三体 Ⅱ(下) の商品レビュー
面白かったが、私は一巻の方がワクワク楽しめた気がする笑。スケールは大きいし、面壁者の計画や宇宙艦隊の動きなどはもちろん面白いのだけど、どれもこれもオチまでが私的には駆け足で、うおー!と燃えたぎる前に話が終わってる感覚がありました、、なんでだろう?宇宙艦隊の情景は銀英伝のアニメ(石...
面白かったが、私は一巻の方がワクワク楽しめた気がする笑。スケールは大きいし、面壁者の計画や宇宙艦隊の動きなどはもちろん面白いのだけど、どれもこれもオチまでが私的には駆け足で、うおー!と燃えたぎる前に話が終わってる感覚がありました、、なんでだろう?宇宙艦隊の情景は銀英伝のアニメ(石黒監督版)がずっと浮かんでいた。さー三巻目上下に入るぞ! あと読めば読むほど自分は敗北主義になるだろうし、ETOに入る人間になるだろうなと感じている......
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第二部下巻の出だしから人類文明と宇宙軍の発展に驚きつつ、三体世界との終末戦争はどのような局面を迎えるのか今までよりもさらに惹き込まれた。章北海の行動に狼狽、水滴によって突きつけられた三体文明との差に愕然、黒暗森林理論に戦慄、羅輯の交渉に安堵。完結編の第三部も期待を軽く超えていくの...
第二部下巻の出だしから人類文明と宇宙軍の発展に驚きつつ、三体世界との終末戦争はどのような局面を迎えるのか今までよりもさらに惹き込まれた。章北海の行動に狼狽、水滴によって突きつけられた三体文明との差に愕然、黒暗森林理論に戦慄、羅輯の交渉に安堵。完結編の第三部も期待を軽く超えていくのだろうと想像すると楽しみでしかない。
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科学の話でありながら、社会学や心理学の話でもあります。人文学的な話。だからこそ小説として読み応えがあるのだと思います。 前巻でいえば面壁計画、今作で言えば水滴との接触など、めちゃくちゃスケールの大きい設定・展開・山場を各巻でちゃんと作って盛り上げてくれるところが素晴らしい。信頼...
科学の話でありながら、社会学や心理学の話でもあります。人文学的な話。だからこそ小説として読み応えがあるのだと思います。 前巻でいえば面壁計画、今作で言えば水滴との接触など、めちゃくちゃスケールの大きい設定・展開・山場を各巻でちゃんと作って盛り上げてくれるところが素晴らしい。信頼できるシリーズだと改めて感じました。 そして、まるで物語が完結したかのような終わり方に驚きました。解決の仕方があっさりしすぎてるような気もしたけど、これはこれでスマートかも、という気も。 次回作でここからどのように展開するのか。楽しみです。 ただ、羅輯と史強の絆にはあんまり納得感がありませんでした。いつの間にあんなに仲良くなったのか。なぜ互いを兄弟と呼び合うほど絆が深まっているのか。そこだけちょっと違和感がありました。
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読書備忘録656号(続き)。 ★★★★★。 第2部の下巻。 三体文明との4.5世紀後の戦いに向けた人類の足掻きです。主人公で面壁者の一人、羅輯が180年の冬眠から覚めたところから。三体艦隊が太陽系に到着するまで残り200年というところ。 ただ、上巻で、艦隊から探査機が発射され、そのうちの1機がもうすぐ太陽系に到着するという状況。 さて地球は? 180年の間に、今の技術の延長で技術は進化し、宇宙軍が独立国家として創設され、その艦の数2000隻!三体艦隊の2倍。 しかも光速の15%まで速度を出せる核融合エンジンの実用化済みで、三体艦隊に負けることはあり得ないといういう空気感。 探査機を捕獲すべく、宇宙軍が動き出す。うまく捕獲した探査機はトラックくらいの大きさの水滴。 その水滴が瞬時に宇宙軍を全滅させる・・・。 宇宙軍の壊滅を知った地球はパニックに・・・。 そして、羅輯・・・。 面壁者として全く実績なく私利私欲で生きてきた。人類から恨まれてきた・・・。蔑まされてきた・・・。 そして今、人類および、三体人を欺いてきたとんでもない対三体文明戦略がとうとう明かされる時が来た! すべては宇宙社会学としての真理に基づくという。 ・生存は文明の第一欲求である ・文明は絶えず成長して拡張するが宇宙における物質の総量は常に一定である すなわち、文明は成長するが、宇宙における物質の総量は変わらないので、滅ぼされる前に滅ぼす。猜疑連鎖の末、他の文明を滅ぼすことが必然であると。 ただ、宇宙に数多ある文明はお互いの存在を知らない。相手が見えていない。自分たちの存在を隠している。相手の存在を知ったら、相手にバレたらたちどころに絶滅戦争が起きる。強者が勝つ。 暗闇で武器を持ちながら彷徨う狩人。暗闇に何人彷徨っているのか誰も知らない。敵を見つけた瞬間に相手を殺す。これが黒暗森林。 ここから超ネタバレです。 羅輯は、別の目的で用いられようとしていたある方法で、太陽系の位置と三体文明恒星系の太陽系からの相対位置を宇宙空間に発信できるトリガーを握っていることを三体人に示した。智子を介して。 すなわち、三体文明より優れた文明に三体文明は瞬時に滅ぼされるわけです。人類もセットなので友連れ自爆ですが。 それが嫌なら三体艦隊を撤退させろと脅す。基礎物理学の進歩を阻害している智子を解除しろと脅す。 そして見事に条件を飲ませることに成功する! 地球を終着点として進軍してきた三体艦隊は母星に帰れる訳はなく、永遠に彷徨うことになる運命・・・。トム・ゴドウィンの「冷たい方程式」です。 いやいや。凄いSFミステリーです。 三体3部作の中でも、第2部が傑作と言われる所以です。 そして、陸秋槎さんの解説がすごく良い。 そして忘れてはいけない。本棚の並びを逆にして、ちゃんと上下巻でひとつの絵にしました。笑 さあ、第3部にいつ突入しようか!
