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透明な夜の香り の商品レビュー

4.2

437件のお客様レビュー

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2023/07/29

森の中にひっそりたたずむ洋館で他人に話せない過去を持つイチカは家事手伝いで働き始めます。 調香師の朔さんは常軌を逸したレベルで鼻がいい弊害で知りたくもないことに気付いてしまったりするのですが、秘密を抱えた依頼主たちの香りを正確に調香する中で事件に巻き込まれたり、イチカとの関係性...

森の中にひっそりたたずむ洋館で他人に話せない過去を持つイチカは家事手伝いで働き始めます。 調香師の朔さんは常軌を逸したレベルで鼻がいい弊害で知りたくもないことに気付いてしまったりするのですが、秘密を抱えた依頼主たちの香りを正確に調香する中で事件に巻き込まれたり、イチカとの関係性、全体的にひっそりしてる物語の雰囲気がおしゃれでおもしろかった。オススメ

Posted byブクログ

2023/07/29

調香師、小川 朔。 異常な嗅覚の持ち主だ。あんなに 匂いを嗅ぎ分けられる人が、本当に いるだろうか?朔の住む洋館に家政婦として、若宮一香が通うようになった。 庭師だ、という源さんもやって来る。 幼なじみの新城という男が、我が家の ようにやって来ては、一香の作る食事に 舌鼓を打つ...

調香師、小川 朔。 異常な嗅覚の持ち主だ。あんなに 匂いを嗅ぎ分けられる人が、本当に いるだろうか?朔の住む洋館に家政婦として、若宮一香が通うようになった。 庭師だ、という源さんもやって来る。 幼なじみの新城という男が、我が家の ようにやって来ては、一香の作る食事に 舌鼓を打つ。 市販品は一切使わない。朔は匂いを嫌う。洗剤は勿論、トマトケチャップも庭で採れたものを用いて作る。一香は朔に 与えられたレシピを見て作る。 一香が家政婦として働くには、香りに 関して条件があった―― 朔は香水を作る。でもその香りは普通 ではなかった。 この本は連作短編の形式にはなっているが、読み終わってみるとしっかり繋がっている感じだ。読後感はとても良い! 千早茜さんは初読み作家さんだ。 この本は続編があるという。 是非、読みたい! この先、朔、源さん、新城、一香はどう 変わっていくのか?「赤い月の香り」では どんな展開が待っているのか? ―――この先ネタバレになります――― 新城は雑な奴、と思っていたが実は良い 所がある。朔の心の支えになる。 一香には過去の隠してしまいたい秘密が あった。朔は香りで見抜く!(◎_◎;) 源さんが庭師?実は・・・・・ もっと書きたいけれど、知りたい方は 読んでみて下さい。 2023、7、29 読了

Posted byブクログ

2023/07/28

まるでミステリーのような物語でした。これといって何か起こるというほどではないのに、緊張感が漂って目が離せません。ハーブを使った手の込んだ料理に整えられた生活が、より色のない世界に感じられます。何もかもわかってしまうくらいの臭覚を持っていたら、どんなに辛く孤独な世界なんだろうと想像...

まるでミステリーのような物語でした。これといって何か起こるというほどではないのに、緊張感が漂って目が離せません。ハーブを使った手の込んだ料理に整えられた生活が、より色のない世界に感じられます。何もかもわかってしまうくらいの臭覚を持っていたら、どんなに辛く孤独な世界なんだろうと想像すると、朔さんの幸せを祈りたくなりました。続編が気になります。

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2023/07/27

千早さん初読み。最初、読む時期間違えたなーって思った。こんな真夏に読むもんじゃない。汗の匂いしかいない。でも、そんなの関係なく、繊細で心の奥底に迫るような物語だった。私にも兄がいて、少し似ている。それを思い出して、苦しくなった。二作目も楽しみです

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2023/07/25

ギフテッドの環境が悪ければどうなるんだろう?以前そんな事を考えたことを思い出した。グッドウィルハンティングではいい出合いがあって開花してたなあとか。声色っていうけど黄色い声くらいしかわからないなあ。紺色の声ってどんなのだろ? 人を好きになるのに声も匂いも重要な要素だよねとかストー...

