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ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち の商品レビュー

3.9

167件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2022/07/26

ウケる、と思いながら読んだ…。おっさんたちはもの悲しいけどガッツがある。カラッとした文章で、重いテーマでもしつこくない。 BREXITは結局どうなるんだ…? 「労働者階級」かー、私は労働者ではあるが、自分をそういう「階級」だと思うことは無いな。 音楽の話がたくさん出てくるのも楽し...

ウケる、と思いながら読んだ…。おっさんたちはもの悲しいけどガッツがある。カラッとした文章で、重いテーマでもしつこくない。 BREXITは結局どうなるんだ…? 「労働者階級」かー、私は労働者ではあるが、自分をそういう「階級」だと思うことは無いな。 音楽の話がたくさん出てくるのも楽しい。ファッション用語はわからん。

Posted byブクログ

2022/07/04

恥ずかしながらイギリスを上品で洗礼された、それでいてロックでスマートな憧れの国としか見ていなかった。 イギリスだろうと、どの国だろうと「完璧に丁度良く平等」な国なんて存在しないという 当たり前のことに気づいた。 何よりもロック精神、地に足を付き、リアル労働者としての著者目線で...

恥ずかしながらイギリスを上品で洗礼された、それでいてロックでスマートな憧れの国としか見ていなかった。 イギリスだろうと、どの国だろうと「完璧に丁度良く平等」な国なんて存在しないという 当たり前のことに気づいた。 何よりもロック精神、地に足を付き、リアル労働者としての著者目線で語るイギリスは、非常にわかりやすく、読みやすく、面白く、 学校の授業で使えばもっともっと世界を知ろうと思え励むと思うんだけどな〜と思った。 すっごくわかりやすく、想像しやすい文です。 日本はイギリスと同じ道を辿ってるとも言われるが、どうしたらいいんでしょうね。 選挙に行くことといえど、行っても行っても思うように変化していない無駄足にも思えてくるような。 ちなみに、同時期にイギリスの若者からの視点で「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を書かれたそうなので、次は真逆目線のそちらも読みたいです。

Posted byブクログ

2022/06/26

僕はイエローでホワイトでちょっとブルーを読んでから、ブレイディみかこに興味を持っていたので、読んだ。 イギリスのEU離脱選挙の前後の人々の生活や性格の変化をありのままに描いている。 勉強になった。大きな決断をするときには、大きな論争があり、それが大きな影響を及ぼしてしまう。円...

僕はイエローでホワイトでちょっとブルーを読んでから、ブレイディみかこに興味を持っていたので、読んだ。 イギリスのEU離脱選挙の前後の人々の生活や性格の変化をありのままに描いている。 勉強になった。大きな決断をするときには、大きな論争があり、それが大きな影響を及ぼしてしまう。円満な解決策はないのかもしれない。そして、社会は自分が思っているよりも、理不尽で予測不可能なものなのかもしれない。

Posted byブクログ

2022/04/30

著者の周辺にいる人々の事を描きながら現代のイギリス社会の考察になっていて興味深い。 イギリスのEU離脱に賛成したのはベビーブーマーと呼ばれる世代で、ゆりかごかは墓場まで、国民保険制度の恩恵を受けた世代なんだそう。 次のシビアな時代の波を受けたミレニアル世代と対立しているとか。 リ...

著者の周辺にいる人々の事を描きながら現代のイギリス社会の考察になっていて興味深い。 イギリスのEU離脱に賛成したのはベビーブーマーと呼ばれる世代で、ゆりかごかは墓場まで、国民保険制度の恩恵を受けた世代なんだそう。 次のシビアな時代の波を受けたミレニアル世代と対立しているとか。 リアルなイギリスという感じ。

Posted byブクログ

2022/04/04

第1章はPR誌ちくまに掲載されたもの。色々な曲が散りばめられていて、内容にリンクしているのでググりながら楽しんだ。 愛すべきワイルドサイドをほっつき歩いているおっさんたちがてんこ盛り。 第2章には英国の世代や階級などが分かりやすく書かれていて、今後日本で更に縮小社会が進んだら同...

第1章はPR誌ちくまに掲載されたもの。色々な曲が散りばめられていて、内容にリンクしているのでググりながら楽しんだ。 愛すべきワイルドサイドをほっつき歩いているおっさんたちがてんこ盛り。 第2章には英国の世代や階級などが分かりやすく書かれていて、今後日本で更に縮小社会が進んだら同じ様に緊縮財政となり経済格差や排他主義の嫌な空気が出てくるのかなと考えさせられた。 色んなことが対岸の火事では無くなってきている今、これからを生きる子どもたちに何をしてあげられるのか。作者の他の作品も追っかけてみたい。

Posted byブクログ

2022/03/31

「ぼくはイエローで…」でも読んでいて思ったけど、作者の登場人物を描く目線があくまでも地に足ついた物なので、落ち着いて読める。そして一緒に紹介される洋楽が良くて、全て検索し、スマホに登録して聞いている。これがまた良い。作者の言わんとしているところへの理解がより深まり、もっと人生は捨...