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後半はほとんど「哲学」である。 ヒトだけが愚かなのではなく、生き物全て、否、宇宙全体もまた愚かなのであろうか。 暗黒の森林の中で生きていかなければならないのだろうか…。分かり合えないのだろうか…。 「愛」とはいったい…。 大きく広げた風呂敷が収まりかけたかに見えたのに、さらにまた...
後半はほとんど「哲学」である。 ヒトだけが愚かなのではなく、生き物全て、否、宇宙全体もまた愚かなのであろうか。 暗黒の森林の中で生きていかなければならないのだろうか…。分かり合えないのだろうか…。 「愛」とはいったい…。 大きく広げた風呂敷が収まりかけたかに見えたのに、さらにまた大きく広がってしまっている…。
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いよいよ物語が動きはじめた!という印象。 宇宙(天文学?)の知識がもっとあったら、より楽しめるんだろうなぁ。
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相変わらず壮大なスケール。水滴が三体艦隊をいとも簡単に殲滅していく様は狂騒曲が鳴り響き、漆黒の宇宙空間はナイトダイブの暗闇の恐怖を思い出させる。我々が地球外生命体を見つけられない黒暗森林理論を知った。 普段SFは滅多に読まないけどこれだけは別格。Ⅲではどうなる?!
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下巻は熱のある状態で読んだのもあるかもしれないが、エンタメ的にしても1巻の方が好きかな。 面壁者の作戦の中ではメンタルシールが特におもしろかった。 呉岳に最後まで救いがなかったのが辛かった。 どれもこれも人間の生命と尊厳を踏みにじった上での生存戦略しかたてられなくて重い気持ちに。 羅輯が呪文を送った時に妖怪大戦争始める気だろとは思ったけど、救世主的な異星人が助けてくれる図を思い浮かべたので甘っちょろかったなと。 羅輯の恋愛感にしろ作中の女性にまつわる表現にしろ本当に気持ち悪くてどうしようかと思った。 これが意図した上でやってるのでは無く、ただただ出てきた表現にしか読み取れなかったのもある。 好意的解釈があるんなら教えてほしいくらい。 三体人と停戦したかのように思えたが3巻があるってことはまだまだキッツいことがおこるんだろうな。 史強が好きなので続きにも出てきてほしい。
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上巻からさして間をおかずに読めた。上巻時点で最大の謎として残された「呪文」の正体は、予想通り「他の天体文明に頼るための信号」だったのだが、よもやあんな意味だったとは。副題通りの暗い宇宙だったし、そのやり口が文革時代の「密告」を思わせるという解説にも深く同意した(宇宙倫理を現実的な尺度で考えるのは危険だという前提つきではあるが)。 一巻のときにも思ったことだが、とにかく読みやすい。理系ディティールの細かい装飾部分は半分読み飛ばしてしまっているが、訳者には本当に感謝しかない。三巻も読めるのが楽しみ。
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空間的にも時間的にもスケールが大きすぎて圧倒された。空間で言えば、広大な宇宙のシーンと一匹の蟻にズームインするシーンの対比が面白かった。科学技術的なことはあまり理解できないド文系だけど、それでも予想外なストーリー展開に続きが気になり、一気読みだった。頭の中でこんな壮大な世界を創り...
空間的にも時間的にもスケールが大きすぎて圧倒された。空間で言えば、広大な宇宙のシーンと一匹の蟻にズームインするシーンの対比が面白かった。科学技術的なことはあまり理解できないド文系だけど、それでも予想外なストーリー展開に続きが気になり、一気読みだった。頭の中でこんな壮大な世界を創り出せる作者がすごすぎる。
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