三体 Ⅱ(下) の商品レビュー
最後は、めちゃくちゃわかりやすくて 面白かった すごくよく考えられた結末であった えーーー なるほどー という感じ 3を購入済みだったので 予想外に完結してビックリ
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黒暗森林という伏線を見事に回収 面壁者の戦略にいちいち納得感あり この巻は映像化されたものも見てみたいと思うようなストーリー展開だった
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読み終わるのが惜しくて、続きを我慢していた。 想像通りに進まないのと新たなパターンを生み出してくれるのがこの『三体』の世界。壮大かつ深淵な世界に宇宙や哲学、歴史観をもう一度学び直したい。
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ものすごいスケールで全く予想のつかないストーリーが展開していくが、最後は唐突に小さく終わる感じ。それでもやはり面白い!暗黒森林ではなく何故に黒暗森林なのだろうか。宇宙は暗い森に猟銃を持った狩人たちが潜んでいて、有限な資源を使って生きるためには、相手の場所がわかったら善悪問わず消滅させるのが得策だという。自分の場所を知らせるのは莫迦な行為とのこと。ゲーム理論っぽいと思った。面壁者の権限を使って、この理論に基づき、全宇宙に星の位置を知らせるという「呪文」の実験をしたルオジー。そしてその星は消滅。最後はルオジーが三体人に対して、「呪文」を発信するぞと脅迫して退ける。方法は違うが、面壁者でないこの時点のルオジーにこんなことができるのか?ジャンペイハイの話が並行して描かれるが結局は最後に「宇宙の縮図」の説明に使われる以外どうでもよい話だったように思う。全て無くした方が、読みやすいように思う。東方延緒はどんな容姿か気になるが。そもそも三体人が地球を目指すのは消滅させるため、乗っ取るため?消滅させるなら、ルオジーのように「呪文」使えばいい気がする。「呪文」の仕組みは知っているのだから。乗っ取るなら「水滴」を使っての攻撃で大丈夫だろうか。加減できるのかもしれないが、跡形も無くなりそう。「水滴」が宇宙艦隊を薙ぎ払うシーンは銀河英雄伝説の戦闘シーンが思い浮かんだが圧巻だった。葉文潔がルオジーに宇宙の公理を教えたのは何故だった?二人の関係なんだったか。娘の恋人はデンイーだったはず。これで完結しないでまだ続くなんて嬉しい!第3部楽しみです!
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audiobookにて。 予想もつかない、息もつかせぬ展開。 極限に置かれたとき、人間が宇宙で/地球で、役割を持って人として/一般大衆としてどんな振る舞いをするのか。 見せつけられた。 自分がその場にいたらどう振るうのだろうかなんて考えてしまうのはリアリティがあったからだろう。 終盤、墓場でのルオ・ジィとソフォンのやりとりもよかったなぁ。 読み応え抜群の名著。 これだけの対策ながら続編でもまったく飽きがこなかったのがすごい。第三部も楽しみ。
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文学ラジオ空飛び猫たち第6回紹介「三体祭り完結編」 ラジオはこちら→https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/6-egs10j ダイチ 読了時の興奮がすごかったです。ダメな人間だと思っていた主人公ルオ・ジーが最後にめっちゃ格好よくなるので、そ...
文学ラジオ空飛び猫たち第6回紹介「三体祭り完結編」 ラジオはこちら→https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/6-egs10j ダイチ 読了時の興奮がすごかったです。ダメな人間だと思っていた主人公ルオ・ジーが最後にめっちゃ格好よくなるので、そのカタルシスがたまらないです。しかも最後の計画はルオ・ジーだけでなく、それまで関わった人たちの計画も礎としてあるので、結末に至るプロセスにはリアルさを感じました。それは例えば、実際の仕事にも通じていて、仕事でうまくいったときも、自分一人で達成できたわけではなく、やはり達成に至るまでにいろいろな人たちに関わっていたのが成功要因だったりします。そうしたことも重なって最後はすごく感動しました。 『三体』シリーズはSFが苦手でも読めると思います。めっちゃエンタメなのでぜひとも読んでほしいです。読んだ人と面壁者と破壁人ごっごしたいです笑 ミエ Ⅱでは地球人が思う倫理や思考とは違った宇宙の仕組み〈黒暗森林〉が明らかになって、それがまた冷徹で怖いけどおもしろいと思いました。主人公ルオジーや最後まで戦っていた軍人のショウホッカイも責任と覚悟をつらぬいていて感動的でした。宇宙の無機質な印象に対して、人間のあきらめない姿勢とか、本当の愛をもつこととか、そんな人間くさいところがすごく輝いていました。 『三体』はSF苦手な人でもおもしろいと思います。さらにⅡでは地球を超えた、宇宙の公理が出てきて、宇宙全体を俯瞰して見れるようなスケール感も魅力だと思います。それにドラマチックな小説なので人間くささが好きな人にもたまらないと思います。
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話せばわかるという人間だれもが抱きがちな共通認識を、膨大なレベルで木っ端みじんにして、なおかつ納得させられてしまう。文明とはなにか、宇宙とはなんなのか。難しい理論や数式を理解しなくとも、会話でそれを理解し心底ぞっとさせてくれる。なんともスケールの大きい、なおかつエンタメに徹したS...
