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ハイパーハードボイルドグルメリポート の商品レビュー

4.7

79件のお客様レビュー

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2021/03/31

同タイトルの番組を見て購入した一冊。 正直購入した時は分厚くて読了できないかもしれないと後悔した。 しかし、読み進めると思いのほかスラスラ読めた。 番組は途中までしか見ていなかったが、それでも問題なかった。 内容はもちろん、作者の文章、言葉選びがとても素敵なので購入を迷ってい...

同タイトルの番組を見て購入した一冊。 正直購入した時は分厚くて読了できないかもしれないと後悔した。 しかし、読み進めると思いのほかスラスラ読めた。 番組は途中までしか見ていなかったが、それでも問題なかった。 内容はもちろん、作者の文章、言葉選びがとても素敵なので購入を迷っている人がいればすぐに購入して欲しいと思った。

Posted byブクログ

2021/03/21

ハイパーハードボイルドレポート 上出さんの執筆力というか書き方に胸打たれます。 当たり前だけどまだまだ知らないことがたくさんあって、知ってると思っていても知らないこともあるそういうことを気づかせてくれるというか知らせてくれます。何が良い悪いではなくて多くのことを知ってからその中...

ハイパーハードボイルドレポート 上出さんの執筆力というか書き方に胸打たれます。 当たり前だけどまだまだ知らないことがたくさんあって、知ってると思っていても知らないこともあるそういうことを気づかせてくれるというか知らせてくれます。何が良い悪いではなくて多くのことを知ってからその中で自分が何を選択するのが良いのか考えていくべきだと思いました。(3/21) 2/18 58 命であっても無条件に尊いものではないのかもしれない どこに行っても中国人のコミュニティはある 2/23 105 食事は生きることに直結している 114 食事の音は命の音  3月1日 212 郭常喜さんについて、 正しさなんて自分で決めるしかない。他人にとっては悪になることがある。そういったことでこの世は作られている。 ロシア 警察は犯罪を犯した人を脅すことによって利益を得る。秩序を保つような仕事はしていない。給料が安いからそうせざるを得ない。搾取できないと思ったら別の警官に逮捕させる。 他人の正しさを判断するべきではない。 3/13 351 肉を食べない理由、殺すときに生ませるストレスが蓄積するから 3/15 ケニア コウノトリ シンナー 3/17 ミシンが奪われた瞬間仕事がなくなる 豚や牛がゴミを漁って有機物を摂取する →鉛が蓄積される エチオピア歴 3/20 ゴミ収集車にゴミを被りながらもお金に変えられるものを探すジョゼフ。

Posted byブクログ

2021/03/21

思ってたのと違う!番組をちゃんと見たことがないので勝手なイメージで汚さ、危なさ、えげつなさだけを先行させていたら、とんでもない思い違い。 インタビューされる側の言葉が、必ずしも本音ではなく、言葉を発した瞬間にもしかしたらその人の考え方が変わっているかもしらん、選んだ言葉がその人...

思ってたのと違う!番組をちゃんと見たことがないので勝手なイメージで汚さ、危なさ、えげつなさだけを先行させていたら、とんでもない思い違い。 インタビューされる側の言葉が、必ずしも本音ではなく、言葉を発した瞬間にもしかしたらその人の考え方が変わっているかもしらん、選んだ言葉がその人の伝えたいことをうまく表してないかもしらん。言語の違いも影響しているかもしれない。私たちが手にしているのは、聞き手と話し手の2枚のフィルターを通って形になっているものかと思う。 でも上出さんの文章を読むと、フィルターがすごく効果的というか、逆にないと、私はただ文字を追うだけであれこれ考えることがなかったんじゃないかと。 あと、普通は食べ物の本ていいなーたべてみたいなとか作ってみよかなとかいう気持ちをかき立てるものやけど、この本ではそんな気には全くならない。何がゾクゾクするって、上出さんが相手と同じものを食べるとき、特に未知だったり食べたらあかんやろ的な物を口にする瞬間。なんかわからんけど、、ありがとうって心の中で言ってる。

Posted byブクログ

2021/03/17

旅行記好きノンフィクション好きにはたまらない本。 元々、どんな本でも、舞台となっている場所を検索して地図を見ながら読む派なので この本は、ずっと脱線しっぱなしながら読みました 絶対に行くことはないだろう世界の危険地帯の日常のご飯。 興味ないわけない。 衝撃と感動。 ケニアの話は特...

