クスノキの番人 の商品レビュー
東野圭吾の作品らしい作品で、人の温かさとか生きることの意味が伝わる作品。 その中で読んでいて驚かされるネタというか真実(事件じゃないのでトリックとは言わない方がしっくりくる)が随所にあって、最後には佐治家のことと柳井家のこと、2つのクライマックスがあって、本当に楽しめた。 こうい...
東野圭吾の作品らしい作品で、人の温かさとか生きることの意味が伝わる作品。 その中で読んでいて驚かされるネタというか真実(事件じゃないのでトリックとは言わない方がしっくりくる)が随所にあって、最後には佐治家のことと柳井家のこと、2つのクライマックスがあって、本当に楽しめた。 こういう作品を次々と生み出す東野圭吾ってすごいなと改めて思います。
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玲斗と千舟の関係が素敵でした。異母姉妹の玲斗の母への罪滅ぼしもあったんだと思うんだけど、最後は本当に肉親としての愛情を持って接してたのがわかって、ホロってきちゃいました。兄の引いていた曲をクスノキの念で譜面にするところもいいエピソードだった。読み終わってしあわせな気持ちになりまし...
玲斗と千舟の関係が素敵でした。異母姉妹の玲斗の母への罪滅ぼしもあったんだと思うんだけど、最後は本当に肉親としての愛情を持って接してたのがわかって、ホロってきちゃいました。兄の引いていた曲をクスノキの念で譜面にするところもいいエピソードだった。読み終わってしあわせな気持ちになりました。
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上手いよなぁと毎回思う。 読者を誰も傷つけない本。 クスノキの祈念とは何か...未知のことを知りたくてどんどん読み進めるうちにクリアになる爽快さ 後半からほのぼの盛り上がったところで「え?これで終わり?」 とピークで終わる読後感だった。 自分で自炊して読むから、読んでいる中に、今...
上手いよなぁと毎回思う。 読者を誰も傷つけない本。 クスノキの祈念とは何か...未知のことを知りたくてどんどん読み進めるうちにクリアになる爽快さ 後半からほのぼの盛り上がったところで「え?これで終わり?」 とピークで終わる読後感だった。 自分で自炊して読むから、読んでいる中に、今どのくらい読み終えたのか、とか、あと数ページ...という紙の本を読む時には発生する無意識の予断がないのもあったかも 次も東野圭吾をもう一冊
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりに東野圭吾作品を読んだ。東野圭吾はリアリティのある謎解きと不思議な力が関係する話と大きく二つのパターンがあるが今回は後者だった。前にナミヤ雑貨店の奇蹟を読んだが私の中ではそこまで響いてはなかった。しかし今回はナミヤ雑貨店の時よりもスラスラと内容が入ってきて、面白いと思った。 主人公の玲人は犯罪を犯して拘置所に入ったエピソードがあり、序盤の玲人の考え方からあまり頼りにならないなというのが序盤の印象だった。しかし、千舟という親戚に警察のゴタゴタを解決してもらい、題名にあるクスノキの番人を任されてから、考え方や行動の仕方が変わり終わり頃には主人公の印象はガラッと変わり、聡明で思慮深い人間になっていた。玲人の成長は読んでいて個人的には楽しかった。東野圭吾作品ならではのちょっとした謎解きもあり、玲人が披露する場面もあったが、さすがに頭良くなりすぎだとつっこんでしまった笑 言葉で表せない思いをクスノキを介して次世代の子につないでいく、東野圭吾が好きそうなテーマだ。本作くらいの不思議な力であればスッと頭に入ってくる。でも東野圭吾にはリアリティのある迫力ある謎解きの印象が私の中では強いので、リアリティのある人とのつながりをテーマにした新作を読んでみたい。
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前半は謎だらけすぎてあまり次が気になったりしなく、あまり進まなかったのですが後半色々な事が明かされていってとても良かったです。 また、登場人物はダメな人も何人かいますが、その人物を含めても全員少しはとても良い心を持っていて読んでいて気持ちよかったです。 また、できるものならこのク...
前半は謎だらけすぎてあまり次が気になったりしなく、あまり進まなかったのですが後半色々な事が明かされていってとても良かったです。 また、登場人物はダメな人も何人かいますが、その人物を含めても全員少しはとても良い心を持っていて読んでいて気持ちよかったです。 また、できるものならこのクスノキを1度見てその壮大さを味わいたい。
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連綿と継承されてきたクスノキの不思議な力にまつわるミステリーファンタジー。 警察の厄介になっていた玲斗を助け出してくれたのは、縁も何もなかった、母と異母姉妹の伯母・柳沢千舟だった。 助ける条件に、柳澤家が代々務めてきた月郷神社のクスノキの番人を引き受ける事だった。 昼間はパ...
