三体 Ⅱ(下) の商品レビュー
200年後に人工冬眠から羅輯、史強、ハインズ、章北海たちが目覚める。大峡谷時代を経て人類はテクノロジーを発達させ、宇宙大艦隊を編成し、三体世界の脅威に対して楽観的な空気が支配していた。宇宙大艦隊が三体艦隊の探査船を捕獲に向かうと、探査船は涙型をした奇妙なものだった。ここから驚くべ...
200年後に人工冬眠から羅輯、史強、ハインズ、章北海たちが目覚める。大峡谷時代を経て人類はテクノロジーを発達させ、宇宙大艦隊を編成し、三体世界の脅威に対して楽観的な空気が支配していた。宇宙大艦隊が三体艦隊の探査船を捕獲に向かうと、探査船は涙型をした奇妙なものだった。ここから驚くべき展開が始まるのだ。人類は絶望の淵まで追いやられるのだが、章北海は思い切った手に出る。一方、羅輯の放った呪術が思わぬ結果となり、人類の命運を左右することになる。 絶望の淵に追いやられたとき、人々はパニックになってやけくそな行動を取ったりするのだが、ふと日本人だったらどうなんだろうと考えてしまった。すべてがそうだと言わないが、諦観的な静かな行動をとるような気がする。 「黒暗森林理論」が今回大きな位置を占めるが、うーんなんか納得できない。三体世界も意外と見通しが甘かったように思う。しかし、物語自体は実に面白い。涙型探査船の戦いが意表をついていて臨場感があった。さて、いったん物語は節目を通り越したのだが、Ⅲでどんな展開を見せるのか楽しみだ。予想もつかない未来が待っていそうだ。
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超最高!これまでの読書人生でもベスト級に面白かった!特に黒暗森林でのあの惨劇シーンが脳裏から離れない。 早く続きが読みたい
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中国SF文学の新境地を切り開いた画期的な作品です! 筆者劉慈欣は中国最高のSF賞である「ギャラクシー賞」を8年連続で受賞した。 人類の終焉?地球人は死闘で文明の存続を賭けた戦いに勝てるのか? アニメーション学科2年
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なんとか読み終わったけど、とても疲れました。ストーリー展開はダイナミックで読みごたえがありましたが、技術的科学的記述が多くなかなかついていけませんでした。こういう本がベストセラーになるって、読者の皆さん賢いなあ。
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これがSFというものか。 壮大でロマンと絶望、希望と人間模様が絡まり合う世界。使い慣れない言葉が頭に浮かんでくる。 こういうエンターテイメントがあるのだと感動。 続きが楽しみです。 人生はじめてのSFが三体で良かった。
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いやーすごかった! 各場面各シーン、すごく面白い展開、なのにそれをあっさり覆す二転三転の繰り返し。 そして圧倒的な絶望感。すごかった(二回目) 。 特に下巻に入ってからの、宇宙戦艦のあたりがすさまじい。 各破壁人が降臨するあたりの、バァーーーン!!と擬態語が聞こえるような盛り上がりも好き。真似したい。 ここで終わっても良さそうだけど、三体3はどう続くのか。 次作を読むまで元気でいたいと思える良作。
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「フェルミのパラドックス」に対する作者の答えが書いてある。なるほどね。 そして、思いもかけぬ展開が待ち受けています。 三体は緻密さとスケールの大きさで、読み終わったらしばらくこの世界に浸ってしまいます。 続きにも大いに期待。
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Iでの異星人とのコンタクトから、スケールが大きくなって、引き込まれて読んだ。中学生の時にアシモフのファウンデーションをワクワクして読んでいたことを思い出した。次は、黒暗森林の中でこの後、地球人と三体人がどう他文明に見つからずに宇宙に出て行くか?という話になるのかな。次巻が楽しみ。
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宇宙は黒暗森林 互いが互いを知らないので 姿を表すと滅ぼされる。 文化大革命の中国であり フィルターバブルの現代でもある。
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・「黒暗森林」はとてもわかりやすい理論である。宇宙じゅうの文明と文明は、文化的な違いと非常に遠い距離に隔てられているために、おたがいに理解することも信頼することもほぼ不可能である。また、どんな文明も、突然技術が飛躍的に発展する可能性がある。この二つの条件によって、もし宇宙の中に他の文明を見つけたら、たったひとつの賢明なやり方はすぐに相手を消滅させることである。この宇宙は暗い森、全ての文明は森の中に生きている狩人のような存在。位置が曝される瞬間に他の狩人に銃撃されて、消滅させられる。この理論はフェルミのパラドックスの説明にもなりうる。私たちが地球外文明を見つけられなかった理由は、文明たちが攻撃の目標にならないように自分の存在を消しているからだ
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