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ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち の商品レビュー

3.9

168件のお客様レビュー

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2021/07/06

確かにおっさん達のお話 私の知ってるイギリスとは 違った・・・ それが、どうって言われても 他に期待しよう

Posted byブクログ

2021/06/30

ダメダメだけど、愛おしいオッサンたち。 矛盾だらけの主義主張も、近くの人々たちに向ける信念は筋が通ってるような気がしてしまう。 ブレグジットって、変化を嫌う保守的なイギリス人たちがグーレートブリテンアゲイン的浅いノリで投票しちゃったんだろ位に思ってたんだけど、本書を読んで、様々...

ダメダメだけど、愛おしいオッサンたち。 矛盾だらけの主義主張も、近くの人々たちに向ける信念は筋が通ってるような気がしてしまう。 ブレグジットって、変化を嫌う保守的なイギリス人たちがグーレートブリテンアゲイン的浅いノリで投票しちゃったんだろ位に思ってたんだけど、本書を読んで、様々な要因が表面化したタイミングだったんだなと知った。 日本でも同じような世代間の話の噛み合わなさ、政治へのスタンスの違いなど感じる事が多いけど、英国の姿にも重なることは多いですな。

Posted byブクログ

2021/06/28

テーマは「おっさんだって生きている」というおっさん賛歌。老害が叫ばれる昨今、プロローグでおっさんにも血潮が流れている云々のくだりを読んだときは正直「えーなぜ敢えておっさん?」と気乗りがしなかったのだが、そんな気持ちは一話目で吹き飛ぶぐらい、どのおっさんも個性と生き生き度がすごくて...

テーマは「おっさんだって生きている」というおっさん賛歌。老害が叫ばれる昨今、プロローグでおっさんにも血潮が流れている云々のくだりを読んだときは正直「えーなぜ敢えておっさん?」と気乗りがしなかったのだが、そんな気持ちは一話目で吹き飛ぶぐらい、どのおっさんも個性と生き生き度がすごくて、ページをめくる手が止まらなかった。 後半で触れられているように、私のように英国事情にそこまで詳しくないと、労働者階級=荒々しい白人の男性、荒れる若者という先入観があるように感じる。トレインスポッティングやビリーエリオット等ヒット映画の影響も多いと思うし、昨今ではブレクジット支持=保守排他とまとめて報じられる関係もあろう。が、ここに出てくるおっさん達は、頑張って断酒したり、移民に優しかったり、いかつい格好で読書家だったりと、一括りにできない個性の塊ばかり。 ベビーブーマーやジェネレーション〇〇と世代論でくくるのは面白いし、また社会問題を階級間の対立に置き換えるとわかりやすくて一見説得力があるのだけど、筆者の指摘するようにそこを文化的なものであるかのようにくくると経済的に分断されている実態が伝わらず、また個々人を見る前にステレオタイプの色眼鏡で見てしまう危険性がある。緊縮財政の皺寄せをもろに受け必死で抗う姿を読むにつけ、いつの間にやら彼らのファンになり、応援歌を歌いたくなってしまう自分がいる。

Posted byブクログ

2021/06/04

一切忖度しない辛口なのに、目線は人々に寄り添う。 快刀乱麻の爽快さを味わいつつ、じんわりと心温まる。

Posted byブクログ

2021/05/23

英国のブレグジットやら米国のトランプやら、世代間の対立のネタって日本だったら何なのかと考えるけど思いつかない そういうわかりやすい議論のネタがあるのは 、時代の移り変わりを実感するには良いことなのかも。

Posted byブクログ

2021/05/20

おもしろい! 英国の労働者階級のベビーブーマー、「ハマータウンのおっさん」たちを描いたエッセイ。 ブレグジット直前のロンドン。ワイルドサイドをほっつき歩く、還暦を過ぎて人生の酸いも甘いも噛みちぎった強烈なおっさんたちのドタバタした日常。 あとがきによれば、「ぼくはイエローでホ...

