うちの父が運転をやめません の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
パソコンや携帯電話が普及したことで、世の中は格段に便利になった。だからといって、仕事が効率化されて、少ない時間で仕事が済み、その結果としてプライベートの時間が増えた…とはならなかった サラリーマンとは、辛抱して屈辱に耐えて、なんぼの世界だ。心の中でその言葉を繰り返し、自分を慰めてきたさいげつだった 風景を眺めるだけでも、気持ちがリフレッシュすると言う
Posted by
実家の父が運転をやめず心配になった主人公。これをきっかけに家族、自分の仕事を見直していく小説。コミカルな表紙やタイトルよりシリアスな内容でした。
Posted by
さすが垣谷美雨、リアルです お年寄り(特に閉じた田舎在住)って無能ってイメージだったけど、それぞれに知恵や楽しみ、寂しさや尊い感情があってひとりの人格なんだよなって思った。 年寄りからは問答無用で免許剥奪したらええ!と思ってたくらいだけどドイツの道路の例はすごく良いね。 日本は狭...
さすが垣谷美雨、リアルです お年寄り(特に閉じた田舎在住)って無能ってイメージだったけど、それぞれに知恵や楽しみ、寂しさや尊い感情があってひとりの人格なんだよなって思った。 年寄りからは問答無用で免許剥奪したらええ!と思ってたくらいだけどドイツの道路の例はすごく良いね。 日本は狭いから難しいと思うのでスマートタウン作ったりバス廃線防いだりできればいいんだけど。 主人公が「あの頃の大人は誰一人として人生を楽しむことを教えてくれなかった。親や教師が教えてくれたのは忍耐だけだった」と話してるのにはウンウンと頷くばかり。 それにしても夫と妻の二馬力で残業しまくりながらでもカネがないなんて酷い。 子どもと触れ合う時間が全くといっていいほどなく、お料理も作ってやれず、何を話したらいいのかすらわからない。 こんな現代、日本って本当に酷すぎる
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
現実的に自分の親にもあり得る話 どんな結末が待ってるのかドキドキしながら読んだ やはり、免許返しなって言っても簡単に返納しない これが現実だなって でも、まさかの展開で 親の運転を機に家族が再生する?スッキリしなお話 夫が大企業を辞め田舎で移動販売車をはじめ 息子が私立高校から農業高校へ 都会育ちの妻からしたら、とんでもない事だったが 妻も容認して、いい方向へ
Posted by
社会問題である高齢者の運転、田舎の過疎化を取り扱った問題。 主人公である雅志は、両親に運転を辞めさせようとあれこれ取り組む。 最後には自分が田舎に戻って、移動販売車を始めて、問題を解決する。読み応えがあった。
Posted by
交通手段の無い田舎で生きるのに運転免許位重要なものは無いですよね。歩いて行ける範囲に何も無ければ、買い物も人との交流も全て不可能になりますから。 運転を止めさせるために色々する話なのかなと思いましたが、限界集落でどう生きていくのかという事を考えさせるような話でした。 主人公の取っ...
交通手段の無い田舎で生きるのに運転免許位重要なものは無いですよね。歩いて行ける範囲に何も無ければ、買い物も人との交流も全て不可能になりますから。 運転を止めさせるために色々する話なのかなと思いましたが、限界集落でどう生きていくのかという事を考えさせるような話でした。 主人公の取った方法は理想的ですが、親の為に都会の生活を捨てて自分が集落に移るのは、自分も後期高齢者になるまでの時間稼ぎに過ぎないのかなと。日本全体が年老いて来ている今何か抜本的な対策を、というより受け入れなければ行けない事が沢山ありますね。 なにより完全自動運転が早く実現しますように・・・。
Posted by
309ページ 1600円 7月9日〜7月10日 勝手に女性が主人公の話と思い込んでいたけれど、主人公は男性で、息子目線からの『うちの父が運転をやめません』だった。この問題にどう向き合っていくのか、興味津々で読み進めた。50代になって転職を考え、新しいことを始めた勇気に感心した。...
309ページ 1600円 7月9日〜7月10日 勝手に女性が主人公の話と思い込んでいたけれど、主人公は男性で、息子目線からの『うちの父が運転をやめません』だった。この問題にどう向き合っていくのか、興味津々で読み進めた。50代になって転職を考え、新しいことを始めた勇気に感心した。いつかやりたいことは、今やった方がいいという私の考えとシンクロするところもあった。
Posted by
消滅可能都市の田舎に住んでいます。 スーパーやコンビニは片道30分、病院などは片道1時間というような地域でまわりはこの物語のように高齢者ドライバーが多いです。 楽しく読めたのですが、現実を考えると頭をかかえてしまいそうです。
Posted by
表題に惹かれてお迎え。運転免許返納問題を軸に高齢化問題を描く。地域間の違いはあるものの返納した後の手当が必要、そこをどう切り抜けるか。優しい家族の物語。 他人事ではなく我が家も父が高齢なのにまだかなり運転していて非常に頭の痛い問題。
Posted by
あっという間に、読み終えた。 今回は主人公が50代の男性。 共働きで、高校生の一人息子がいる。 当てはまる家庭は多いだろう。 学歴があって大会社に就職したとて、 自分のやりたい仕事ができるわけではない。 特に雅志の職場はブラックに近い。 子供の学費も家のローンもあり、 辞める...
あっという間に、読み終えた。 今回は主人公が50代の男性。 共働きで、高校生の一人息子がいる。 当てはまる家庭は多いだろう。 学歴があって大会社に就職したとて、 自分のやりたい仕事ができるわけではない。 特に雅志の職場はブラックに近い。 子供の学費も家のローンもあり、 辞めるに辞められずにただただ疲れ切っている。 田舎の高齢の父親の運転免許返納問題や、 どんどん過疎化が進む状態、買い物難民など、 現実にあちこちの地域で起きている事。 スーパーの移動販売に始まり、 地域の見守り、疎遠になった母と娘の間を取り持ち、 挙句に、助手席を開放するなど、 垣谷さんらしい、優しいアイデア満載。 妻と離れて暮らすことで、逆に毎晩話ができるようになり、息子は農業に目覚める、というオチ。 ハッピーエンド! 仕事も、勉強も、ある意味、楽しくなければ続かない。
Posted by