旅行記好きノンフィクション好きにはたまらない本。 元々、どんな本でも、舞台となっている場所を検索して地図を見ながら読む派なので この本は、ずっと脱線しっぱなしながら読みました 絶対に行くことはないだろう世界の危険地帯の日常のご飯。 興味ないわけない。 衝撃と感動。 ケニアの話は特に辛かった。 日本にいると想像もつかないような生活をしている人が世の中にはたくさんいる。 私たちのような生活をしている人の方が少数なのかもしれない。 簡単に世界を旅する事ができない環境にあっても、こういう本を読んで世界の事をもっとたくさん知れるということは本当にありがたい。

Posted byブクログ

2021/03/11

番組のことは知らないけど、この本を読めて感激しています。 自分は恵まれた環境で暮らせているのだなぁ、と実感してしまいました。

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2021/02/25

ドキュメンタリーとかニュースとかで貧困とか取り上げてもなんか偽善的で、、、かわいそうな人てなっちゃう。 でとこれは食、という観点だからこその胡散臭さがなくて、相手をジャンルでみるんじゃなくて人としてみてる、だから本当に面白い。 旅したい。

Posted byブクログ

2021/02/16

めちゃくちゃ面白かった。現実とは思えない世界があるもんだな、と世界の広さと闇を知った。写真は少なめだけど、十分に情景が伝わってくる文章力もすごい。番組も観てみたいな。

Posted byブクログ

2021/02/13

うわ~!なに~もうこの本! 衝撃的におもしろかった!! 「ヤバイ国のヤバイ人たちは何を食べているのか?」 テレビ東京のディレクター・上出遼平さんが ADもつけないで1人でカメラを持って取材するという番組のドキュメンタリーリポート 紛争が続く西アフリカのリベリア共和国 人を食べ...

うわ~!なに~もうこの本! 衝撃的におもしろかった!! 「ヤバイ国のヤバイ人たちは何を食べているのか?」 テレビ東京のディレクター・上出遼平さんが ADもつけないで1人でカメラを持って取材するという番組のドキュメンタリーリポート 紛争が続く西アフリカのリベリア共和国 人を食べたことがあるという元少年兵を探して訪れ出会ったのは元放送局の廃墟に住む元国軍と反乱軍の兵士たちで… 日本でも人気の旅行先「台湾」 人骨で鍛錬する刀職人 そして台湾の黒社会を仕切るドンの食事とは? ロシアの洞窟の家に住む夫婦 そしてカルト宗教と噂されるヴィッサリオン教の小さな村の人々の食事とは? アフリカ東部のケニア共和国 ゴミ山に暮らすスカベンジャーたちの生活とその食事とは? 1つの国の取材記を読むごとに胸がざわざわする ある時は、戦争とは何なのか?を思い ある時は、貧困について考え ある時は、生きることを哲学的に考え その答えは永久に出ないだろうと思ったり… 「その人の価値感や正しいと思うことを他人が批判したり判断することはできない」と語るカルト村の人 幸せかと聞かれた時に「あなたに会えたから幸せだよ」と言うスカベンジャー生活の少年 「正しさが正義ではなく移ろいゆくことこそが真理」 自分の命を守るために自分の親に銃を向けた少年兵 みんな私たちと同じ人間 生きるという意味では同じでも その人の人生と人生の哲学はみな違って深い 上出さんはこう書いている カメラを通してその人の人生を覗き見ている…と 取材は暴力である カメラは銃でありペンはナイフである 幼稚に振り回せば簡単に人を傷つける 取材活動がどれだけ社会正義に即していようとも それが誰かの人生をねじ曲げるのであれば それは暴力だと思っている その正しさは取材活動の免罪符になるけれども 暴力であることから逃してはくれない。 おそらくマスコミの仕事をする人の多くは この言葉のリアルな現場を体験して一度は葛藤していると思う。 そこを忘れるか大切にするかでそのディレクターの作るVTRは訴えてくるものが違う 上出さんのこの番組は見ていなかったのだけど 心の底から「見たみたい!」と思った。

