透明な夜の香り の商品レビュー
ほとんど一気読みでした。 皆さん、本書を高評価されていますが、ホントに最高の物語じゃないですか??? 読みながら、すぐにでも連続ドラマにしてくれー!と思ってしまいました。はっきりした起承転結、いくつかのエピソード、後半になるにつれ明らかになってくる謎、深くなる人間関係‥‥ 主人公...
ほとんど一気読みでした。 皆さん、本書を高評価されていますが、ホントに最高の物語じゃないですか??? 読みながら、すぐにでも連続ドラマにしてくれー!と思ってしまいました。はっきりした起承転結、いくつかのエピソード、後半になるにつれ明らかになってくる謎、深くなる人間関係‥‥ 主人公の一香と、謎の調香師・朔はもちろんのこと、脇を固める朔の幼なじみの新城、朔の住む屋敷の庭師の源さん、一香をいつも気にかけてくれる友だち・さつき、皆、キャラが立っていて、いつか絶対ドラマ化されるであろうと期待です! 物語は蔓薔薇の咲き乱れる初夏から始まり、ジトジトとした梅雨、頭上からわんわんと降りそそぐ蝉の声、金木犀の黄金色のシャワー、ストーブと羊毛の匂い、そして一人の春を過ごし、また蔓薔薇の季節を迎える。蔓薔薇の最終回。もう完璧。 執着と愛着の違いは何か?‥‥もう、そんなこと考えてる時点で好きってことだよー あー、早くドラマ見たいw 続編も早く読みたいw
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ほとんど外に出ず閉じこもっていた一香が働くことになったのは洋館に住む朔さんのお世話係。彼は人並み外れた嗅覚があり、依頼主の求める香り作り出す調香師。一香にも朔にも辛い過去があり、自然にお互いを必要とする人となるのですが、個人的には朔の幼なじみの探偵、新城さんのキャラが好き。
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まずタイトルがいい。静かで、ひんやりとしていて、何かを秘めた雰囲気を感じる。 流れる情景は静かでゆったりとしていて、登場人物は感情の起伏が少ない。読むにつれて、夜が深まっていくような、闇がじんわりと染み渡るような、そんな感覚に浸った。 物語の主人公は、顧客の要望に応じてどんな香...
まずタイトルがいい。静かで、ひんやりとしていて、何かを秘めた雰囲気を感じる。 流れる情景は静かでゆったりとしていて、登場人物は感情の起伏が少ない。読むにつれて、夜が深まっていくような、闇がじんわりと染み渡るような、そんな感覚に浸った。 物語の主人公は、顧客の要望に応じてどんな香りも作り出す調香士の朔と、調香士のもとでバイトすることになった一香の短編集。 顧客の要望に応じてどんな香りでも作り出すが、顧客は他人に言えない秘密や後悔を抱えた人ばかりで、読んでいると淋しい気持ちになってくる。秘密や後悔を抱いているのは顧客だけではなかった。 香りは一生もの。一瞬で過去の記憶を呼び覚ますのはなぜなんだろう。懺悔や後悔も思い出も。 劇的な何かは起こらず、静かでひんやりとしているけれど、独特な世界観のインパクトの強い一冊でした。
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うわぁぁあ…これは好きかも。 というのが一番最初の印象。最後まで一気に読んで、やっぱり好きだと実感。 香水とか香りに興味がある人は楽しめるはず。章の名前が『top note』とか『floral note』とかなのも良い。繋がっているお話だけど章ごとに依頼人が違うので読みやすさもあ...
うわぁぁあ…これは好きかも。 というのが一番最初の印象。最後まで一気に読んで、やっぱり好きだと実感。 香水とか香りに興味がある人は楽しめるはず。章の名前が『top note』とか『floral note』とかなのも良い。繋がっているお話だけど章ごとに依頼人が違うので読みやすさもある。 個人的に好きなのは、『chypre note』のお話かな。でもどれも好き。 香りって、人の記憶に密接に関わっているし(香りを嗅いで思い出すこととかある)、香りによって気分が良くなったり不快な気持ちになったりもする。読んでいて、香料の成分がでてくると、こんな香りなんだろうな、と想像して楽しかった。 とにかく香りに敏感すぎる朔さん、いいなぁ。実際にいたら大変だろうし、近くにいたら仲良くなれないとは思うけど、登場人物としてすごく魅力的。最近続編?が出たみたいなのでそちらも読んでみたい。
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わあぁ~~インパクト強すぎ 匂いがなんか世界の次元をひとつ増やしたような。 読み終わるまで目を離せなくなってしまった。
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香による、洞察力とスッキリした解決がスカットします。 読み終わると、身体を取り巻く全ての物が静かになり、不思議な香とともに、心が穏やかになるのがわかります。 心の奥底でつながる様な恋もいいですね。
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過去に自分が見て見ぬふりをしたことについて、大きな後悔を抱えた主人公の一香が、調香師の朔と出会い変わろうとしていく物語。透明な香が漂って来るようで不思議な感じがしました。
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先週、娘がどこからか新型コロナウイルスを持ち帰り、完全隔離をしていたのだが、食事を運んだ時なのか?何処かで私も感染してしまった(^◇^;) 4日間、高熱と頭痛が続き、その後も絶不調。 とても読書をする気にならなかった。 ということで久々の読書。 元・書店員の一香は、古い洋...
先週、娘がどこからか新型コロナウイルスを持ち帰り、完全隔離をしていたのだが、食事を運んだ時なのか?何処かで私も感染してしまった(^◇^;) 4日間、高熱と頭痛が続き、その後も絶不調。 とても読書をする気にならなかった。 ということで久々の読書。 元・書店員の一香は、古い洋館の家事手伝いのアルバイトを始める。 そこでは調香師の小川朔が、幼馴染の探偵・新城とともに、客の望む「香り」を作っていた。どんな香りでも作り出せる朔のもとには、風変わりな依頼が次々と届けられる。 味覚と嗅覚をコロナでやられた私が、鋭い嗅覚の持ち主の本を読んでいる(笑) 今の私は、庭に咲くラベンダーの強い香りですら、全く一ミリも感じないというのに(^◇^;) 何とも不思議な感覚だ。 とても読みやすい本だった。 朔のような嗅覚を持ち合わせていたら、便利なのか?不便なのか? やっぱり不便だろうなぁ。。。 しかし朔には不思議と優しい雰囲気を感じる。 小説自体も優しい雰囲気で、多分続編があるのだろうな。。。 それもぜひ読んでみたいと思う(^^)
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初めての作家さんでした 不思議な世界観の物語で ぐっとその世界へ引き込まれました 調香師という普段馴染みのない仕事をしている朔の元で、家政婦のような仕事をすることになった一香。 仕事の内容や、やりとりもとても面白かったです(^^) あとは魅力的な登場人物が多く 映像化...
初めての作家さんでした 不思議な世界観の物語で ぐっとその世界へ引き込まれました 調香師という普段馴染みのない仕事をしている朔の元で、家政婦のような仕事をすることになった一香。 仕事の内容や、やりとりもとても面白かったです(^^) あとは魅力的な登場人物が多く 映像化しても良さそうですね(^^) 朔と新城は誰かなーっと 俳優さんを当てはめながら読んでしまいました(^^) 一香の過去、朔の孤独、新城との絆 読み進めていくたびに 彼らのことを知り、好きになっていく自分がいました 続編も出てるので 読むのが楽しみです(^^)
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毎日さまざまな香りに囲まれて暮らしているけれど、感じとれる香りはほんの僅かなんだろうなあと思いながら、あっという間に読み終えました。不思議な世界観が心地よい作品でした。
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