おもしろい! 英国の労働者階級のベビーブーマー、「ハマータウンのおっさん」たちを描いたエッセイ。 ブレグジット直前のロンドン。ワイルドサイドをほっつき歩く、還暦を過ぎて人生の酸いも甘いも噛みちぎった強烈なおっさんたちのドタバタした日常。 あとがきによれば、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」と全く同時期に書かれた本とのこと。「ぼくはイエロー…」はフレッシュな輝きに満ちた感動的なエッセイだった。まるで、コインの裏表。 でも、読後「人っていいな」としみじみ思う点は同じ。 おっさんたちは決して裕福ではないが幸せそうだ。少なくとも負け組には見えない。ポジティブでパワフルで、読んでいて愛と勇気をもらえる。 無理矢理にも人生を肯定したい人におすすめの本。

Posted byブクログ

2021/05/04

210504*読了 初めてのブレイディみかこさんの著作。 これもClubhouseで「エッセイでおすすめが知りたい」 と言ったところ、今ではすっかり仲良しなお友達に勧めてもらいました。 あの時からこのご縁は始まってたのね。 イギリスびいきで、1ヶ月だけだけれど学生時代に留学した...

210504*読了 初めてのブレイディみかこさんの著作。 これもClubhouseで「エッセイでおすすめが知りたい」 と言ったところ、今ではすっかり仲良しなお友達に勧めてもらいました。 あの時からこのご縁は始まってたのね。 イギリスびいきで、1ヶ月だけだけれど学生時代に留学したこともあるので、イギリスのエッセイというだけで、もう好き。 さらに、ワイルドサイドをほっつき歩いているおっさん達の可愛らしいこと! 私のお気に入りは、図書館通いをする強面のスティーヴ。(クリスマスのエピソード!) 労働者階級で派遣労働をしている人もいるし、離婚してまた離婚する人もいるし、日本で自分の周りにはあまりいないタイプのおじさん達。 日本だとそういう人達に明るい印象はないように思えるけれど、イギリスのおじさん達はどんな境遇でも、まぁなんとか生き延びようや!という力強さを感じます。 ブレイディみかこさんの文章の巧さももちろんあるのだろうけれど。 ブレグジット真っ只中に書かれていたエッセイなので、ブレグジット、EU離脱という単語が頻繁に登場。 そんな事情があったのか、と詳しくなれました。 第1章はかわいいおじさん達。 第2章はイギリスの世代や階級、そしてお酒事情。 この第2章もとても興味深くおもしろかったです。 今のイギリスってこんな感じなのかぁ。 もともと飲む量が日本より多いのだろうけれど、日本以上に禁酒嗜好が高まっているみたいです。 まぁ若い世代ほどお酒を飲まないのは日本も同じか。 お酒好きとしてはさみしい限り。 これを機に、ブレイディみかこさんの他の著作も読みたくなりました。

Posted byブクログ

2021/05/04

すごく面白くて一気に読みました。 海外のことはニュースで見るくらいなので、イングランドの政治や生活など知らないことだらけでした。 この本は60代くらいのおじさんをメインに書かれていますが、読んでいるととてもチャーミングな人たちに感じました。 ただそう思うのはこれが異国のこと...

すごく面白くて一気に読みました。 海外のことはニュースで見るくらいなので、イングランドの政治や生活など知らないことだらけでした。 この本は60代くらいのおじさんをメインに書かれていますが、読んでいるととてもチャーミングな人たちに感じました。 ただそう思うのはこれが異国のことであって、自分には関係がないからなのかなとも感じます。 イングランドではこの世代と若い世代の分断のようなものがあるそうですが、日本でも高齢者と現役世代の分断はあるし同じようなものですね。 楽しく読みつつもいろいろ考えさせられる本です。

Posted byブクログ

2021/05/04

巻末の「解説編」がとても良かった。 本文は英国の現代社会が労働者階級のおっさんたちの視点で描かれており、これも悪くないのだけど、解説編だけ読んでも十分読み応えがあると思う。 イギリスは階級社会と言われているが、実際どうなのかということがデータとともに理解できる。 階級というのは本...

巻末の「解説編」がとても良かった。 本文は英国の現代社会が労働者階級のおっさんたちの視点で描かれており、これも悪くないのだけど、解説編だけ読んでも十分読み応えがあると思う。 イギリスは階級社会と言われているが、実際どうなのかということがデータとともに理解できる。 階級というのは本来仕事と収入の面でカテゴライズされているものなのに、文化的階層であるかのように政治やメディアが思い込ませている。 収入と雇用の面で外国人労働者と白人労働者はUNITE AND FIGHTできるはず、という著者の言葉に激しく同意。 日本だって同じだと思う。

Posted byブクログ

2021/05/04

面白かった。「幅広い年齢層や国籍や人生の様々なステージにいる人たち」という表現使っていきたい。みかこさんのお父さんと、旦那さんの友達が、連れ合いと別れたり亡くしたりした後、犬を飼い始めてイギリスと日本で愛犬の写真を送りあって犬通信をしている、というエピソードがよかった。

Posted byブクログ