うちの父が運転をやめません の商品レビュー
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「高齢となった親に車の運転をやめさせる」大作戦的なお話かと思って読み始めたところ、期待を裏切る面白い展開になった。 私も昨年、実母の運転を親戚中の協力を借りて漸くやめさせた。認知症の兆候が見られたからだが、今になってよかったと思っている。自分1人だけならともかく他人様を傷つけるようなことになっては取り返しがつかない。 お話は、父親の運転をなんとかやめさせたいという所から主人公自身の人生、息子の将来設計をも見直す一大プロジェクトに展開。 「あの頃の大人は、誰一人として人生を楽しむことを教えてくれなかった。親や教師が教えてくれたのは忍耐だけだった。」確かに日本人は辛坊強いと言われている。一方で冒険しない人も多い。「文学部はつぶしがきかないから…」とか「あの業種は狭き門だから…」と理由をつけて自分の希望と違う方向へ舵を切っていくことのなんと多いこと。 人生はいつ終わるかわからない。人生を楽しむのはいつ? いろいろと考えさせられる作品だった。
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大団円に終わって良かったねーという感想です。現実にはなかなかこう上手くいっていないと思うので、小説の中だけでも皆んなhappy、あまり複雑でなく重くなりがちな話が軽く進んで良かったです。
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垣谷美雨さんの本を何冊か読んだけど、1番読みやすかった。なんだろう?嫌味な感じがなかったからかなぁ? あとは、高齢の父がいて、高校生の息子がいる私と主人公の環境が似てるからかもしれないけど、色々考えさせられつつも、良い影響を受ける本だった。 主人公が突然、仕事を辞めて田舎に戻り、ひまわり号をやりはじめるあたりは、タイトルと内容が、あってなくないか?あー。興味を引きやすいタイトルにしてるだけ?とか考えながら読んでたけど、最後にうまくまとめていて、まぁ、このタイトルもありか?と考えが変わったかなぁ。 高齢者の運転がどうこうよりも、主人公と息子の生き方の方が私は印象に残ってる。学歴だけじゃないよなぁ。楽しめたり、やりがいある仕事の方がいいよなぁ。そんなことをすごく思った。 あー。転職したぁい。人と関わる仕事したぁい。 ひまわり号、私もしたぁい。 無理だけどさ。
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うちの父も運転をやめません。 もういいんじゃないの? と会うたびに言うが、本人は80歳になったら乗るのをやめるとのこと。 ま、その言葉を信じて待つしかないのか? そこそこ都会なのだから、70代でも運転するのやめても不便ではないと思うのだけれどもね〜。 本人の納得が得られないとどう...
うちの父も運転をやめません。 もういいんじゃないの? と会うたびに言うが、本人は80歳になったら乗るのをやめるとのこと。 ま、その言葉を信じて待つしかないのか? そこそこ都会なのだから、70代でも運転するのやめても不便ではないと思うのだけれどもね〜。 本人の納得が得られないとどうしようもない問題かも。
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縮図と言えば良いのだろうか? まったくもっての既視感 若干ハッピーエンド過ぎる気もするが、かえってその方が清々しい。 もっと重々しく暗い話か、もっとお笑いかと思ったが、いずれも外れ。 読後感が、ストロベリーナイトシリーズではない誉田哲也に近いとも言える。幸せの条件だったか。 現...
縮図と言えば良いのだろうか? まったくもっての既視感 若干ハッピーエンド過ぎる気もするが、かえってその方が清々しい。 もっと重々しく暗い話か、もっとお笑いかと思ったが、いずれも外れ。 読後感が、ストロベリーナイトシリーズではない誉田哲也に近いとも言える。幸せの条件だったか。 現実はそうではないのだけど、心のどこかに本当はこうありったいみたいな。
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コミカル路線かと思ったら、意外としっかりした社会派路線だった。限界集落的なところでは、バスの路線も廃止され、生活には車が必須という状況で、一方、認知症とか事故になるリスクは高齢になるほど高まるというのもあるという相反する状況をどう対応するかという話。一つの解決策が提示されているのかなと思います。 都会と田舎の対照というのも一つのテーマになっていて、かなりステレオタイプな描き方をされてはいます。田舎から都会に出て30年サラリーマンをした50過ぎの主人公が、田舎暮らしに回帰していくあたり、なかなか信じられない展開だったりします。 仕事辞めたらのんびりしたいと思う一方、歳とったら今みたいに色々興味持てるのかな、気力なくて何も出来ないのでは?と危機感を持ったり。
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題名で想像したのとは全く違う展開。 面白かったけど。 でもいつも思うんだけど、一流大学を出てそこそこ大きな会社に勤めている人の収入は、描かれているほど低くないと思う。 まあ、うちがビンボーなだけってことかも知れないけどさ。 まさに義父が運転をやめないモンダイに直面している私です...
題名で想像したのとは全く違う展開。 面白かったけど。 でもいつも思うんだけど、一流大学を出てそこそこ大きな会社に勤めている人の収入は、描かれているほど低くないと思う。 まあ、うちがビンボーなだけってことかも知れないけどさ。 まさに義父が運転をやめないモンダイに直面している私ですが、問題解決にはこの本のように全く別のアプローチが必要なのかも。
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運転をやめない高齢者(実父)のために家族と別居して田舎に帰る…あまりに非現実的すぎて。そもそも彼には「地域に貢献したい」という気持ちがあったの?息子との会話がない、お互い共働きで余裕がないという問題を抱えた主人公が決めたことが田舎への転居なのかと驚いた。 そして都会に住む妻の両親はそれでいいのか。都会は便利だから別に離れていてもいいのか。運転免許云々ではなく問題となっているのは少子高齢化、過疎化社会だということでは…
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すごく読みやすかった。あっという間に読んでしまった。 俺の選択も、息子の選択も、予想外だった。 お父さんの、止めようって気持ちになるまでをもう少し掘り下げて欲しいなぁと思うけれど、俺が話者だと、見えない部分ではあるから、蛇足なのかな。、 免許証返納は、車がないことの影響、都会への移住の難しさ、人と話す難しさ、居場所の問題…といろんな問題を含んでいるんだなぁ。 この本の後に、「たまちゃんのおつかい便」を合わせて読むこと、より楽しいかもと思った。
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高齢者の車の免許返上がテーマ。この本では全てが円満解決した。実際はそう簡単に子がUターンできなかったり、親も免許返上を拒否したり、先立つものがなかったり、こんなにうまくはいかないはず。 自分も夜道は見えづらい今日この頃。親にはくれぐれも事故は起こさないで!と願うばかり。 地方都市...
高齢者の車の免許返上がテーマ。この本では全てが円満解決した。実際はそう簡単に子がUターンできなかったり、親も免許返上を拒否したり、先立つものがなかったり、こんなにうまくはいかないはず。 自分も夜道は見えづらい今日この頃。親にはくれぐれも事故は起こさないで!と願うばかり。 地方都市、車がないと成り立たず、通うほどには近くなく、、 いや、そろそろ返上してもらうかなー。 移動販売の良いところがクローズアップされてて、孫の息吹くんはじめ、家族仲良しの話しでよかった。
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