三体 Ⅱ(下) の商品レビュー
科学による事実解明が空想小説の限界を萎縮させることもあるが、三体についてはさらに空想小説の可能性を広げているように見える。読んでいる自分も科学に詳しくないからそう思うのかもしれないが、そもそもSF小説とは、自分の想像を超えてくるからこそ面白い。続きが気になる。
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三体Ⅰに引き続き読了‼︎ 安定の面白さだったぁ!ホント終わってほしくない!って思いながら読み切ってしまった。SFってすごいなと改めて思わせてくれる作品。 ★あらすじ★ ① 400年後に地球に侵略してくる三体星人に対し、面壁計画を打ち出す。三体星人はコミュニケーションを脳からの...
三体Ⅰに引き続き読了‼︎ 安定の面白さだったぁ!ホント終わってほしくない!って思いながら読み切ってしまった。SFってすごいなと改めて思わせてくれる作品。 ★あらすじ★ ① 400年後に地球に侵略してくる三体星人に対し、面壁計画を打ち出す。三体星人はコミュニケーションを脳からの電磁波で授受するため、嘘をつけない。また智子という監視装置を用いて地球を常に監視しているが、人の思考までは監視できない。この特性を逆手に取ったのが面壁計画。面壁者と呼ばれる者を4人選出し、その4人に三体世界撃退の作戦を考えさせて実行させるというもの。面壁者はその作戦を脳内ですべてを考案・実行し、また必要あれば本意を紛らわせて敵味方を計略にハメてしまうという。 →なにこの設定⁈設定の段階からワクワクが止まらない! ②主人公である面壁者羅輯は宇宙社会学者として、作戦を考案、実行していく。宇宙社会学の定理は2つ。・文明は生存を最優先する。・文明は成長し拡大するが、宇宙の総質量は一定。 そしてこの他、猜疑連鎖と技術爆発というヒントを前作の主人公葉分傑から授かる。 →この定理が最大の伏線なんだが、素晴らしい回収され方で、圧倒された。さらにすごいのが、宇宙に関する学問に「フェルミーのパラドックス」というものがある。簡単に説明すると宇宙には地球外生命体が必ず存在すると言われているが、未だにその地球外生命体からのアクセスがないという矛盾に関するもの。これをWikipediaで調べると、なんと三体Ⅱ暗黒森林の理論が紹介されてるという!笑 すげーぞ!劉慈欽! ③羅輯はあるとんでもない方法で三体星人を脅して、地球侵略を阻止する。 →いやー、素晴らしいの一言。終わり方からして続き無さそうなのに…これから三体Ⅲがあるんですか⁈もうお腹いっぱい…。
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面白すぎる! 圧倒的な知識に裏付けされたストーリー。卓越した比喩表現、文章表現(もちろん訳者さんも素晴らしい)。想像力の爆発!!! 非の打ち所がない! 好きなシーンは色々ありますが、中でもp260はすごい! 「彼ら三人はナイフの刃に立っていた。身を切られる痛みは今もあるが、刃...
面白すぎる! 圧倒的な知識に裏付けされたストーリー。卓越した比喩表現、文章表現(もちろん訳者さんも素晴らしい)。想像力の爆発!!! 非の打ち所がない! 好きなシーンは色々ありますが、中でもp260はすごい! 「彼ら三人はナイフの刃に立っていた。身を切られる痛みは今もあるが、刃のどちら側に飛び降りても、底なしの深淵に落ちることになる。それは新たな宇宙人類を産み落とす陣痛だった。」 天才かよ!
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SFとはいえ、人間ってなんだろうねー。 考えさせられるわ。 落ち着いたらもう一度読みたいかな。 思いの外、あっさりハッピーエンドで拍子抜けしたけど、Ⅲはどうなるのか。 楽しみ♪
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舞台が未来へ! 車が空を飛ぶ、とか人類が住居を地下に移すとかの既存のアイデアはあっても、車が飛ぶのはガソリンではなく(ガソリンは堀りつくした)、無線充電式の電力。よって事故を起こしても燃料に引火して爆発することはない、とか細かな描写がよく練られていてすごい。 冬眠者が23世紀の現...
