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うちの父が運転をやめません の商品レビュー

4.1

128件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2021/12/16
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高齢者の自動車事故から、親の老後を題材にしたお話。 親の面倒をみるといっても、離れていると大変ですよね。自分の仕事もあるし。 主人公は自分の仕事も見つけながら、高齢者の支えとなって活躍する姿が、生き生きとしていて良かった。私も自分の親とは離れて暮らしているのですが、田舎ではなく歩いて買い物も病院も行けるところに住んでいるので、このお話のような悩みは少ないかなぁっと思いました!

Posted byブクログ

2021/11/24
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これは、、社会問題ですよね。。。 交通の便が悪い田舎だと、高齢者でも運転せざるを得ず、かといってニュースで高齢ドライバーがアクセルとブレーキ踏み間違ったと聞くと、運転するなと思う。そして自分の父親に置き換えて心配になる。。。 東京に住む雅志は、結果、30年勤めた一流の会社を辞め、実家に戻って移動販売の仕事を始める。 『人のために働く』と聞くと胡散臭く思っていたが、実際始めてみるとお客さんの顔色や体調を気遣い、ヘルパーや行政の人と連絡を取って街の人を見守ってる。 雅志のような決断をするのは簡単じゃないし、別居婚に対する家庭の考えもいろいろだと思う。 でも、近い将来、日本のいたるところで同じ悩みが出るんだろうなぁ。。。 田舎がどれだけ車がないと不便か、すごく分かりやすく書いてる。老人は混んでる時間は避けて20キロで運転するのが当たり前になるのはいいかも。 私も脱サラして移動販売しようかなと思えてくる。『人のために働く』の実感がもてたら嬉しいだろうな。

Posted byブクログ

2021/11/27
  • ネタバレ

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この作家さんはタイトルの付け方が秀逸ですよね。 「そうなのよー!」と心の中で語りながら手にした垣谷美雨作品2作品目。 目的は、田舎の高齢父親に運転をやめさせるための助言ができれば、、だったけど、読んでいるとなんだか肯定的な考えに変わってしまって。 主人公の息子エピソードとしては、 親子で努力と苦労して入った中高一貫校が必ずしも正解とは限らない、、って、身につまされる内容だけど、まぁ進学校だけが正義じゃないし、将来の夢が見つかったなら転校大いにアリだよね! って思うけど、いや、これ、我が子だったら、、ほんとにそう言える!?とかドギマギして、これぞ小説の醍醐味。 私はこの小説で 高齢者にも ・(買い物で)選ぶ楽しみ ・外出して他者を見る楽しみ ・何かの役に立つ喜び というのが大切なんだと学びました。 この話のラストみたいに、みんながいっときでも幸せに思える結末があると、 いいんだけどねぇ。。

Posted byブクログ

2021/11/02

高齢者の運転。たしかに田舎に住んでると車社会。作中の田舎は不便だろうと思う。でも中途半端な田舎がもっと問題かも、と思いました。うちの親もそのうちストップをかけなきゃいけない時がくるんだろうなぁ。素直に辞めてくれば良いんだけど。

Posted byブクログ

2021/10/29
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題名から胸が痛む。 大多数の日本人が抱える問題。 父だけでなく親兄弟とか、とにかく親しい間柄が運転やめない問題。 今年84歳になるうちの父も、もちろん運転やめてません。 ニュースを見るたび冒頭で「もしかしてうちの?!」って冷やっとするよね。 それで地元と違うエリアの出来事だとわかってほっとして。(あぁうちの父じゃなかったってね) その後、被害を見てぞっとしたり、あぁコンビニに突っ込んだだけね、と思ったり。 もちろんお店側にとっては大ごとですが、人身事故ではないならお金でどうにかできる問題ではある、などと無責任にも思ったり。 そして最悪の結果だった場合は、もう言葉がない。他人事じゃない。 そんな気持ちを都会で子供(アラフィフですよ)が抱えているなど親は考えてもいないだろう。 自分はまだ大丈夫、と思っていることがすでに老化ですよと声を大にして言いたい。 必要なのは自動化ブレーキじゃないだろ? 教科書乗せるべき。絶対。

