ハイパーハードボイルドグルメリポート の商品レビュー
凄まじいノンフィクションだった。体当たりにもほどがある、向こう見ずにもほどがある。しかし突っ込んで行った先にはいつも彼を受け入れてくれる「人間」がいる。私たちの理解できる範疇を遥かに超える暮らしをしている人たち(たとえばケニアのゴミ山で暮らす青年や、リベリアの元兵士たち、ロシアの...
凄まじいノンフィクションだった。体当たりにもほどがある、向こう見ずにもほどがある。しかし突っ込んで行った先にはいつも彼を受け入れてくれる「人間」がいる。私たちの理解できる範疇を遥かに超える暮らしをしている人たち(たとえばケニアのゴミ山で暮らす青年や、リベリアの元兵士たち、ロシアの信仰宗教の信者たち)も、関係を築いて話を聞いてみれば、当たり前に人間で、とっても理解可能なのだ。 この著者の飽くなき好奇心と行動力、そして芯の通った関わり方に、尊敬の念を抱いた。彼がその人たちのことを知りたいと心から思うからこそ、相手は彼を受け入れたのだろう。そして言葉選びも丁寧で、その場の空気や人々の雰囲気、彼の心境などがよく伝わってきた。読めてよかった。 (強いていえば、台湾マフィアの話だけあまり楽しめなかったのと、ロシア信仰宗教の信徒たちに対する解釈がなぜかものすごく月並みだったが、それを差し引いても良い本だった)
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緊迫感も、臨場感も、空気感も、伝える力がすごい。生きるエネルギーやパワーが伝わってくる。 生命と食事の密接を実感せざるを得ない。
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テレビのハイパーハードボイルドグルメリポートの取材記より詳しいコーディネーターさんとの関係や台湾マフィアとの食事での放送すら出来ないところが書かれていた。やっぱり面白い。Netflixだと見れるらしいから加入したら絶対にもう一回全部見たいと思う。
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世界の極限的な環境に単身で誠実に乗り込む名作。 まず、低予算の環境下で、通常の撮影クルーならリスクを踏まえて乗り込まないような環境に、単身乗り込む胆力に敬服する。また、そのプロセスで丁寧に筆者の心情の変化や葛藤、興奮が綴られているのも臨場感を増している。味わったことのない疾走感を...
世界の極限的な環境に単身で誠実に乗り込む名作。 まず、低予算の環境下で、通常の撮影クルーならリスクを踏まえて乗り込まないような環境に、単身乗り込む胆力に敬服する。また、そのプロセスで丁寧に筆者の心情の変化や葛藤、興奮が綴られているのも臨場感を増している。味わったことのない疾走感を感じながら、一方で著者が投げかけている、「安全圏」に自分が安住しながら本著を読んでいるという位置付けにも気付かされ、自身の葛藤を促される。 答えの無い哲学的な問題を突きつけられ、結果、人生観も揺さぶられざるを得ないところに本書の唯一無二の価値があるように思う。
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感想を書くのが難しい。 上出さんの文章がとにかく素敵でした。 ご飯を起点に様々な環境で暮らす人々を照らすドキュメンタリー。 ジョセフとの交流が一番印象的。
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世界各地の危険地帯や隔離されたコミュニティに潜入し、そこに生きる人々が口にする「飯」を通じて、剥き出しの生の営みを炙り出したルポルタージュ。リベリアの元少年兵やゴミ山で暮らす人々など、絶望的な境遇にあっても「食う」ことで命を繋ぐ彼らの姿はあまりに強烈で、凄惨な現実を直視し続ける取...
世界各地の危険地帯や隔離されたコミュニティに潜入し、そこに生きる人々が口にする「飯」を通じて、剥き出しの生の営みを炙り出したルポルタージュ。リベリアの元少年兵やゴミ山で暮らす人々など、絶望的な境遇にあっても「食う」ことで命を繋ぐ彼らの姿はあまりに強烈で、凄惨な現実を直視し続ける取材者の葛藤や狂気までもが、熱量のある筆致でダイレクトに伝わってくる。善悪や同情を超えた先にある、人間がただ生きようとするエネルギーに翻弄され続けるうちに、自分の足元にある日常がいかに脆いかを突きつけられた。
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こういう本がもっとたくさん世に出て、もっとたくさん読まれて欲しいなと勝手に思うくらい素晴らしい本だった。 映像では放送出来なかった部分も収録されているので、映像で見たしなあ、という人にも読んで欲しい。 食うこと、すなわち生きること。 過酷な地で、今日を生きるために様々な手段に...
