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透明な夜の香り の商品レビュー

4.2

434件のお客様レビュー

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2024/05/02

千早先生の作品はいつも上質なものに触れている感覚になるので、とても気持ちが穏やかになります。 今回は特に香りに関する作品でずっと独特な世界観にハマっていました。香りは人を狂わせたり、思い出せなかったまた思い出したくない過去を呼び起こしたり色んなエピソードが読めて楽しかったです。

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2024/05/01

途中で「あれ読んでたか?」と既読感。直木賞後に出た続編、先に読んだんだった…。蝶やらパソコンにも匂いがするなんて。

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2024/04/30

千早茜さんの作品を初めて読みました。 惹きつけられる文章と構成で、一気読みしてしまいました。ハマりました。また千早さんの作品を読みたいです。

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2024/04/30

初めての千早茜さんの作品。 冒頭の2〜3行で引き込まれ、文章も表現も世界観も圧倒的な美しさで、久しぶりに読み終わるのがもったいないと思い、大切に読み進めました。 穏やかさの中に闇や影を感じ、そのコントラストがこの作品をより深く美しいものにしていたと思います。

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2024/04/28

読み出したら一気に引き込まれてしまい、あっという間に読んでしまった。 香りにまつわるお話。 香りは記憶を呼び覚ます。また癒したり、再起動のスイッチだったり、背中を押してくれたり。 花やハーブ、土や木々、紅茶の香り、料理の匂いも感じ取れる。 そして自然のものが、体や心にとって重要な...

読み出したら一気に引き込まれてしまい、あっという間に読んでしまった。 香りにまつわるお話。 香りは記憶を呼び覚ます。また癒したり、再起動のスイッチだったり、背中を押してくれたり。 花やハーブ、土や木々、紅茶の香り、料理の匂いも感じ取れる。 そして自然のものが、体や心にとって重要なものだと再確認した。

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2024/04/21

香りと記憶についてのお話。 現代日本なんだけど、非日常な異世界に踏み入れたような独特な雰囲気。 優しく穏やかで、香り立つような文章に引き込まれた。

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2024/04/17

千早茜さんの本は3冊目。 これまで読んだのは『眠りの庭』と『西洋菓子店・プティフール』 ごく普通の嗅覚の人にとっても「臭い」は不快感を連れてくることがあるけれど 調香師で人並外れた嗅覚を持つ朔にとっては 私たちが心地よいと感じる「香り」さえも まるで拷問のような時もあるのだろう...

千早茜さんの本は3冊目。 これまで読んだのは『眠りの庭』と『西洋菓子店・プティフール』 ごく普通の嗅覚の人にとっても「臭い」は不快感を連れてくることがあるけれど 調香師で人並外れた嗅覚を持つ朔にとっては 私たちが心地よいと感じる「香り」さえも まるで拷問のような時もあるのだろう… タイトルの通り、本の中では”透明な香りの世界”が広がっている。 私には”透明な香りの世界”は空気が澄み切った世界に感じられた。 読んでいる私自身も全く濁りのない世界に身を置いているような気がして いつも以上に感覚が研ぎ澄まされているような気さえした。 そこに朔が作り出した香りは私が苦手とするもので… この本の中で不思議なことに私には「音」が感じられなかった。 音が連想される描写はたくさんあるのに なぜだろう… あまりにも澄み切った世界は私にとって真空に近かったのだろうか? それで、音が届かなかった? なんてことを思ったり。。。 読書でこんな体験をした本は初めてなので とても不思議だ。

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2024/04/14

香りは脳の海馬に直接届いて永遠に記憶される 喜びの記憶も苦しみの記憶も、忘れたくないことも、忘れてしまいたいことも、香りとして自分の中に残っている

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2024/04/13

表紙を見て、ものすごく暗い救いのない話とかホラーなのかなと思ったら全然そんなことなくて読みやすかった、普通の物語だった。重いけど。香りで全てがわかる…なるほど一理ある。

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2024/04/13

壊れかけた心を抱えた女性が働くことになった屋敷にはどんな香りでも作れるという調香師が住んでいた。 芳香を放つ植物やハーブに囲まれた古めかしい屋敷、そこで作られる素朴ながら美味しそうな料理、丁寧な暮らし。屋敷には秘密を抱えた人々が特別な香りを求めてやってくる。奥行きのある描写と感...

壊れかけた心を抱えた女性が働くことになった屋敷にはどんな香りでも作れるという調香師が住んでいた。 芳香を放つ植物やハーブに囲まれた古めかしい屋敷、そこで作られる素朴ながら美味しそうな料理、丁寧な暮らし。屋敷には秘密を抱えた人々が特別な香りを求めてやってくる。奥行きのある描写と感情の起伏の少ない淡々とした語りの中で依頼者たちが放つ強烈な欲望がコントラストとなっている。丁寧に料理をしたり自然な良い香りをまといたくなる本。香りは記憶を呼び覚ます、確かにそうだ。 すごくどうでもいいが個人的に驚いたこと。 アスパラガスを食べると尿の匂いが変わるが、その匂いが感知できるのは少数派だったこと。ずっと匂いが変わるかどうかが体質だと思ってた!

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