「ぼくはイエローで…」でも読んでいて思ったけど、作者の登場人物を描く目線があくまでも地に足ついた物なので、落ち着いて読める。そして一緒に紹介される洋楽が良くて、全て検索し、スマホに登録して聞いている。これがまた良い。作者の言わんとしているところへの理解がより深まり、もっと人生は捨てたもんじゃない!頑張ろうぜいと叫びたくなる。

Posted byブクログ

2022/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ほらおめえ、ロボット犬までチョコだらけになってるだろ」ナタヤの息子(義理の息子)が手に握りしめているロボット犬もよだれかけで丁寧に拭いているジェフを見ながらふと思った。ロボットに仕事を取られるとか、移民に仕事を取られるとか、すぐ危機感を抱いて騒ぎ出すから「考えが遅れている」とか「排外主義者」とか叩かれるけれども、地べたでこうやって外国人の子どもの顔についたチョコレートを拭いてきたのはいつだって彼のような人々なのだ。 おとなしく勤勉に働けば生きて行ける時代には人は反抗的になり、まともに働いても生活が保障されない時代には先を争って勤勉に働き始める。従順で扱いやすい奴隷を増やしたいときには、国家は景気を悪くすればいいのだ。不況は人災、という言葉もあるように、景気の良し悪しは「運」じゃない。人が為すことだ。 英国の労働者階級には、歴代のパートナーとの間に複数の子どもがいるが、結局どのパートナーとも別れたので、子どもと一緒に生活していないおっさんたちがけっこういる。日本に比べると、英国は離婚のスティグマが薄い分だけみんな気軽に相手を変えて、子どもをつくる。そうなると別れるときに母親が子どもの親権を持つことが圧倒的に多い。シングルマザーが多い英国では、子どもと暮らしていない父親がたくさんいる国でもあるのだ。 「私が彼を好きなのは、彼ほど私のことを好きな人はいないからよ」 「彼と出会うまで、いろんな人と付き合った。でも、彼みたいに無条件に、何があっても、私がどんな顔をして何を着ていても、どんなバカなことをしても私を好きでいてくれる人はいなかった。そこまで好かれたら、好きになり返すしかないもの」 ベビー・ブーマー世代は過去に生きすぎて、未来を台無しにしようとしている。ミレニアル世代は未来を怖がりすぎて、過去を見ていない。ジェネレーションXは何が過去にあったかを知っているし、時代の変遷をある程度見てきた者として、未来は作り変えることができるということを認識している。 ベビー・ブーマー世代とミレニアル世代が喧嘩をする真ん中で、低く頭を下げて両陣営の唾がかからないように気を付けながら、育児や仕事や社会の細々した雑事や事務作業をこなしながら、淡々と地味に世の中を回しているのがジェネレーションXだ。というか、実際に社会の中心となってコミュニティーを回す年齢にあたる世代なのだから。 「階級というのは、選択肢がとれだけ与えられているのかということなのよ。それが少なければ少ないほど、階級は下になる」 そんなわけでいよいよEUを離脱する英国。 政情がどうあろうと、時代がどう変わろうと、俺たちはただ生き延びるだけ。

Posted byブクログ

2022/02/25

若い頃からイギリスに憧れ、このオッサン世代の音楽や映画に憧れを抱いていたいくつか下の世代です。 だから、イギリスでビールが売れない、という時代が来ていることにかなりショックを受けながら読みました。 日本とイギリスを比較しながら読みましたが、日本のバブル世代の方が幸せそうだな、な...

若い頃からイギリスに憧れ、このオッサン世代の音楽や映画に憧れを抱いていたいくつか下の世代です。 だから、イギリスでビールが売れない、という時代が来ていることにかなりショックを受けながら読みました。 日本とイギリスを比較しながら読みましたが、日本のバブル世代の方が幸せそうだな、なんて思ったり、日本の保険制度にありがたく思ったり。。 はたまた、日本人の政治への関心の薄さが身に染みて、恥ずかしくなったりしました。 時代は変わるけど、死ぬまでは生きなきゃいけないので、私も頑張ろうと思える読後感でした。

Posted byブクログ

2022/02/20

英国のロクでもないおっさん(じいさん?) たちの話。理屈抜きで面白かった。 みかこさんのおっさんたちを見る目がこんなにあったかいのは、なんでなのか。 かなりの「おっさん好き」なのかなこの人は。 「くさいにおい嗅いでみたい」みたいな。 みかこさん自身も完全に白人労働者階級の一部にな...

英国のロクでもないおっさん(じいさん?) たちの話。理屈抜きで面白かった。 みかこさんのおっさんたちを見る目がこんなにあったかいのは、なんでなのか。 かなりの「おっさん好き」なのかなこの人は。 「くさいにおい嗅いでみたい」みたいな。 みかこさん自身も完全に白人労働者階級の一部になっているから、英国政府に対する不満も怒りも被害者意識もぜんぶ自分ごとだ。彼女にとって横のおっさんたちは同志なんだろうな。 強く感じたのは、英国にはインドみたいなカースト制度があるわけでもないのに、完全に階級社会が根付いているということ。「僕はイエローで…」の時もびっくりしたっけ。 この本に出てくる英国の労働階級のおっさんたちは困った人達が多いけど、人情味があって、ちょっと江戸っ子みたいなところもあって、いつまでもガキみたいですごく親しみが湧いてしまった。さっきカーリング女子が負けたけど、相手がイギリスならまいいか。 「僕はイエロー…」と「ワイルドサイド…」はコインの両面とのこと。おっさんたちのその後もすごく知りたい。パート2もお願いします! みかこ節クセになった。他も読んでみよ。

Posted byブクログ

2022/02/20

サッカーのベッカムが日本でキャーキャー騒がれていた頃、イギリスでの評が 「労働者階級にしては、まあ、ましね。」と 労働者階級は、肉体労働とパブでの酒。 向上心は無くて、暗いイギリスの冬に蠢く人 という偏見を持っていました。 この本を読んで、作者の愛が響いて来ました が、やっぱ...

サッカーのベッカムが日本でキャーキャー騒がれていた頃、イギリスでの評が 「労働者階級にしては、まあ、ましね。」と 労働者階級は、肉体労働とパブでの酒。 向上心は無くて、暗いイギリスの冬に蠢く人 という偏見を持っていました。 この本を読んで、作者の愛が響いて来ました が、やっぱりオッサンはオッサン。

Posted byブクログ