろう?という疑問です。その回答をひとつ提示する上下巻。 「宇宙家族ノ...

〉地球上のすべての生命の中で、いましがた起きたことを目撃したのは、その一匹の蟻だけだった。 シリーズ2作目はフェルミのパラドックスものでした。 宇宙人はきっといっぱいいるのに、何故人類はまだ出会っていないのだろう?という疑問です。その回答をひとつ提示する上下巻。 「宇宙家族ノベヤマ」では、攻撃的な性格の文明では星間進出するほど長く持続することは出来ないと示されていましたが、今作では…。 途中なかなか読み進めなくて今ひとつかなと思っていましたが、終盤の怒涛の展開・スケールの大きさは大変楽しめました。やっぱり凄いです、この本は。 どんでん返しの連続は名作「星を継ぐもの」を思い出すわくわく感。 特に水滴の一連のシーンはまさに鳥肌モノで目が釘付けでした。 理解不能な高レベルの異星技術が披露される瞬間って好きです。 「幼年期の終わり」のカレルレンとか、「導きの星(小川一水)」のOTI(超地球知性体)とかそういうのです。 星艦地球のくだりも良かったな~。Ⅲで出てきたら喜びます。 不満があるとすれば、面壁者の3人がそんなに突拍子もないことをしてくれなかったことかな。敵も味方も欺いてまったく予測不能な計画を立てるという趣旨だったのに。というか自分たちでそういう計画にしておきながら国連は文句言いすぎじゃない? まる1ヶ月この三体Ⅱにかかりきりになって他の感想も書けずにいましたが、最近積読に追われる読書だったのでこれくらいのペースのほうが楽ですね。 解説で触れられてたスタニスワフ・レムのフェルミのパラドックスもの(タイトル忘れてしまった)も読んでみたいな。レムはあの海のやつしか読んだことないのです。

Posted byブクログ

2020/08/23

いや~。久々に燃えましたね。SF作品を読んで。 第1部『三体』も良かったですが、この第2巻『暗黒森林』はさらにすごい。もうページをめくる手が止まらない。上巻を読むのは1週間弱。下巻はもう2日くらいで読んでしまいましたよ。もうすごかった。 三体人が地球に攻めてくるのが約4百数十...

いや~。久々に燃えましたね。SF作品を読んで。 第1部『三体』も良かったですが、この第2巻『暗黒森林』はさらにすごい。もうページをめくる手が止まらない。上巻を読むのは1週間弱。下巻はもう2日くらいで読んでしまいましたよ。もうすごかった。 三体人が地球に攻めてくるのが約4百数十年後、それまでに地球人類はどのように対処すべきか。 もう、何という壮大なスケールの小説だろうか。 まさにこれがSFの醍醐味だろう。 自分の脳みそが沸騰するくらい興奮していく様子が自分でも心地よかった(笑)。 ストーリーはネタバレになるので割愛するが、本書を読んでいて感じたのだが中国人である著者の日本へのリスペクトというか『一目置いている感』がすごい。 例えば、本書のなかで第二次世界大戦で神風特攻隊の基地として使われたことで有名な鹿児島の知覧平和会館の特攻隊員の遺書が話題に上ったり、日本SF界の不朽の名作である『銀河英雄伝説』の主人公の一人ヤン・ウェンリーのセリフが引用されていたりするのだ。 恥ずかしながら僕は『銀河英雄伝説』の存在は当然しっていたが、小説を読んだこともアニメを見たこともなかった。しかしながら、このような世界的大ヒット小説にごく当たり前のようにヤン・ウェンリーのセリフが引用されてしまうと、もう日本人としては   『銀河英雄伝説』を知りません とは言えなくなってしまうではないか(笑)。 という訳で、遅ればせながら『銀河英雄伝説』も読ませていただきます。はい。 ・・・ってなんのレビューか分からない終わらせ方はできないので、一つだけヒントを。  宇宙社会学~『猜疑連鎖』と『技術爆発』 この考え方はすごいな。だから宇宙人を見つけるのは大変なのだね。 来年の第3部の発売が待ち遠しい。

Posted byブクログ

2020/08/19

上巻で面壁計画は一段落し、羅輯は人口冬眠に入った。 目覚めたときには世界は激変しており、地球の宇宙艦隊が三体を打ち負かすだろうと誰もが楽観していたのだが‥ 羅輯の呪文、他の面壁者の計画、そして同じく冬眠から目覚めた章北海の宇宙艦隊の采配、三体探査機とのファーストコンタクトなどドラ...