こういう本がもっとたくさん世に出て、もっとたくさん読まれて欲しいなと勝手に思うくらい素晴らしい本だった。 映像では放送出来なかった部分も収録されているので、映像で見たしなあ、という人にも読んで欲しい。 食うこと、すなわち生きること。 過酷な地で、今日を生きるために様々な手段に出る遠い地の人々に思いを馳せるとき、平凡な感想だけど、日本に生まれて今こうして暖かい部屋で本を読む休日を過ごせていることの幸運さを痛感する。 『僕たちが半分飽きながらケーキの蝋燭を吹き消している時、その祝福を受け取ることができない人間が存在している』 誕生日はおろか年齢すら分からない。それが当たり前だという人がこの地球にたくさんいる、ということを、普通に生活を続けていると忘れてしまう。 この本はあくまで食にスポットライトをあてるものだ。(スラムに住む人達のご飯、マフィアのご飯、カルト信仰者のご飯、ゴミ山で暮らす人のご飯など) 本という媒体で、文字を使って味を伝えることはそんなに簡単じゃないと思うけれど、上出さん、食レポもめっちゃうまい。 文章がそもそもとってもお上手なのだと思うけれど、食べ物を食べた時の豊かな表現を見ていると、やっぱりどうしても美味しそう。 過酷な暮らしをする人達はいつも飢えていて、決して満足してはいないだろうけれど、それでも、様々な工夫を経て、美味しそうと思えるものを食べているんだなぁとぼんやり思った。 こんなことすら、本を読まないと私は想像することができない。 上出さんの、文字通り命懸けのロケの結果生まれたコンテンツ。ジャーナリズムに対する熱い想いも垣間見えて本当に尊敬するし、感謝もしたい。 謝辞の最後の奥様への言葉にもじーんとくる。 上出さんがスラムの男たちに追い詰められた結果逆ギレして大嘘つくシーンが大好きです。
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題名はコミカルだけど、全然コミカルじゃない話。 この本を読み終えた今、いろいろなことを考えさせられます。食べ物が題材のように見えるけれど、それとはもっと違った、本当に奥深いテーマや課題を考えさせられました。社会、文化、道徳、人種、宗教… 技術も文化も発展している日本に生まれて、...
題名はコミカルだけど、全然コミカルじゃない話。 この本を読み終えた今、いろいろなことを考えさせられます。食べ物が題材のように見えるけれど、それとはもっと違った、本当に奥深いテーマや課題を考えさせられました。社会、文化、道徳、人種、宗教… 技術も文化も発展している日本に生まれて、日本で生きている自分にとっては、この作品中の人々の人生や境遇があまりにもかけ離れていて、まるで物語を読んでいるような気にすらなります。 どのエピソードも大小の衝撃がありましたが、ゴミ山のスカベンジャーのエピソードが1番心に響くものがありました。とても強く逞しく生きている彼ら。おそらく、住んでいる場所も、身なりもお金の稼ぎ方も、世界で最も貧しい人たちだと思います。でも、決して手を汚そうとはしない。そんな彼らはとても誇り高い生き方をしているな、と感じました。 この本は、どのような境遇でどんな立場の人であっても、「食事」というものは平等に心を満たし、温かくしてくれるものなんだな、と感じさせてくれます。が、それはこの本の一つの側面に過ぎないと思います。 この作者の方の旅を通じて、まるでパラダイムシフトを経験するような、そんな異文化な体験ができると思います。 食べ物が好きな人、ノンフィクションでジャーナリストが書いた本が好きな人だけでなく、日々の日常にモヤモヤしている人や世界の見方を変えたい人、世界を知りたい人など、いろんな人におすすめしたいと思います。
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私は番組から入ったんだけど、番組の映像とリンクしながら読んでいくことができた。 自分が経験できないことをしていて、純粋にすごいなと思う。
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ポッドキャストで出会い、映像を見ぬまま、書籍に辿り着いた。過激な企画てありながら、対応の仕方に誠意を感じ、少しも嫌な感じがしないのは著者の人柄なのであろう。
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