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ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち の商品レビュー

3.9

167件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2021/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者が住むブライトンの貧民街(って著者はいうけど)のオッサンたち。やはり緊縮政策っていうのが諸悪の根源なんだけど、何なんだろうね? それはそれとしてブレグジットを巡る世代間の亀裂っていうのが、今後日本でも似たような感じになるのかな? なかなか興味深かった。 Amazonより------ 大ヒット作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』に次ぐ、 待望の最新エッセイ集! 日常をゆるがす大問題を前に、果敢に右往左往するおっさん(おばさん)たちの人生を、音楽にのせて描く。 ブレイディみかこの新たなる代表作、誕生!! 中高年たちの恋と離婚、失業と抵抗。 絶望している暇はない。 EU離脱の是非を問う投票で離脱票を入れたばっかりに、 残留派の妻と息子に叱られ、喧嘩が絶えないので仲直りしようと 漢字で「平和」とタトゥーを入れたつもりが、 「中和」と彫られていたおっさんの話…… 本を読むことを生きがいにしていたのに 緊縮財政で図書館が子ども遊戯室の一角に縮小され、 それでも諦めずに幼児たちに囲まれながら本を読むうち、 いつしか母子たちに信頼されていくこわもてのおっさんの話…… などなど、笑って泣ける21篇。 「みんなみんな生きているんだ、友だちなんだ」! 「『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で青竹のようにフレッシュな少年たちについて書きながら、そのまったく同じ時期に、人生の苦汁をたっぷり吸い過ぎてメンマのようになったおっさんたちについて書く作業は、複眼的に英国について考える機会になった。二冊の本は同じコインの両面である。」(「あとがき」より)

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2021/08/27

著者とおっさんたちの距離感が絶妙で楽しい。 物語の主人公はおっさん。 その取り巻きとして著者と連れ合いとその他大勢が登場するのだけど、物語の登場人物としての著者はとことん控え目な存在。物語の世界の奥まったところにちょこんといる感じ。 一方で書き手としての著者は存在感十分。ふた...

著者とおっさんたちの距離感が絶妙で楽しい。 物語の主人公はおっさん。 その取り巻きとして著者と連れ合いとその他大勢が登場するのだけど、物語の登場人物としての著者はとことん控え目な存在。物語の世界の奥まったところにちょこんといる感じ。 一方で書き手としての著者は存在感十分。ふたりの著者の存在が、物語を立体的に演出しているように感じました。 初めての感覚かも。他の作品も読んでみたいです。

Posted byブクログ

2021/08/26

英国には行ったこともないこともあり、なかなかピンとこない内容。 日本では、詳しく報道しないので、EU離脱決定の理由を知りたいと思い読んだのだが、難しかった。 いろんなオッサンの話は面白かった。

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2021/08/26

愛ある皮肉を込めた文章。 いつもながらブレイディみかこさんの文章はすばらしい。イギリスの話ではあるが今の日本の社会が抱える共通する問題があり非常に参考になった。 政治が市民を分断するようにもっていく構図などはひしひしと感じるものがある。

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2021/08/09

イギリスの下層階級のおっさん達の悲哀が描かれており、面白い。ブレグジットの原因の一因が意外なところにあるとは知らなかった。

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2021/08/05

英国の労働者階級のおじさん達の話。 内容はやや面白かったけど、感覚としては、内輪ネタで盛り上がっている友人達の中に混じってしまい、とても居心地が悪かった…というような感じ。様々な人物が登場するが、その登場の仕方にまとまりがないので、その都度前に戻って、登場人物紹介のページを確認し...

英国の労働者階級のおじさん達の話。 内容はやや面白かったけど、感覚としては、内輪ネタで盛り上がっている友人達の中に混じってしまい、とても居心地が悪かった…というような感じ。様々な人物が登場するが、その登場の仕方にまとまりがないので、その都度前に戻って、登場人物紹介のページを確認しなければならなかった。各章に出てくる歌の歌詞もあまりピンとこなかった。

Posted byブクログ

2021/07/27

英国のおじさんたちが暮らしている様子を垣間見ることができておもしろかった。後半の解説は政治の話が多くちょっと難しかった。日本の政治に全然納得いってないけど、他の国もいろいろあるんだな。

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2021/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー がちょっとおもしろかったし、 イギリスの労働者階級の現実を描いているのに興味があったから読んだけど、前半はまだしも、後半のイギリスの階級の解説みたいのが延々とつづいて全く楽しめなかった。 ま、イギリスの医療費無料という金看板はすっかりあせてしまい、とにかく無料の医療にかからせない仕組みが大いに発達していること、昔の労働者階級=労働党支持は、すっかり様変わりしてしまったこと。EU離脱も医療費無料を守るためのと思って離脱賛成に投票したけど、全く騙されただけだったこと。白人労働者階級の子供だけ学校の勉強ができないこと。などがわかった。 今後EU離脱後のイギリスは、ますます苦境にたたされそう。

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2021/09/15

生きるのに忙しいおっさん達の悲哀とユーモア 人間臭くてちょっと間抜けで痛々しいけどどこか愛らしい、グレートブリテンの労働者階級のおっさん達。 一人ひとりの、ちょっと切なくてトボけたエピソードに、作者の的確なツッコミが入り何度も笑った。 おっさん達のキャラクターが生き生きとし...

生きるのに忙しいおっさん達の悲哀とユーモア 人間臭くてちょっと間抜けで痛々しいけどどこか愛らしい、グレートブリテンの労働者階級のおっさん達。 一人ひとりの、ちょっと切なくてトボけたエピソードに、作者の的確なツッコミが入り何度も笑った。 おっさん達のキャラクターが生き生きとしていて、ケン・ローチ監督『わたしは、ダニエルブレイク』の主人公を思い出した。生活に困窮し至急公的支援が必要な悲惨な状況なのに、どこかお茶目で可笑しいんだよな。まぁ映画のほうは痛烈な社会批判が込められていて後味の悪い終わり方をする訳だが‥。 あの映画では福祉制度、本作では医療制度について描かれているのだけど、その極悪ぶりにびっくり。全然グレートではない。ブリテンは教育も人権意識も多様性についての考え方も日本のはるか先をいっていると思うけれど、それって凄まじい格差社会へのカウンターからなんでは?と思った。

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2021/07/06

確かにおっさん達のお話 私の知ってるイギリスとは 違った・・・ それが、どうって言われても 他に期待しよう

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