上巻で面壁計画は一段落し、羅輯は人口冬眠に入った。 目覚めたときには世界は激変しており、地球の宇宙艦隊が三体を打ち負かすだろうと誰もが楽観していたのだが‥ 羅輯の呪文、他の面壁者の計画、そして同じく冬眠から目覚めた章北海の宇宙艦隊の采配、三体探査機とのファーストコンタクトなどドラマが目白押しで、技術理論は難しいけどわからないところをすっ飛ばしても素晴らしく面白かった。 ラストはちょっとあっさりしすぎのような気もするが、全体としてはこれぞSF!という感じ。 第二部のラストでも終われそうだが、第三部がどうなるのか楽しみ。

Posted byブクログ

2020/08/18

前作もそうだったが、「似たような物語を読んだことがない」という稀有な経験をさせてくれる。これまでハードSFをあまり読んでこなかったから、というのもあるのだろうけど。 すでに壮大すぎるスケールの物語、果たして完結編となる第三部ではどんな展開をみせてくれるか楽しみ。

Posted byブクログ

2020/08/18

まるで、おもちゃの缶詰を開けた時のように…。 しかも、缶詰の中身は、宇宙を舞台に数百年をまたにかけたエピソードで満載。 前作のみならず本作での登場人物までも、どんどん死んで世代が代わり、さらに、ひとつひとつのエピソードがそれ自体で一つのSFストーリーとなるようなネタを、次々に惜...

まるで、おもちゃの缶詰を開けた時のように…。 しかも、缶詰の中身は、宇宙を舞台に数百年をまたにかけたエピソードで満載。 前作のみならず本作での登場人物までも、どんどん死んで世代が代わり、さらに、ひとつひとつのエピソードがそれ自体で一つのSFストーリーとなるようなネタを、次々に惜しげもなくバッサバッサと使い捨てる。 IIのテーマ「面壁者」(この場合は「隠された意図=嘘つき」と考えて良い)は、最後の最後まであらゆるところに意表を突いて現れる。 「面壁者」と「破壁人」の攻防はそんなにないし、重要だと思った人物は呆気なく終了するし、重要人物同士の絡みがあるとは限らないし…(多分読んでない人は何言ってるのかわからないと思うが) とにかく、読者はスピーディーな展開の中で、次々と気持ちいいほどの裏切られ方を味わう。 最初「〇〇主義」という表現に抵抗感があり、翻訳者を疑ったが、最後まで読み進めて、それこそ作者の意図のひとつであることに気がついた。 なぜ「文化大革命」から話が始まったか、前作終了時点より強いメッセージを受け取る。 「思想統制」「心理操作」「集団心理」 …「虚虚実実」「疑心暗鬼」…。 「黒暗森林」の生み出す「猜疑連鎖」 最後は正反対の「愛」が…。 隠れ主人公の史強が「考えても仕方がない時は考えるな」って、なんてSF的なセリフだ! 「三体Ⅲ 死神永生」は2021年春。待ち遠しいが、終わらないでほしいかも…。

Posted byブクログ

2020/08/18

「三体」の続編。 智子に思考以外の情報をすべて握られ、科学的発展を阻まれるなか、全世界から4人!が選ばれ三体世界との知恵比べをする。 賢者4人それぞれの戦略と結末はミステリーの謎解き感に満ちている。 最後は本編の主人公が設定した宇宙社会の公理に基づく論理解となるのだが、その...

「三体」の続編。 智子に思考以外の情報をすべて握られ、科学的発展を阻まれるなか、全世界から4人!が選ばれ三体世界との知恵比べをする。 賢者4人それぞれの戦略と結末はミステリーの謎解き感に満ちている。 最後は本編の主人公が設定した宇宙社会の公理に基づく論理解となるのだが、その前提を疑問視すると本編は楽しめない。 三部作の2作目がこういう展開となると、完結編となる3作目はどうなるのだろう。

Posted byブクログ

2020/08/17

どかんと脳天にきましたね、これは。最近、どかんと脳天に響くのは、SFばかり。新たな視点、知識により、自分の置かれた現実世界が見えてくるのは、歴史小説と逆のアプローチのようで面白い。言い方を変えると、ある意味、未来の歴史小説を読んでいるということなのかもしれないけど。来年春見込みの...

どかんと脳天にきましたね、これは。最近、どかんと脳天に響くのは、SFばかり。新たな視点、知識により、自分の置かれた現実世界が見えてくるのは、歴史小説と逆のアプローチのようで面白い。言い方を変えると、ある意味、未来の歴史小説を読んでいるということなのかもしれないけど。来年春見込みの第3部が今から楽しみ。

Posted byブクログ

2020/08/16

これは面白い。文句なし。三体の第一部は導入で、本格的に物語が動き出したのがこの第二部。とんでもないスケールと時間軸で、人間の想像力がこれほど凄いと感じることはない。物理学の知識も豊富に盛り込まれており、知的な刺激に満ち溢れている。第三部の完結編は来年の春だそうだが待ちきれない。ち...

これは面白い。文句なし。三体の第一部は導入で、本格的に物語が動き出したのがこの第二部。とんでもないスケールと時間軸で、人間の想像力がこれほど凄いと感じることはない。物理学の知識も豊富に盛り込まれており、知的な刺激に満ち溢れている。第三部の完結編は来年の春だそうだが待ちきれない。ちなみに第二部を読む前に第一部を復習するとなお楽しめると思う。

Posted byブクログ

2020/08/15

2020/8/15 読了 スピード感がすごい。 1部の内容をほとんど忘れてしまっていて、2部も途中間を開けてしまったちめ、 これで完結で良いのでは、、という感じがあったことは否めない。

Posted byブクログ