Posted byブクログ

2021/10/24

垣谷美雨さんの作品は明るい未来が見える。自分の老後を考えながら、親の老後も考えているつもりで何も動いてない、実行にうつしていない、、、 田舎のご両親があるあるな感じで、読めてしまう。 自分で生きていくんだよねと思わせてくれる作品でした。

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2024/06/07

 高齢者の運転免許返納問題は深刻だ。ましてや地方で離れて暮らす年老いた親のことを考えると、簡単に返納を勧めることも気が引ける。   都会で暮らす50代の息子の思いと決断を描くヒューマンドラマ。        * * * * *  これまで読んだ垣谷美雨作品のなかで最も...

 高齢者の運転免許返納問題は深刻だ。ましてや地方で離れて暮らす年老いた親のことを考えると、簡単に返納を勧めることも気が引ける。   都会で暮らす50代の息子の思いと決断を描くヒューマンドラマ。        * * * * *  これまで読んだ垣谷美雨作品のなかで最も共感できた作品でした。自分が主人公であっても同じ選択をするだろうと思いました。  そして郡部での活計として「移動スーパー」を取り上げたところもリアリティがあります。  これまでの垣谷美雨作品は、種々の社会問題をテーマにしながらも描くのは極端で大げさなケースがほとんどで、楽しめてもどこか他人事のように感じていました。  ところが本作には大げさな描写はなく、取り上げられた問題も身近な出来事として捉えることができるものです。  さらに垣谷作品独特の軽めのタッチなのが、深刻な問題でありながら、物語に自分を落とし込むだけの心の余裕をもたらしてもくれていました。読後感も爽やかで読んでよかったと思う作品でした。

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2021/10/10

運転が好きだった亡父を思い出しながら読みました。もし長生きしてたら、免許返納に応じない父に手を焼いてたことでしょう。

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2021/09/09

高齢者ドライバーの事故が社会問題になっていて、最近大きな裁判もあったことから、そういう社会問題についての話かな?と思い読み始めたが、それだけではなかった。 高齢化社会や過疎地域での生活、都会の核家族の生活、田舎暮らし、早期リタイアなど様々なテーマを扱っている。 免許返納したいが車...

高齢者ドライバーの事故が社会問題になっていて、最近大きな裁判もあったことから、そういう社会問題についての話かな?と思い読み始めたが、それだけではなかった。 高齢化社会や過疎地域での生活、都会の核家族の生活、田舎暮らし、早期リタイアなど様々なテーマを扱っている。 免許返納したいが車がないと買い物にも行けない。そんな高齢者の助けとなるヒマワリ号、こういうものがもっと増えて欲しいです。

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2021/09/04

私の父は、昨年夏に車検が切れたのを機に、車を手放し免許を返納した。80歳を過ぎていたからひやひやひやしていたので、大きな事故もなく車を卒業できたことに、心底ホッとした。 雅志の父も、なかなか運転をやめられない。田舎では車がないと、買い物にも病院にも行けず生活の上で確かに不便だ。ま...

私の父は、昨年夏に車検が切れたのを機に、車を手放し免許を返納した。80歳を過ぎていたからひやひやひやしていたので、大きな事故もなく車を卒業できたことに、心底ホッとした。 雅志の父も、なかなか運転をやめられない。田舎では車がないと、買い物にも病院にも行けず生活の上で確かに不便だ。また、生きがいを取り上げるようで、ただ危ないからとやめさせるのものどうかと思ってしまう。本人が納得してやめるのが一番なんだけど。 このことで、雅志たち家族が立ち止まって自分たちの生き方を見直すきっかけになったことはよかったと思う。そして父親が、自分から運転やめようという流れになったのも、よかったよかった。ヒマワリ号バンザイ!

Posted byブクログ