三体 Ⅱ(下) の商品レビュー
前半まったりしていましたが、後半盛り上がって一気に読みました。 特に水滴についての描写は、まるで映像を観ているかのようにわくわくしたり、衝撃を受けたりしてました。 「フェルミのパラドックス」は始めて知りましたが、三体問題もそうですが、こういった昔ながら?の理論をもとにトリック...
前半まったりしていましたが、後半盛り上がって一気に読みました。 特に水滴についての描写は、まるで映像を観ているかのようにわくわくしたり、衝撃を受けたりしてました。 「フェルミのパラドックス」は始めて知りましたが、三体問題もそうですが、こういった昔ながら?の理論をもとにトリックを作るのが流石だなぁと面白く読みました。勉強になりました。 最後は一見落着?みたいな着地で、ここから物語がさらに続くなんてちょっと信じられないですね笑
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あっという間に読めます。共通の敵が現れても、人が二人以上いる限り同じ方向は向けないのかなと考えさせられます。でも、読後は希望も持てます。
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絶望の中で冬眠についた面壁者が目覚めると、圧倒的な幸福感や高揚感に包まれた発展社会になっていたところから始まる。明らかに楽観的でそれまでになくポジティブな描写が続き、それが返って不安感をあおる。そして訪れる圧倒的な戦力差(人間は本当に楽観的に考えるんだなと痛感)による絶望と、それを乗り越える一人の孤独な闘い。 見たいものだけを見る人間の弱さと、その中で孤独に闘う人間の強さに思いを馳せる。巻末近くでタイトル黒暗森林の意味も明かされる。個人的にはここまでの三体シリーズで一番面白く、最終巻も楽しみに感じます。
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2022年3月3日読了。三体艦隊の襲来に対抗する「面壁者」たちの戦略が破られる中、羅輯らは数百年の長い冬眠に入り人類の科学の発展を目の当たりにするが…。時空を超えたスケールの戦略・謀略と人々の葛藤がある極上のSF活劇、このラストで十分、余韻を残して物語・完でいいんじゃないの?これ...
2022年3月3日読了。三体艦隊の襲来に対抗する「面壁者」たちの戦略が破られる中、羅輯らは数百年の長い冬眠に入り人類の科学の発展を目の当たりにするが…。時空を超えたスケールの戦略・謀略と人々の葛藤がある極上のSF活劇、このラストで十分、余韻を残して物語・完でいいんじゃないの?これ以上の展開ってあるの…と思うがまだ第3部があるんだよな、これを書ききる著者のSF体力がほんとすごい。200年の時間がさらっと過ぎたり重要人物がサクッといなくなったりするドライで無情な感じがたまらない。途中で倒れる面壁者たちの戦略・孤独・葛藤や胆力が無駄ではなかった、ということが最後に明かされるあたり圧倒された、バカでかいスケールのSFでありながら(いや、SFだからこそ、か)これはまさに「人間讃歌」の物語と言えるのではないか…?
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登場人物の行動についていけないまま、最後は割とあっさりと。ストーリーは壮大で面白いのだが、色々とツッコミどころがある。
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上巻で広げられた超特大の風呂敷が、 最後の最後でバタバタバタバタと閉じていく。 この体験は今までに味わったことがない。 まさにエンターテイメントだ! 特に最後は 「うわー!そういうことかー!」 と本当に声を出してしまった。 10ページ読むたびに興奮で声を出しちゃいます。 2...
上巻で広げられた超特大の風呂敷が、 最後の最後でバタバタバタバタと閉じていく。 この体験は今までに味わったことがない。 まさにエンターテイメントだ! 特に最後は 「うわー!そういうことかー!」 と本当に声を出してしまった。 10ページ読むたびに興奮で声を出しちゃいます。 2巻が1番面白い!
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宇宙のこと、200年先の未来のこと、現実感がないはずなのに、自分がその世界にいるような臨場感を味わった。次巻もすごくすごく楽しみ。 ついに三体世界の探査機と地球の宇宙軍が対面。水滴の形をした小さな探査機が地球の大きな艦隊を簡単に壊していく様子は恐ろしかった。絶対に負けないと思われた巨大な艦隊がものの数秒で大破されることは、容易に人類を絶望させていく。 人々の生活を犠牲にして地球の戦力を最優先にする大峡谷時代は第二次世界大戦中の日本と重なる。地球の未来を守るという大義のもとに身近な人々の幸せを願うことは反人類主義だと考えられる。 文明が成熟しても、大きな敵との戦いに勝つためには、また同じように強制的な力が働くのだろうか。 そして文潔がルオジーに教えた黒暗森林、猜疑連鎖、技術爆発の意味が明かされる。宇宙規模での争いで生き残るためには地球上での争いとは異なる考えが必要であり、共存するという考えは自分の惑星を壊滅させる危険に晒すということ。 宇宙人について面白おかしく話題にされることがあるが、もしそんなことがあれば地球にとって緊急事態なのかもしれない。
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前巻から200年ほど経過する。冬眠して起きるので登場人物はあまり変わらない。世界はかなり変わっていて、SFの楽しさを存分に味わえた。ウォールフェイサの、倫理観のぶっ壊れた無茶苦茶な作戦に驚きまくる巻だった。 羅輯を殺そうとしていたのは、三体人ではなく、むしろ敗北主義者?最後の最後に、羅輯と三体人が対話するんだけど、唯一話のできる地球人とでもいうかのように丁重に扱われていた。ここで終わっておいて良いのではないかと言えるほどに、良い終わり方なのに、まだ2冊残ってるの怖すぎる。
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とてつもない小説だ。三体を初めて読んだとき、そもそも、とてつもないと感じたがシリーズ3作目の本書はそれをはるかに凌ぐ。スケールの大きさと時間を超え宇宙の歴史を書き換える。 しかも物理法則に忠実に(解説では計算結果が違うものもあるらしいがここではあまりの大きさに無視できるか)宇宙を...
とてつもない小説だ。三体を初めて読んだとき、そもそも、とてつもないと感じたがシリーズ3作目の本書はそれをはるかに凌ぐ。スケールの大きさと時間を超え宇宙の歴史を書き換える。 しかも物理法則に忠実に(解説では計算結果が違うものもあるらしいがここではあまりの大きさに無視できるか)宇宙を描いている。 宇宙はそもそも10次元という超弦理論に基づき、アインシュタインの相対性理論によってストーリーが展開し。最後は(現在)拡散している宇宙が縮み始める時間にまで飛んでしまう。現在の3次元から4次元の技術を使った高速の移動をするかと思うと、太陽系全体が2次元空間に飲み込まれてしまったり。この太陽が2次元空間に飲み込まれていく様は圧巻だ。 SFが好きで小学生のころから読んでいるが、これほどのスケールで描かれた小説に出会ったのは初めて。子供のころに読んだレンズマンシリーズとか、ホーガンの「星を継ぐもの」とか、スケールが大きいのだが、暗黒森林はそれ以上だ。 ただ物理学や宇宙論をある程度理解していないと、なかなか読み進めるのがきついかもしれない。理系頭の自分ですが、読む手を止めて考えないとわからない箇所もいくつかあった。でもそれだけに頭を使いながら読めたので記憶に残る。 ちなみに上巻と下巻では違う小説かと思うほど内容に開き(飛躍)があります。
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第一部は微妙かなと思ったけど、ただの序章でした。 スケールがでかい中で三体文明との戦いにハラハラドキドキしっぱなし。 伏線回収も素晴らしく終盤にかけてページをめくる手が止まりませんてました。 個人的には章北海がナイスガイ過ぎてお気に入り。 第三部も楽しみ!
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