連綿と継承されてきたクスノキの不思議な力にまつわるミステリーファンタジー。 警察の厄介になっていた玲斗を助け出してくれたのは、縁も何もなかった、母と異母姉妹の伯母・柳沢千舟だった。 助ける条件に、柳澤家が代々務めてきた月郷神社のクスノキの番人を引き受ける事だった。 昼間はパワースポットとして訪れる人もいるが、クスノキの力が本当に発揮されるのは、夜に行われる祈念だった。 何も聞かされないまま、番人となった玲斗は、少しずつ祈念の意味を知っていく。 祈念をする人たちの思い、苦悩、意味が分かった時、玲斗の人生が開けていく。 分かりやすく、とてもいい話でした。 映画なら玲斗は山崎賢人かな。
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感情って、言葉になんてできないんですよね。 コロナでコミュニケーション方法は変わりつつありますが、やっぱり同じ空気すって、相手の目を見て、日頃の感謝を伝えるようにしたいなと、心底思いました。 返事が返ってくるうちに。
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良くも悪くも、東野さんらしくない作品。 ダメ青年がちゃんとした大人と関わる事で成長して行くさまは、小路幸也さんチック。 しかし… この人はいつも新しい。 その「欲」に頭が下がります。 何をやっても長く続かず、遂には、窃盗未遂の罪でお縄についたダメ男・玲斗。 拘留され前...
良くも悪くも、東野さんらしくない作品。 ダメ青年がちゃんとした大人と関わる事で成長して行くさまは、小路幸也さんチック。 しかし… この人はいつも新しい。 その「欲」に頭が下がります。 何をやっても長く続かず、遂には、窃盗未遂の罪でお縄についたダメ男・玲斗。 拘留され前科者としての将来を覚悟していたその時、突然救いの手が…。 弁護士を世話してくれたのは柳澤千舟という、会った記憶の無い母方の叔母だった。 弁護士費用などの負担を条件に要求されたのは、とある神社の奥に屹立する巨大なクスノキの番人を務める事だった。 そしてその最も重要な任務… 新月と満月に繰り返される祈念とは ◯直井玲斗…自信も野心もない、自らの人生を投げているダメ青年。 ◯柳澤千舟…全国にホテル展開するヤナッツ・コーポレーションの顧問。 還暦を過ぎ次第に会社での発言権が弱まっている。 意地と嫉妬で、腹違いの妹を切ってしまった事を後悔している。 ◯直井美千恵…玲斗の母。 千舟の腹違いの妹。 不倫相手との間に玲斗が生まれ、捨てられた。ホステスをして玲斗を育てるが玲斗が小学生の時に乳癌で他界。 ◯直井宗一…千舟、美千恵の父親。最初の妻の死後、富美との再婚を機に婿入りしていた柳澤の性を捨てた。 ◯佐治寿明…満月の夜幾度も祈念に訪れる。 ◯佐治喜久夫…寿明の兄。 その存在は優美にも知られていない。 幼少期ピアノの天才と謳われていた。 ◯佐治優美…寿明の娘。父親の不審な行動に疑惑を持ち調査し、ある女性との密会を突き止める。真実を探る為寿明の祈念を盗聴しようとする。 ◯大場壮貴…和菓子メーカー「たくみや本舗」の御曹司。何度も祈念にやってくるがヤル気がない。後継者問題で揺れている会社の一方の旗頭。 ◯福田守男…壮貴の後見人。前社長と壮貴の秘密を知る。 ◯柳澤将和…ヤナッツ・コーポレーション社長。千舟のハトコ。徹底した合理主義で千舟とは理念が大きく異なるが、器は大きい。 弟に勝重。
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恐れながら東野圭吾さんを初めて読みました。クスノキの番人なんて思いもつかない設定で日本的ファンタジーを感じました。その番人という仕事は何なのか、謎解きと、その番人になった青年の成長と、それによって救われる人々が描かれてとても心温まる小説です。読みだしたら止まらない、優れたエンター...
恐れながら東野圭吾さんを初めて読みました。クスノキの番人なんて思いもつかない設定で日本的ファンタジーを感じました。その番人という仕事は何なのか、謎解きと、その番人になった青年の成長と、それによって救われる人々が描かれてとても心温まる小説です。読みだしたら止まらない、優れたエンターテイメントを感じました。騙したり欺いたりしない安心して心より楽しめるお話です。
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※このレビューにはネタバレを含みます
東野圭吾らしい作品。 祈念とは何か分かってくるまでかなりじらされたけれど、それが早く知りたくて1日で一気に読んでしまった。 預念すると、クスノキはその人のいいことばかりではなく悪いことも全てを記憶し伝えてしまう。きっとこうして受け継がれる人たちは、使命感を持って真っ当な人生を送ろうとする。それが一番大切なことなのかもしれない。
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