Posted byブクログ

2021/01/22

 生物の進化はつまるところ競争、弱肉強食の世界であり、その根源には「食べる」という、生物に宿命付けられた行為を根源としているのではないか。  何億年、何十億年前だかに、光合成を捨てた生物が他の生物を取り込むという栄養の摂取方法を編み出した。  動物性プランクトンは植物性プラン...

 生物の進化はつまるところ競争、弱肉強食の世界であり、その根源には「食べる」という、生物に宿命付けられた行為を根源としているのではないか。  何億年、何十億年前だかに、光合成を捨てた生物が他の生物を取り込むという栄養の摂取方法を編み出した。  動物性プランクトンは植物性プランクトンを食べ、  魚類がプランクトンを食べ、  肉食性動物が草食性動物を食べ、    結果、食にありつけない弱者は衰退する。  食うか食われるかという言葉通り、すべての競争の根源には生物の宿痾である”食”という行為があるのではないかと考えた。  本書は、世界のヤバいところへ出向き、食べる人へのインタビューを目的にしている。 「第一章:リベリア 人食い少年兵の廃墟飯」  内戦の傷跡が残る首都モンロビアのスラムでのインタビュー。  人肉食があったと噂される内戦を生き残った、元少年兵たちがねぐらとする廃墟、墓場への突撃インタビュー。 「第二章:台湾 マフィアの贅沢中華」  ひょんなことから台湾マフィアの宴会へのインタビューが許される。  そこではマフィアたちが贅を尽くした中華料理を嗜んでいた。  かつて世界一長い戒厳令が敷かれていた台湾の闇社会を覗き見る。 「第三章:ロシア シベリアン・イエスのカルト飯」  ウラジオストクから5400km、シベリアの果てにその村はあった。  太陽の街と称するこの村は、イエスの再来を名乗る教祖を中心とした新興宗教の拠点だった。  奇妙に安らかな時間がすぎるこの村は、文明から離れた生活の中で幸せとはなにかを問いかける。 「第四章:ケニア ゴミ山スカベンジャー飯」  そして再びアフリカに戻る。  世界で二番目に巨大な高密度スラム、ダンドラ・ゴミ集積場のゴミ捨場の中で暮らす人間を見つけ出す。  スカベンジャーとは、腐肉食のことだ。  ゴミ山の中で暮らす他の人間を、そこに住む人間でも分からないという幅500m、奥行き1.3kmの巨大ゴミ捨て場。  至るところから自然発火した黒煙が上がり、人はゴミから売れるものを漁る。    どんな過酷な状況でも、生物が生命活動を維持するのに”食べる”行為が欠かせない。  食べるという行為そのものに、生物の根源と宿命を読み取った。

Posted byブクログ

2021/01/16

チーフ・フルトンの章を読んで、人間はそもそも貧しいのではないだろうかと思った。少ない資源を取り合ったり分け合ったりするのが本来の姿ではないだろうか。 リベリアの章を読み終えて。そのままの意味でハードボイルドだと思った。 こういうものがテレビであったことを全く知りませんでした。...

チーフ・フルトンの章を読んで、人間はそもそも貧しいのではないだろうかと思った。少ない資源を取り合ったり分け合ったりするのが本来の姿ではないだろうか。 リベリアの章を読み終えて。そのままの意味でハードボイルドだと思った。 こういうものがテレビであったことを全く知りませんでした。きっとテレビはこの本と同じではないと思う。だからこの本画あるのだろう。

Posted byブクログ