話せばわかるという人間だれもが抱きがちな共通認識を、膨大なレベルで木っ端みじんにして、なおかつ納得させられてしまう。文明とはなにか、宇宙とはなんなのか。難しい理論や数式を理解しなくとも、会話でそれを理解し心底ぞっとさせてくれる。なんともスケールの大きい、なおかつエンタメに徹したSF小説でした。 「黒暗森林」がなにを示した単語なのか、わかればただただ怖くなるばかり。夜空に光る星々を美しいとただ眺めておくのが、きっととっても安全で、幸せをつづかせる手段なのでは、などと思わざるを得ませんでした。 人類はあまりにも甘くて、けれどその甘さがゆえに育んできた思考が、三体や宇宙にも対峙成しえたという展開は、とても浪漫の溢れるものに思いました。 文章も詩情豊かな表現が多く、太陽や光のうつくしさ、無限の宇宙の暗黒のおそろしさを巧く描きあげていて、圧倒的な知識だけでなく、物語る力もこの作者はとんでもないな、等と思うのでした。とにかく、面白さに耽溺できた三体Ⅱ部、上下巻でした。
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三体シリーズの二作目 前作で明らかになった人類と地球外知的生命体との攻防。SFマニアでなくとも聞いたことがあるかもしれないフェルミのパラドックス理論「なぜ高い確率で存在する宇宙人と地球人との交流が今までなかったのか?」の問いに対する答えが書かれている それは、宇宙は広大な暗黒の森であり、そこには恐ろしい武器を持った無数の狩人(=異星文明)が身を潜めている。ほかの生命を発見したら、できることは相手より先にひきがねを引くことだけという暗黒森林理論である 読み進める手が止まらない一冊
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文学の密告をモチーフとして、暗黒森林理論を使用する点が見事だ。 今回で一番印象に残っているのは章北海の行動である。想像できなかった彼の内面と人類を救った?行動に引き込まれた。 人類が勝利を確信していたときやルオジーを救世主として奉った点も面白かった。前者のパニックはコロナ禍...
文学の密告をモチーフとして、暗黒森林理論を使用する点が見事だ。 今回で一番印象に残っているのは章北海の行動である。想像できなかった彼の内面と人類を救った?行動に引き込まれた。 人類が勝利を確信していたときやルオジーを救世主として奉った点も面白かった。前者のパニックはコロナ禍と重なるし、後者はSNSとも関連しているような気がする。 未来が圧倒的に進んで描かれているのに頼りになるのは過去の人たちであるのはなぜなのだろう。楽観主義の影響か? 宇宙にしても地球でも結局敵は身内から生まれるというのは真理だと思うし、それを克服するように最後終わっていくのも素晴らしい。
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主人公のコールドスリープを経て、一気に200年ほど時が進んだ未来の話が中心。400年後に到着するとされていた三体艦隊の到着も200年後に迫っているものの、面壁計画もなかったことにされているし、過去とはずいぶん様相が違う。そんな中、三体世界の探査機1機が太陽系に到着する。そして・・...
主人公のコールドスリープを経て、一気に200年ほど時が進んだ未来の話が中心。400年後に到着するとされていた三体艦隊の到着も200年後に迫っているものの、面壁計画もなかったことにされているし、過去とはずいぶん様相が違う。そんな中、三体世界の探査機1機が太陽系に到着する。そして・・ あとがきで思い出したけど、前作でうっかり?地球から三体文明にコンタクトしてしまったがために、三体文明が地球を滅ぼしに来るという話だったんですね。そして、本作では、それが現実になってくるという話でした。宇宙スケールの話でかなりワクワク出来ました。現代ではまだないものも、200年後には結構実現しています。たとえば、宇宙エレベーターとか、広範囲な無線充電とか、コールドスリープとか、火星や木星への行き来も自由にしているようですし、かなり地球文明が進化したことが伺えます。一方で、三体文明は地球のそれを遥かにしのぐもので、圧倒されること請け合いです。 ここからどうなるのか?はかなり楽しみです。完結編のⅢ(死神永世)も読みたいと思います。 どうでもいいけど、暗黒森林かと思ってたら、黒暗森林(こくあんしんりん)だった件。
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