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クスノキの番人 の商品レビュー

3.9

607件のお客様レビュー

  1. 5つ

    128

  2. 4つ

    268

  3. 3つ

    158

  4. 2つ

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  5. 1つ

    1

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2020/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

祈りが通じるクスノキの話ということで、ナミヤ雑貨店の奇跡と少し似ているなと思い、読み進めました 結局、全然違う展開でしんみり心温まる展開で終わりました テーマになっているのは言葉と感情 家族の問題や会社の問題を通じて、感情が言葉ですべて伝わることがないからクスノキの力を借りるものの、 本当はクスノキなしでもある程度努力で気持ちは伝わるという誰もが幸せになるラストでした 心残りは、優美と玲斗が結ばれるかということですね 読者のおじさんとしてはそこが心配ですが、玲斗もどんどん成長しているので、素晴らしい人間に育っていくでしょうね 本作を越えられないかもしれませんが、続編も書けそうです

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2020/06/07

願いが叶うというパワースポットのクスノキの番人を任されることになった主人公が知るクスノキの本当の力と、祈念の奇跡のエピソード。 大事件が起きるわけでもなく、深い感動があるわけでもないが、主人公が少したくましくなったことに微笑む。 20-30

Posted byブクログ

2020/06/06
  • ネタバレ

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こんなクスノキがあればいいなぁ。 満月と新月、預念と受念、血の繋がり。 読み進むうちに千舟は不治の病で老い先短いのではと思ったけど、認知症の初期だったのね。 しかし玲斗は棚からぼたもちだよなぁ。 まっそれはいいとして、優美との仲は片思いのままでよかった。なんとなく。 佐治寿明の兄の喜久雄がもしかして優美のほんとの父親かと思ったよ。 祈念をすることを拒んでたから、さすがにそれはなかったね。 これも何年か先に映画化されるんだろうな。 この千舟役、樹木希林だったら奥深いものになってただろうなと勝手に想像してしまった。

Posted byブクログ

2020/06/06

こんな作品も描けるんだ〜と言う感想。 東野圭吾と言えば緻密で重厚で繊細さをいつも感じるが、この作品は、その傾向から離れた家族愛だな。 箸休めにはホンワカする作品だ。

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2020/06/04

いわゆる、《流されるままに生きてきた主人公の男の子(20歳ぐらい)》の成長の物語。 人には、その数の分だけの人生の形があり、その数の分だけの考え方がある。 同じ事柄でも、ある人にはそれは《正解》であり、ある人から見れば《愚かな行動》でしかない。 みんなが幸せを感じられたらい...

いわゆる、《流されるままに生きてきた主人公の男の子(20歳ぐらい)》の成長の物語。 人には、その数の分だけの人生の形があり、その数の分だけの考え方がある。 同じ事柄でも、ある人にはそれは《正解》であり、ある人から見れば《愚かな行動》でしかない。 みんなが幸せを感じられたらいいな。

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2020/06/01
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東野さんの作家生活35周年をお祝いする記念碑的な作品。 クスノキという不思議なパワースポットがキーとなって話が展開されていく。 ミステリー要素がありながら、言葉にできないくらいの読後の爽快感。 今までの東野さん作品の中でも一番、"爽やかさ"と"あたたかさ"を感じた一冊だった。

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2020/06/01
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東野圭吾さんの作品は今まで読んできたものは、サスペンスタッチのものが多かったのですが、この作品はファンタジーのようなあたたかい作風でした。 以下、ネタバレあります。 たった一人の母親を亡くして生きてきたまだ未成年の直井玲斗が仲間から嵌められて、出所後、母の異母姉の柳井千舟という初めて出会った、ヤナッツ・コーポレーションの顧問の妙齢の女性から、月郷神社にあるクスノキの木の番人「クスノキの番人」を命じられたことから物語が始まります。 「クスノキに願い事をすれば叶う」という言い伝えはどういうことなのか? 玲斗は祈念にくる佐治寿明の娘の優美が父親の浮気を疑い、頼まれて一緒に真相を探し出そうとしていくうちに色々なことに気づいていきます。 クスノキに祈念する人には二種類あって、新月のときに来る人、満月のときに来る人があることなどを千舟は何もクスノキのことについて教えてくれないので、優美とともに調べていきます。 玲斗は生来、口が達者なこともあり、祈念にくる人々の問題をみつけて、次々に解決していきます。 ぞして問題が解決しただけでなく、そこにはすべてあたたかい空気があって、悪人もいない、殺人もないけれど、全て謎は解けて、誰もが心地よく読了できる、ありそうでなかなかない、素敵なストーリーでした。 「この世に生まれるべきでなかった人間などいません。どんな人間でも、生まれてきた理由があります」 という最後の千舟の言葉もよかったです。

Posted byブクログ

2020/06/01

巨樹、古樹ウォッチャーとしては期待外れ。巨樹にはそんな力もあるよなぁと非現実的な設定もファンタジーと捉えて、張り巡らされた伏線が、どう弾けるのか期待して読み進むも、平凡な幕切れにエッ!東野さん、これは○小説なの?

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2020/05/30

血縁もクスノキの力も関係なく、その人としっかりと向き合えば、伝えたい事は言葉という形よりも確かなもので相手に届くのだろう、と感じた。 自分が最期に残す念は、なんだろう…。

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2020/05/30

ほんの少しSFの入った、東野圭吾らしからぬハートウォーミングストーリー。 昔読んだ『黄泉がえり』で感じたSF感と、東野圭吾作品の『赤い指』で感じた悲しさ・ドラスティックさが掛け合わされ、最後は東野圭吾らしい裏切りでしめる。 人事ではないリアルさ。 その中での優しさ。 ぐっと...

ほんの少しSFの入った、東野圭吾らしからぬハートウォーミングストーリー。 昔読んだ『黄泉がえり』で感じたSF感と、東野圭吾作品の『赤い指』で感じた悲しさ・ドラスティックさが掛け合わされ、最後は東野圭吾らしい裏切りでしめる。 人事ではないリアルさ。 その中での優しさ。 ぐっと心が暖まりました。

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