1,800円以上の注文で送料無料

クスノキの番人 の商品レビュー

3.9

637件のお客様レビュー

  1. 5つ

    134

  2. 4つ

    286

  3. 3つ

    163

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2025/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

友達におすすめされてこの本を読んでみることにした。序盤はクスノキの番人とはなんなのか考えることが肝だった。僕はクスノキの番人とは闇バイトのような胡散臭い仕事なのかなと予想していたが、なんとただでかいクスノキを見守り続けるというつまらなそうな仕事で驚いた。ここから物語はどうやって面白くなるのかと考えていたらクスノキは昔から思いを他の人に伝える役割を担っていたことがわかった。そこからは受念をしにくる人たちと玲斗によってだんだんと真相がわかっていく。紐が順調に解けていくのはまあまあ気持ちよかった。玲斗と優美の関係性はこれから進展していってほしい。そしてクスノキの番人は代々受け継がれていってほしい。あの二人の今後については言及されていないので僕が勝手に解釈しておきます。また壮貴の受念に関しての話はとてもクオリティが高くて満足した。血は繋がってなくても想いが伝わってよかった。 あとは千舟はお金持ちだけど今まで幸せじゃなかったのかもなと思った。今玲斗と一緒にいて幸せそうだと感じた。最後急に認知症の話になって考えさせられた。記憶が消えていく怖さは想像しただけでなんとなくわかる。自分が誰なのかまで忘れたら何が楽しめるのかわからない。何も楽しめないかも。。

Posted byブクログ

2025/02/07

ファンタジー系かなあと思って読んだけど、めっちゃ実在しそうな感じで、違和感なく入り込んでしまった。 自分はここにいていいと堂々としていることと、虚勢を張ることは違うというのは、納得もしたけれど、ハッとさせられた。 自信を持とうとしたとき、間違えて虚勢を張りそうになるので、この感...

ファンタジー系かなあと思って読んだけど、めっちゃ実在しそうな感じで、違和感なく入り込んでしまった。 自分はここにいていいと堂々としていることと、虚勢を張ることは違うというのは、納得もしたけれど、ハッとさせられた。 自信を持とうとしたとき、間違えて虚勢を張りそうになるので、この感覚の違いは大事にしたい。 最後、千舟さんにかけた玲斗の言葉にじーんときた。 まだ体験していない世界を、想像で絶望するのではなく、新しい世界としてとらえるのか。

Posted byブクログ

2025/02/04

読みやすくストーリーの内容もさすが東野圭吾だと思う。人と関わることに疲れたとき是非拝読していただきたい心温まる作品だと思う。

Posted byブクログ

2025/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公の玲人が、1ヶ月前は刑務所にいたというところから始まりびっくりしたが、捕まりそうになったところを叔母に助けられたことから、クスノキの番人となる。 クスノキの祈念に来る人たちは、パワースポットとは別の願いが叶う何かがあるという、謎を主人公と考えて読んだ。 叔母のピシャリと言う物言いや言葉遣いやお箸の使い方など注意するところが良い。 主人公もすれているわけではなく、素直に受け止められる性格で、心温まる話だった。 読んでいて、あれ?っと思ったことが、最後に伏線回収されて、なるほどそうだったのかと思った。 謎を解いていく段階ではひやひや、はらはらしたが、終始心がじわりとくるようだった。

Posted byブクログ

2025/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読了後の満足感がとてもよかった。 玲斗と一緒にクスノキの謎解きを進めていくことでどんどん物語に惹き込まれていた。400ページ超なのに、あっという間に読めた。 玲斗がクスノキの番人として一人前になる物語。 千舟さんと出会い、クスノキと祈念に関わる人たちと出会うことで、玲斗の人生も少しずつ変化していった。  千舟さんみたいにしっかりと言ってくれるのは愛があるからなんだね。 玲斗自身がいろいろな物事に自分なりに考えて行動している姿がとても尊敬できた。 半人前と自覚しながらも、千舟さんからいろいろ教わって、怒られたりしている親子みたいな関係がとても微笑ましかった。 そして一人前になった玲斗はとてもかっこよかった。 千舟さんの代わりに提言した姿やクスノキの番人として物事を解決する姿は逞しかった。 老いや記憶がなくなっていく感覚は確かに怖いし、悲しい。だけど失うものだけではないんだね。 玲斗の言葉が力強くて安心できた。 続編もあるそうなので楽しみ! 「一張羅」と「はじかみ生姜」は知らなかった、、 「何もない中で生きてきたんです。自分の身は自分で守らなきゃいけませんでした。今日までがそうだったから、きっと明日そうだと思います。でも覚悟はできています。失うものが何もないので、怖くありません。一瞬一瞬を大切にして、前から転がってきたら素早くよけ、川があれば跳び越し、越せない時は跳び込んで泳いで、場合によっては流れに身を任せる。そんなふうに生きていこうと思っています。そうして死ぬ時、何か一つでも自分のものがあればいいです。それはお金じゃなくていいし、家や土地みたいな大層な財産じゃなくていいです。ぼろぼろの洋服一着でも、壊れた時計でもかまいません。だって生まれた時には、この手には何もなかったんですから。だから死ぬ時に何か一つでも持っていたら、俺の勝ちです」 「ありがとう。でもクスノキの力なんて不要です。今、初めて知りました。こうして向き合っているだけで伝わってくるものもあるのですね」

Posted byブクログ

2025/01/28

念を伝えられるクスノキかぁ、あったらいいね。頭の中にある事柄を他の人にも伝えようとするなんて素敵だ。思いは、しっかりと心に届くもんなんだな。

Posted byブクログ

2025/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本を読んだきっかけは、たまたま祖母が持っていたからだった。自分の祖母も忘れっぽくなってきて、一緒にいると「さっき言ったじゃん」等と言ってしまうこともある。しかし玲斗が、軽度認知障害だと打ち明けた千舟さんに【忘れたという自覚さえないなら、そこは絶望の世界なんかじゃない。ある意味、新しい世界です。次々にデータが消えるのなら、新しいデータをどんどん書き込んでいけばいい】と伝えた。この言葉を読んだ祖母も救われたのかなと思うと、自分の祖母への態度を改めて共に老いを受け入れていこうという気持ちになった。 クスノキの不思議な力に興味を惹かれ、それぞれの家族の思いが分かった時の温かさ。 初めての東野圭吾作品、素敵でした。

Posted byブクログ

2025/01/10

あらすじや前情報を見ずに読み始めたので、ファンタジー小説とは意外でした。 クスノキの不思議な力と家族愛がテーマでとても読みやすく読み終えた後は心温まる気持ちになりました。

Posted byブクログ

2025/01/05

不思議なんだけど妙に納得させられる力があって読み終わったときに充実感があった。 祈念について分かってきた後半からは怒涛の伏線回収で見事だった。女神も読みたくなった。

Posted byブクログ

2025/01/02

白夜行やガリレオなどドラマでは観たことありましたが、小説は初東野圭吾さんでした。 なかなか読み進められず、図書館に返却期限が来て挫折してしまいました.... ファンタジーっぽくちゃんと読めばもしかしたら好きな話だったかもとも思うので時間を置いてまた借りてみようかなとも思います!

Posted byブクログ