うちの父が運転をやめません の商品レビュー
垣谷美雨さん大好き! 今回も著者に惹かれて読んでみた。 タイトルと表紙から、娘が実家の父の免許返納に大奮闘する話かと思いきや、違った。 免許返納だけでなく、田舎で車がないと生活できない高齢者や社会の問題が面白く、暗すぎず書かれている。 そうなんだよね、私の地元もまさにそうな...
垣谷美雨さん大好き! 今回も著者に惹かれて読んでみた。 タイトルと表紙から、娘が実家の父の免許返納に大奮闘する話かと思いきや、違った。 免許返納だけでなく、田舎で車がないと生活できない高齢者や社会の問題が面白く、暗すぎず書かれている。 そうなんだよね、私の地元もまさにそうなんだよね。 車がないとスーパーや病院すら行けないし、生協も来てくれない地域。コンビニも徒歩圏内にない。 タクシーも呼んでも断られる。 コミュニティバスなんか走ってないし、路線バスの停留所さえ遠い... 両親の免許返納を促したいけど、それじゃ生活できないからどうしたらいいのか頭が痛い。 だからこの本がどういう終わり方をするのかすごく期待して読んだ。 自分にはここまでできないけど、 お父さんもただの頑固偏屈オヤジじゃなくてよかったね。 いつかって、いつ来るんだろう...
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父親に運転をやめるように説得しながら、高齢者が運転をやめられらない事情など絡めたほっこりした家族小説。 印象に残った文章 ⒈ 夜の運転はしない ⒉ 雨の日は運転しない ⒊ 通学時間帯は運転しない ⒋ 交通量の少ない時間帯を選ぶ ⒌ 誰もがいつかは高齢者になることを、みんなが気づく...
父親に運転をやめるように説得しながら、高齢者が運転をやめられらない事情など絡めたほっこりした家族小説。 印象に残った文章 ⒈ 夜の運転はしない ⒉ 雨の日は運転しない ⒊ 通学時間帯は運転しない ⒋ 交通量の少ない時間帯を選ぶ ⒌ 誰もがいつかは高齢者になることを、みんなが気づくべきだってことなんだ。
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この自粛生活でいったん棚上げにされてるような気がするこの問題。 でも、やっぱり高齢化のこの社会ではとても重要なこと。 何かあってからでは 遅いものなぁ、 こればっかりは。 私自身はそもそも運転が下手なので、 多分もう乗らないなぁ。 でも、返納はしてない。これがダメなのか! ...
この自粛生活でいったん棚上げにされてるような気がするこの問題。 でも、やっぱり高齢化のこの社会ではとても重要なこと。 何かあってからでは 遅いものなぁ、 こればっかりは。 私自身はそもそも運転が下手なので、 多分もう乗らないなぁ。 でも、返納はしてない。これがダメなのか! それにしても、垣谷さんはこういうデリケートな問題をうまく取り上げる。 つい、読んでみたくなるもの、一気読みでした。
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ジャケ買いというかタイトルだけで買ったが、良い意味で中身は想定と違い、高齢者運転にフォーカスするだけでなく、地方の過疎化・高齢化、買い物難民と言う問題も踏まえつつ、高齢者にとっての生きがい、地域との繋がりの希薄化等もうまく取り込んでいて色々と気づかされる話に仕上がっている。スマー...
ジャケ買いというかタイトルだけで買ったが、良い意味で中身は想定と違い、高齢者運転にフォーカスするだけでなく、地方の過疎化・高齢化、買い物難民と言う問題も踏まえつつ、高齢者にとっての生きがい、地域との繋がりの希薄化等もうまく取り込んでいて色々と気づかされる話に仕上がっている。スマートシティやスローモビリティといった概念も出てきたりと、問題の背景を色々学んだんだなと思えた。
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タイトルにある高齢者ドライバーの問題は軸にはなっているが、都会と地方、田舎暮らし、家族の問題など、多層的に色んな要素が重なっている。 後半、主人公のまさかの行動、まさかの展開に驚いた。 現実はそう簡単には行かない、甘くはない。 でもある意味「理想形」ではある。
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都会住まいのエリートコースにいる雅志。妻も働き一人息子は高校生。夏に雅志の実家へ帰省した際、父の運転の危うさを感じ、免許返納をさせようとするが…田舎特有の交通の不便さと、過疎化による商店の減少。色々と考えさせられた。エリートコースを降りて、移動スーパーをやろうとした雅志の思いきり...
都会住まいのエリートコースにいる雅志。妻も働き一人息子は高校生。夏に雅志の実家へ帰省した際、父の運転の危うさを感じ、免許返納をさせようとするが…田舎特有の交通の不便さと、過疎化による商店の減少。色々と考えさせられた。エリートコースを降りて、移動スーパーをやろうとした雅志の思いきりが凄い。中々出来る事ではないと思う。距離感の掴めない息子との距離も縮まり、移動スーパーが人々の架け橋になってくれると信じている。
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読後感もスッキリ^_^垣谷さんの作品はハズレがない。高齢ドライバーの問題を皮相的でなく、その背景から提言まで笑いと涙で描ききる。それにしても、好きなように生きるのは本当に難しい!コロナで明日をも知れぬ世界なのに。
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確かに高齢者ドライバーの判断力や体力的な低下による事故が問題視されているが、田舎においてクルマは生活に不可欠な移動手段である。少年期まで田舎で育ち東京に出て生活の拠点とした猪狩雅志だが、78歳になる田舎の父親の運転に不安を抱き免許証の返納を勧めるが、頑なに運転をする。そんな父親を...
確かに高齢者ドライバーの判断力や体力的な低下による事故が問題視されているが、田舎においてクルマは生活に不可欠な移動手段である。少年期まで田舎で育ち東京に出て生活の拠点とした猪狩雅志だが、78歳になる田舎の父親の運転に不安を抱き免許証の返納を勧めるが、頑なに運転をする。そんな父親を慮る雅志は会社を中途退職し、田舎に戻り移動スーパー「ひまわり号」を始める。過疎地域ほ買い物難民に一役買う一大決心。後半はそんな過疎の問題を取り上げた話に展開していく。交通手段も不便な田舎、高齢化する社会に問題提起している。
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