ギフテッドの環境が悪ければどうなるんだろう?以前そんな事を考えたことを思い出した。グッドウィルハンティングではいい出合いがあって開花してたなあとか。声色っていうけど黄色い声くらいしかわからないなあ。紺色の声ってどんなのだろ? 人を好きになるのに声も匂いも重要な要素だよねとかストーリーを追いながらもいろんなこと考えられる小説が大好き! その意味で楽しかった~

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2023/07/25

前作があるのを知らず、先に「赤い月の香り」を読んでしまったが、こちらを読むと、?だった部分がイロイロ分かってさらにおもしろい。 設定とか、登場人物のやりとりとか、そういうのが私のこのみにハマるのだと思う。一話一話の話も良いし、全体の流れも好き。 これはまだ続きが出るのかなという気...

前作があるのを知らず、先に「赤い月の香り」を読んでしまったが、こちらを読むと、?だった部分がイロイロ分かってさらにおもしろい。 設定とか、登場人物のやりとりとか、そういうのが私のこのみにハマるのだと思う。一話一話の話も良いし、全体の流れも好き。 これはまだ続きが出るのかなという気もする。というか、ぜひ書いて欲しい。

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2023/07/24

うーん、頑張って3作品読んでみたけどダメだったー いや、分かってるんよ頑張ってる時点でもうダメなんよ 大大大人気作家さんなんでね 一応トライはしたんだけど、やっぱ合わない 自分とは合わない 話の中身としてはね 良かったんよ 面白くなくはななかったんよ でも皆さんが言うような「...

うーん、頑張って3作品読んでみたけどダメだったー いや、分かってるんよ頑張ってる時点でもうダメなんよ 大大大人気作家さんなんでね 一応トライはしたんだけど、やっぱ合わない 自分とは合わない 話の中身としてはね 良かったんよ 面白くなくはななかったんよ でも皆さんが言うような「香り」は感じなかったかな〜 まず言葉数が多いのね んで言葉数多いの苦手なんよ それでいてぶつ切りなんよね この文体が自分と合わない めちゃくちゃジューシーなサイコロステーキ いやいやいや、わし自分で切りたいねん! そんな感じです(どんな感じやねん!そもそもお前ステーキ嫌いだろが!) そういうこともある! よし、今日からこれを「土瓶症候群」と名付けよう!( ー`дー´)キリッ

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2023/07/23

お話そのものも面白かったし、香りに関して色々知ることができて興味深かったです。 上手く感想がまとめられないのですが、千早さんの作品らしい繊細さと複雑さがあり、好きな世界観でした。続編も読みたい。

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2023/07/23

最後のラストノート。 これ読んだら終わっちゃうと思い、数時間本を閉じたけど、気になって読んでしまった。 読み終わったばかりなのに…また読みたい。

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2023/09/05

最初の数ページで、あまりにも繊細な表現にぐっと心が掴まれる。 題名の通り香りに纏わる話だけあって、 香りや嗅覚に訴える表現が秀逸。 実際に本では香りが伝わらないけれど、 目からの情報、手触り(意外と本の中では重要だと思う)といった嗅覚以外の情報から想像が膨らんで驚いた。 こんなに...

最初の数ページで、あまりにも繊細な表現にぐっと心が掴まれる。 題名の通り香りに纏わる話だけあって、 香りや嗅覚に訴える表現が秀逸。 実際に本では香りが伝わらないけれど、 目からの情報、手触り(意外と本の中では重要だと思う)といった嗅覚以外の情報から想像が膨らんで驚いた。 こんなに繊細で多彩な文章表現を読んだことない、というほど。 主人公も、その周りのキャラクターもとても魅力的。 調香師という仕事は、実際もとても繊細なんだろうなぁ。 現代社会を生きる人々の心の問題に丁寧に向き合っているのも印象的。 綺麗だけじゃ済まされないところも含めて。 ぜひ続編を読みたい。

Posted byブクログ