舞台が未来へ! 車が空を飛ぶ、とか人類が住居を地下に移すとかの既存のアイデアはあっても、車が飛ぶのはガソリンではなく(ガソリンは堀りつくした)、無線充電式の電力。よって事故を起こしても燃料に引火して爆発することはない、とか細かな描写がよく練られていてすごい。 冬眠者が23世紀の現代人を「子供たち」と呼ぶのが不思議な感じ。でもやはり読者の私は冬眠を乗り越えた人に肩入れしてしまうらしく丁儀や章北海の活躍がうれしくなってしまう。 三体世界からの「水滴」と人類はどう対応するのか、民衆心理の動き方なども面白く読めた。
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三体3部作の第2部。 上巻は、なんとも現実味のない話だなと思いながら読んでいたが、自分が三体ワールドに慣れてきたのか、後半はいつのまにかストーリーな引き込まれていた。 2001年宇宙の旅や銀河英雄伝説へのオマージュもあり、エンタメSF好きだったら誰でも楽しめると思う。 1部より確...
三体3部作の第2部。 上巻は、なんとも現実味のない話だなと思いながら読んでいたが、自分が三体ワールドに慣れてきたのか、後半はいつのまにかストーリーな引き込まれていた。 2001年宇宙の旅や銀河英雄伝説へのオマージュもあり、エンタメSF好きだったら誰でも楽しめると思う。 1部より確実に面白い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
満足としか言いようがない読後感。 おもしろすぎる。面壁計画から、冬眠後の未来。安息からまた危機が訪れ、ルオジーを取り巻く心理戦が面白すぎる。 そのサイドストーリーとして展開する宇宙艦隊のジャンベイハイにしてもルオジーにしても、巧妙な作戦が知的好奇心をくすぐり続ける。この行動にはどんな意味が?と常に思わされた。 それでもまだ、そもそもなぜ三体世界にはルオジーが脅威になると分かっていたのか、ルオジーの破壁人がルオジーだったのはどうなったのか、気になって仕方がない疑問が残されている。 三部作完結編で解き明かされることを切に願う。 二作目黒暗森林の副題の意味が明かされ、その意味も含め宇宙という題材の面白さは計り知れないと感じた。 SFの沼にハマりそう。
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211222*読了 どこまでもおもしろい三体。 200年の時を経て、冬眠から目覚めた人たち。 三体文明に対する考え方も、街の様子も変わっているし、技術が進歩して宇宙大艦隊になっている…。 宇宙艦隊の部分が壮大でとてもよかった。 そして、最後に明かされる秘密。 こんな展開が待...
211222*読了 どこまでもおもしろい三体。 200年の時を経て、冬眠から目覚めた人たち。 三体文明に対する考え方も、街の様子も変わっているし、技術が進歩して宇宙大艦隊になっている…。 宇宙艦隊の部分が壮大でとてもよかった。 そして、最後に明かされる秘密。 こんな展開が待っていたとは。伏線も絶妙でした。 愛着のある登場人物が死んでしまうのは悲しい。 ついに最終巻! でも、分厚いし上下巻だから、まだまだ楽しめる喜び。 ネトフリでドラマ化されたら絶対に観る。映像嫌いなわたしだけれど、観ます。 あの世界観が映像になるのはすごい。
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200年後。人工冬眠からの目覚め、新世界の未来感、そこから二転三転する衝撃の展開にただひたすら脱帽するしかない面白さ。黒暗森林の絶望感と主人公の駆け引き。どんでん返しの連続で最後まで何が起こるかわからない。これはすごいわホンマ。一生のうちでもこれだけの読書体験ができることはもうな...
200年後。人工冬眠からの目覚め、新世界の未来感、そこから二転三転する衝撃の展開にただひたすら脱帽するしかない面白さ。黒暗森林の絶望感と主人公の駆け引き。どんでん返しの連続で最後まで何が起こるかわからない。これはすごいわホンマ。一生のうちでもこれだけの読書体験ができることはもうないんじゃないかと思うほど夢中で読んだ。Ⅲはもっと長いみたい。うわーw(歓喜)。
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三体シリーズ、転職のための有給消化の期間(+α)でようやく読破……! 常に圧倒的な歴史&物理&想像力で畳み掛けられる感じ、壮大なSFながら、「もしかして現実なのでは?」とふと思わせる話。超長編ながら全く飽きず、ほんっとうに楽しかった!読み終わるのが惜しくて惜しくて…またこんな小説...
三体シリーズ、転職のための有給消化の期間(+α)でようやく読破……! 常に圧倒的な歴史&物理&想像力で畳み掛けられる感じ、壮大なSFながら、「もしかして現実なのでは?」とふと思わせる話。超長編ながら全く飽きず、ほんっとうに楽しかった!読み終わるのが惜しくて惜しくて…またこんな小説に出会えたらいいな
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