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透明な夜の香り の商品レビュー

4.2

438件のお客様レビュー

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2023/04/30

静かでとても良い空気のお話でした。好みの小説! 嗅覚は、自分が思っているよりもだいぶいろいろなことを覚えているものだよな、と改めて思った。いい香りとそうではない香りは人それぞれあるよね。 調香師の小川さんの香りに対する敏感さは、周りに理解されにくい自分のこだわりがある人は想像でき...

静かでとても良い空気のお話でした。好みの小説! 嗅覚は、自分が思っているよりもだいぶいろいろなことを覚えているものだよな、と改めて思った。いい香りとそうではない香りは人それぞれあるよね。 調香師の小川さんの香りに対する敏感さは、周りに理解されにくい自分のこだわりがある人は想像できる感覚ではないかなと思った。私自身も突然自分のにおいが気になったり、においで体調悪くなりことがあるから、ここまで敏感だとままならないだろうな。 お話は、恋愛のような雰囲気とも読み取れるけど、お互いが自分にとって大切な人になっていく過程がかかれているように感じる。 この本の、ハーブと静かな雰囲気が好きな人は私「魔法使いのハーブティー」も読んでほしい。

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2023/04/27

香りは記憶と結びついているという。 様々な香りの描写に自分の中の記憶も刺激されて、忘れていたことをふと思い出したりした。 決して明るい話ではないんだけど、不思議と嫌な感じがしない。 美しく繊細な描写とキャラクターの設定によるものかと思う。 これは、続編が楽しみ。

Posted byブクログ

2023/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

休日に一気に読み上げた小説は初めてかもしれない。それくらいに早く早くと飢えるように読みました。まだ数作しか読んでませんが作者の方から紡がれる言葉が大好きなんだと思います。 変化に期待して、打ちのめされて、最後は陽の光のなかで幕を閉じました。「嘘つき」「変わらない何かを約束できない」「友達として」。もうこの最後の言葉たちに淡い期待を抱かざるを得ません。 そして解説は小川洋子さん。大好きなので膝を打ちました。 もうすぐ出る続編が本当に楽しみです。

Posted byブクログ

2023/04/11

さまざまな香りがしてくる本でした。 草花、土、香草、調味料、料理、お茶の香り… 始終穏やかな雰囲気でした。 ひとつ残念なのは、調香師である小川朔さんの髪型が、坊主に近い短髪なこと。 イメージとしてはベートーヴェンのような髪型であって欲しかったです。

Posted byブクログ

2023/04/11

もう言葉では言い表せないくらい素敵なお話でした。とにかく主人公が可愛くて可愛くて読んでいて苦ではありませんでした。続編が出るということなので買おうと思います!作者さんの書く世界観が本当に素敵で魅せられます!

Posted byブクログ

2023/04/02

初めての千早作品。SNSでの紹介を目にした事をきっかけに購入です。美しい文章の中で、それぞれの香りを想像しながら読み進めるのがとても楽しかったです。依頼人の人物像や言動が、主要人物達の繊細な描き方に比べると少し薄いような気もしますが、その物足りなさを考慮しても、また読み返したい作...

初めての千早作品。SNSでの紹介を目にした事をきっかけに購入です。美しい文章の中で、それぞれの香りを想像しながら読み進めるのがとても楽しかったです。依頼人の人物像や言動が、主要人物達の繊細な描き方に比べると少し薄いような気もしますが、その物足りなさを考慮しても、また読み返したい作品でした。

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2023/04/01

華やかな香りが必ずしもいい香りとは限らない。生まれながらに香りに敏感に生まれた調香師の青年とお手伝いの女性。緩やかに香りが漂ってくるように、話は進む。香りには、様々な情報が含まれるという展開は、上橋菜穂子の「香君」に通ずる。とても透明感のある小説だった。

Posted byブクログ

2023/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「香りは永遠に記憶される」 よくラブソングでも出てくるように、私も好きな人の匂いはよく覚えている。たぶん忘れにくい。

Posted byブクログ

2023/03/21

ニオイってちょっとでも気になったら、とめどなく気になってしまう。自分についたニオイも気になって仕方ない時があります。だから、それだけニオイを敏感に感じるのは辛いだろうなと思いました。そして栗の渋皮煮ってホンマに美味しい。ブランデーとあう。さいこー。

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2023/03/20

静かで、薄暗い洋館の空気がのぼりたつような。 すべてが香りで気づいてしまったら生きづらいでしょうね。 こういう「坂の上の洋館」の設定って時々見るけど、東京のどこにあるのかしら。もしくは神戸とか横浜かな。 「さんかく」の主人公もだけど、この主人公、一香も線が細くて、生気が薄くて、...

静かで、薄暗い洋館の空気がのぼりたつような。 すべてが香りで気づいてしまったら生きづらいでしょうね。 こういう「坂の上の洋館」の設定って時々見るけど、東京のどこにあるのかしら。もしくは神戸とか横浜かな。 「さんかく」の主人公もだけど、この主人公、一香も線が細くて、生気が薄くて、オジサンに憑かれるタイプだけど、そういえば東京では、そんなか弱い雰囲気の女の人をあまり見ないわね…。電車、カフェ、職場。いない。。。過去にいた職場で新卒の子で1人だけいたかな。生気が薄い。2年目で妊娠して育休取ったけどそのまま辞めてしまった。

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