クスノキの番人 の商品レビュー
久しぶりに東野圭吾さんの作品。面白くないわけではないけど、それにちょっといいシーンもあるのだけど、正直、期待が大きかった分、物足りなさも大きかったです(帯に「秘密」や「時生」を書かないで欲しいなあ)。登場人物の行動や会話に納得がいかない点もあり、すんなり感情移入できなかった点も多...
久しぶりに東野圭吾さんの作品。面白くないわけではないけど、それにちょっといいシーンもあるのだけど、正直、期待が大きかった分、物足りなさも大きかったです(帯に「秘密」や「時生」を書かないで欲しいなあ)。登場人物の行動や会話に納得がいかない点もあり、すんなり感情移入できなかった点も多いです。クスノキと言うアイディアや壮貴の受念のあたりもいい話でしたので、少し残念。
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①この本を選んだ理由 東野圭吾さんの作品は毎回楽しみにしているので購入しました。 ②あらすじ タイトルにある不思議なクスノキと、そのクスノキに出会った人たちのお話。 ③心に残ったこと … ④感想 登場人物を必死に記憶したり、前後関係を必死に覚えたりする必要なく、シンプルにお...
①この本を選んだ理由 東野圭吾さんの作品は毎回楽しみにしているので購入しました。 ②あらすじ タイトルにある不思議なクスノキと、そのクスノキに出会った人たちのお話。 ③心に残ったこと … ④感想 登場人物を必死に記憶したり、前後関係を必死に覚えたりする必要なく、シンプルにお話が進んでいくのが、東野さん作品としては珍しく感じました。 すごい感動するとか、すごい興奮するということはありませんでしたが、とても読みやすく、心温まる物語でした。 ⑤登場人物 直井玲斗 直井富美 (ふみ) (玲斗 祖母) 栁澤千舟 (ちふね) (玲斗 伯母) 佐治寿明 佐治優美 (寿明 娘) 佐治喜久夫 (寿明 兄) 大場壮貴 (そうき)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
東野圭吾の作品は、正直言ってもっと現実的な話の方が好きだなあと思っていた。いろいろなトリックを駆使して、あまりオカルトチックにならずに、出てくる人間の様々な思惑が交錯して、迷走した挙句、快刀乱麻!みたいな。だけど、読後感として、ある面でこれはものすごくリアルだったなあと思う。主人公の心の成長が、周りの人間の心を少しずつ解きほぐしていく様子が、ものすごく温かくて、特に千舟の変化は、最後の最後に涙が出てしまうレベルで、だけどちっとも不自然ではなくて、そこら辺はさすが東野圭吾だなあ、人間を描くのがうまいなあと感じた。最近の東野圭吾は、こういうスピリチュアルな要素を入れてくる印象があるけど、それは決して物語の主軸なんじゃなくて、この人は一貫して人間を描き続けていると思う。だから読んじゃうし、スピリチュアルでも眉を寄せずに読めちゃう。と、上から偉そうに言ってみました。
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二回読んで内容を深めたつもりではあるが、東野圭吾じゃないと書けないような作品ではなかったと思う。 「実は〇〇だったこと、あなたは気づいてたでしょ?」みたいなストーリーの運ばれ方は東野圭吾らしいけど。 『故人とテレパシーができると心を落ち着かせられる』、みたいな結末かと思いきや、...
二回読んで内容を深めたつもりではあるが、東野圭吾じゃないと書けないような作品ではなかったと思う。 「実は〇〇だったこと、あなたは気づいてたでしょ?」みたいなストーリーの運ばれ方は東野圭吾らしいけど。 『故人とテレパシーができると心を落ち着かせられる』、みたいな結末かと思いきや、 今後、誰もが直面する可能性がある認知症に焦点を当てていて意外だった。 聴覚障害で旋律を伝えられないとか言葉では後世に残せなくても、念で伝えられるものがあると預念する方もありがたいだろう。 皮肉にもそれを教えてくれているのが、言葉を文字にするプロの作家なんだけど、、 東野圭吾でも言葉や文字で伝えられない内情とかあるのかな。
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示談金を肩代わりしてもらう条件で,クスノキの番人になった玲斗.伯母の千舟から全てを教えてもらえず,番人や念について少しずつわかってくる.満月と新月,夜の楠の大木の祠,謎解きの面白さとともに,玲斗の成長物語であり千舟との失われていた家族の交流の物語である.また謎解きの中で,喜久夫の...
示談金を肩代わりしてもらう条件で,クスノキの番人になった玲斗.伯母の千舟から全てを教えてもらえず,番人や念について少しずつわかってくる.満月と新月,夜の楠の大木の祠,謎解きの面白さとともに,玲斗の成長物語であり千舟との失われていた家族の交流の物語である.また謎解きの中で,喜久夫の頭の中の音楽が受け継がれて蘇る場面はとても良かった.
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東野圭吾の最新刊。入り込んで一気に読んでしまった。凄い力のあるクスノキの番人になってしまった主人公。それにより人の心、自分の生まれについて卑下した考えから、だんだんと成長していく様がとても素敵で、最後の章の終わり方はとても良い。
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安定の東野圭吾! 「読み終えた人が明日に希望を持てるように、と思いながら書きました。」と東野圭吾本人が言っている通りの良い話でした。 決して重い話ではなく、終始穏やかな気持ちで心地好く一気に読める作品でした。人の思いやりの大切さが伝わってきます。
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流石、東野圭吾先生です。 夢中になりました。わくわくどきどきしながらよんでしまいました。ミステリーでありながら最後は、人間のはかなさ、尊さを教えてもらったような気がします。東野圭吾さんは、文字を映画以上に頭の中に描写させる魔術師のような気がします。
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東野圭吾さんの作品は、切なさもあるが心が温まる 現実では考えにくいような不思議な力が、この世には存在するのかもしれない そんなことを感じさせてくれるような一冊 推理したり 派手などんでん返しがあるわけではないが、読み進めていく手が止まらない 主人公のこの先のストーリーが知り...
東野圭吾さんの作品は、切なさもあるが心が温まる 現実では考えにくいような不思議な力が、この世には存在するのかもしれない そんなことを感じさせてくれるような一冊 推理したり 派手などんでん返しがあるわけではないが、読み進めていく手が止まらない 主人公のこの先のストーリーが知りたいので、続編を希望
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いつも思うけど 東野さんは発想がおもしろいよね 祈念とか預念とか受念とか 確かに 自分の死期を悟ってしまったら あるいはそうでなくても 胸に秘めた愛情や希望、苦渋や悔恨など 言葉では表せない想いを 誰かに伝えたいと思うかもしれない 人間のそんな気持ちと 2000年以上生きると...
いつも思うけど 東野さんは発想がおもしろいよね 祈念とか預念とか受念とか 確かに 自分の死期を悟ってしまったら あるいはそうでなくても 胸に秘めた愛情や希望、苦渋や悔恨など 言葉では表せない想いを 誰かに伝えたいと思うかもしれない 人間のそんな気持ちと 2000年以上生きると言われているクスノキを 絡めてくるところがすごい 何か神秘的なことが起きても不思議ではないと 思ってしまうから クスノキの番人をする事で 成長する主人公もいいね
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