うちの父が運転をやめません の商品レビュー
タイトルにあるように高齢者の免許返納の話ではあるが、それだけではなく、 地方の交通網縮小による村民の孤立、都会での働き方と子育てなど、様々なテーマがちりばめられている。 読みやすく温かい雰囲気で、理想的な形での解決が物語としてはとても心地よかった。そして現実を思うと、考えさせられ...
タイトルにあるように高齢者の免許返納の話ではあるが、それだけではなく、 地方の交通網縮小による村民の孤立、都会での働き方と子育てなど、様々なテーマがちりばめられている。 読みやすく温かい雰囲気で、理想的な形での解決が物語としてはとても心地よかった。そして現実を思うと、考えさせられる作品です。
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田舎に高齢の親がいる人なら誰でも思い当たるであろう作品。やめろ、と言うのは簡単だけど実際のところは本当に難しいよね。 便利になったとは言え、人と会ってコミュニケーションすると言う事は大事なんだと改めて思った。読後はなんだかスッキリとした感じで良かった。
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「ズバリ」感たっぷりのタイトルから 派生していく様々なストーリー。 とても読みやすく、どんどん読み進む。 読後感も気持ちいい。
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垣谷美雨の本を読むと中年女性のしたたかさや明るさ、地に付いた生活感が行間から溢れて居る様にいつも感じられます。どの本でも登場人物のキャラが自然でそのセリフも日常的にもあるあると思わせる様な内容。同書は、高齢の父親の運転を心配して、最期は主人公が会社を辞め、郷里に戻り、移動スーパー...
垣谷美雨の本を読むと中年女性のしたたかさや明るさ、地に付いた生活感が行間から溢れて居る様にいつも感じられます。どの本でも登場人物のキャラが自然でそのセリフも日常的にもあるあると思わせる様な内容。同書は、高齢の父親の運転を心配して、最期は主人公が会社を辞め、郷里に戻り、移動スーパーを始める話し。話しの展開がこの転職で家族の一体感が増したり、両親も生き生き感が戻ったり、郷里の同窓生との交遊が始まったりとハッピーエンドが満載過ぎますが、それが垣谷美雨の本。読みながら、正直、自分も移動スーパーをしたらどうかなとか、運転免許の返上もあと何年後かなあとも思ってしまいました。
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高齢者の運転免許問題というだけでなく、過疎地の買い物難民問題とか、働くということの意味なども扱っている。
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とても面白く読みました。我が家のこととしても、あるあるの話しでした。運転免許証を返したくても、買い物や通院などなど生活に影響が…。 環境にも寄りますが、いつかは自分たちが通る道、個人ではなく社会で支えていけたらいいですね。
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おもしろくて一気読み! 田舎に住む父の運転、高齢ドライバー事故という社会問題をテーマにした家族小説。 親父が運転をやめない!っていう問題をきっかけにして、現役世代の仕事のやりがいや、子育て、共働きで子どもと関わる時間が少ないことへの疑問など…現代の家族がかかえる様々な問題が絡ん...
おもしろくて一気読み! 田舎に住む父の運転、高齢ドライバー事故という社会問題をテーマにした家族小説。 親父が運転をやめない!っていう問題をきっかけにして、現役世代の仕事のやりがいや、子育て、共働きで子どもと関わる時間が少ないことへの疑問など…現代の家族がかかえる様々な問題が絡んでいく話。 車の運転をやめたくない人の気持ちも、よく分かった。これはフィクションだけど、きっとこの本に書いてあることが真理だと、私は思う。 私も、主人公が悩むことを常々考えています。 いつになったらやりたいことに取り組む時間が取れるの?それって老後?私は老後のために働いてるの?ある日突然死んでしまうのかもしれないのに? この物語では、こんなにうまく行くかしら、と思ってしまうような展開もあったけど、 後悔のない人生を送ること。 50代からでも新しいことを始められること。 は、読んでて痛快だったし、勇気をもらえました。 そして、主人公の義父の言葉。 私はぐっときたなぁ。 「誰かのために働くのは、他人のためじゃない。自分を慰めることになるんだ。」 これ、本当に、とても共感しました。 つらいことがあったり、自分を否定したくなるとき、「私は良いこともしてきたじゃないか」「人の役に立つこともしたじゃないか」と自分の心を保つ。これは、誰しもやっていることじゃなかろうか。 垣谷さんの本の魅力は、半径5メートルで起こる社会問題的タイトルが秀逸であるだけでなく、市井の人たちの、日頃特に意識しないような心の動きを分かりやすい文章にしてくれることなんだろうな。 だからすごく読みやすいし、共感できる。 次はどんなテーマで書いてくれるんだろう?と、期待してしまう作家さんだ。
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高齢者の自動車事故が頻発するニュースをうけて 親に「車にはもう乗るな」「免許はそろそろ返納した方が良いのじゃないか」と説得するが、いやいやまだまだ乗れる!と頑張るお父さんの話し。かと思ったら、ちょっと違った。 田舎暮らしで足となる車がなくなると言う事はどう言うことを意味するのか...
高齢者の自動車事故が頻発するニュースをうけて 親に「車にはもう乗るな」「免許はそろそろ返納した方が良いのじゃないか」と説得するが、いやいやまだまだ乗れる!と頑張るお父さんの話し。かと思ったら、ちょっと違った。 田舎暮らしで足となる車がなくなると言う事はどう言うことを意味するのか。読んでいるとただ闇雲に危ないから運転するなとは言えなくなる。 主人公は都会に暮らす50代。 50代となると老いる両親と老いる自分の人生を見直す年頃。誰にでも待ち受ける身近な話しだなと思った。 ストーリーはホンワカしていてハッピーエンドで救われます。
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微笑ましさに、最後のページで口角が上がってしまう。 柿谷美雨さんの、運転をやめない父がいる、という話で一冊書けるものなのかという疑念を軽やかに払拭してくれるのは見事。楽しい読書時間をくれて、毎回感謝。 誰もがいつかは老いていく。 世代は変わる。自覚はそうそう生じない。 働くとは、...
微笑ましさに、最後のページで口角が上がってしまう。 柿谷美雨さんの、運転をやめない父がいる、という話で一冊書けるものなのかという疑念を軽やかに払拭してくれるのは見事。楽しい読書時間をくれて、毎回感謝。 誰もがいつかは老いていく。 世代は変わる。自覚はそうそう生じない。 働くとは、住まうとは、子どもを育てるとは、家族とは。しっかり考えたことがなかったかも、とふと思い出させてくれる。 読めてよかった。
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あかん 面白いし ホロっときた。 題名から高齢者の運転問題だと思い読み始めた。 ところが それだけじゃない 内容は内緒だけど 50歳以上の人にはおすすめかなぁ よくあるストーリーだけどね〜
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