透明な夜の香り の商品レビュー
・表現が素敵、夜に読むとより世界観に浸れる ・朔さんオタク女子に刺さる ・何かが大きく動く物語じゃないけど、主人公と登場人物がお互いに成長して仲良くなっていく様子が微笑ましたかった ・こういう洋館に住むの憧れる ・綺麗さと残酷さが混ざりあってて、そこが良い反面、どっちかに振り切れ...
・表現が素敵、夜に読むとより世界観に浸れる ・朔さんオタク女子に刺さる ・何かが大きく動く物語じゃないけど、主人公と登場人物がお互いに成長して仲良くなっていく様子が微笑ましたかった ・こういう洋館に住むの憧れる ・綺麗さと残酷さが混ざりあってて、そこが良い反面、どっちかに振り切れずに中途半端になっちゃった感もあった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
調香師小川朔は、どんな匂いも嗅ぎ分けられる。嘘の匂いさえも。そして依頼人の望む香りを作り出す。愛する男性の香り、なりきるための役の香り、生きる力を呼びさます香り、傷口の香り、、、 香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶される。そして、香りはその時の自分の感情と深く結びついてしまう。喜びも悲しみも永遠に変わらず、忘れられない。 とても静かな話だけれど、ハーブや薔薇、金木犀などが香りたつ。汗や血の匂いがむせかえる。そして、嘘や怯えの匂いが心を沈ませる。 それでも、読後が優しい気持ちになれるのは、読む人それぞれの香りの記憶を思い出させてくれるからかしら。『愛着と執着の違い』に一つの答えを見せてくれるからかしら。 好きな言葉 嗅げば、募る。新鮮な記憶は人を狂わせる。 お腹を好かせた子供に菓子の焼ける匂いを嗅がせるようなものだ。もし、その菓子が目の前にあったらどうする。覚悟がなければ、我慢できるわけがない はじめて会った人の死を悲しめる君のまともさに、僕は救われているところがあるんだよ どうして人は欲望を隠そうとするんだろう。自分に嘘をついてまで 僕は別に美しく生きなくてもいいと思うけどね フェロモンがなんのためにあるか知ってる? これはね、気づいて欲しいっていう匂いなんだよ。小さな生物が特殊な匂いをだすのは危険なことだ。それでも、命をかけて、こっちに気づいて、ここにきて、と主張をするんだ
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初めて千早さんの本を読みました! 内容は調香師に関しての物語で キャラクターも世界観も読んでいてハマりました! 他の本も読んでみたくなります!
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香りが鮮烈に記憶を呼び覚ます経験が、私にもある。 学校の古びた校舎の廊下の香り、古本を開いた時の独特の香り、実家に帰ってドアを開けると全身を包む香りに安心感を覚えたり。 深呼吸すると胸いっぱいに入ってくる空気を味わうと、季節の移ろいを感じることもある。新緑の風の香りと秋晴れの...
香りが鮮烈に記憶を呼び覚ます経験が、私にもある。 学校の古びた校舎の廊下の香り、古本を開いた時の独特の香り、実家に帰ってドアを開けると全身を包む香りに安心感を覚えたり。 深呼吸すると胸いっぱいに入ってくる空気を味わうと、季節の移ろいを感じることもある。新緑の風の香りと秋晴れの空の香りはやっぱり違う。 文字で香りを伝えることは、きっと難しいことだろうと思いながらこの本を手に取ったけれど、読み終わると、日常は改めて味わいたい香りで溢れていました。 香りは頭の中には浮かぶのに、まるで霧を掴むような感覚。けどきっとそれは、小説自体がそういうものだなぁと思います。本当の喜びも、悲しみも、同じものは味わえないけれど、読み手の私たちは一生懸命想像する。 童話の世界に出てきそうな洋館で繰り広げられる、謎解きの物語の中に漂うのは、悲しみと対峙するほろ苦さや哀しい人間の性など、少し苦味のあるテーマを、香りと共に爽やかに吹き抜けていく優しい物語です。 重すぎずサクッと読めるのも、いいところでした。
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千早さん、良いなぁ✨ この世界に引き込まれる。 一香がアルバイトを始めたのは古い洋館の家政婦のような仕事。雇い主は人間離れした嗅覚をもつ調香師の朔さん。 変態紛いに匂いを嗅ぎ分けてしまう朔さんの元で、一香が自分でも閉ざしていた心の闇に、いつしか向き合い、その心を解放する。 朔さん...
千早さん、良いなぁ✨ この世界に引き込まれる。 一香がアルバイトを始めたのは古い洋館の家政婦のような仕事。雇い主は人間離れした嗅覚をもつ調香師の朔さん。 変態紛いに匂いを嗅ぎ分けてしまう朔さんの元で、一香が自分でも閉ざしていた心の闇に、いつしか向き合い、その心を解放する。 朔さんと一香の関係が更に深まるのをみてみたい。
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はじめてこの方の小説を読んだけれど、この世界観すごく好きだった。 おはなしの中盤にきても、この2人の関係がどうなるのか見えなくて。 例えるのは失礼かもしれないけど、小川洋子『薬指の標本』と有川浩『植物図鑑』の両方のエッセンスがつまってるかんじ。どちらも大好きなお話。 でも朔さ...
はじめてこの方の小説を読んだけれど、この世界観すごく好きだった。 おはなしの中盤にきても、この2人の関係がどうなるのか見えなくて。 例えるのは失礼かもしれないけど、小川洋子『薬指の標本』と有川浩『植物図鑑』の両方のエッセンスがつまってるかんじ。どちらも大好きなお話。 でも朔さん身近にいたらやだなぁ。
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千早先生の作品はいつも上質なものに触れている感覚になるので、とても気持ちが穏やかになります。 今回は特に香りに関する作品でずっと独特な世界観にハマっていました。香りは人を狂わせたり、思い出せなかったまた思い出したくない過去を呼び起こしたり色んなエピソードが読めて楽しかったです。
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途中で「あれ読んでたか?」と既読感。直木賞後に出た続編、先に読んだんだった…。蝶やらパソコンにも匂いがするなんて。
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千早茜さんの作品を初めて読みました。 惹きつけられる文章と構成で、一気読みしてしまいました。ハマりました。また千早さんの作品を読みたいです。
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初めての千早茜さんの作品。 冒頭の2〜3行で引き込まれ、文章も表現も世界観も圧倒的な美しさで、久しぶりに読み終わるのがもったいないと思い、大切に読み進めました。 穏やかさの中に闇や影を感じ、そのコントラストがこの作品をより深く美しいものにしていたと思います。
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