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うちの父が運転をやめません の商品レビュー

4.1

128件のお客様レビュー

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    37

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/03/23

とても身近で真剣に考えないといけないテーマ。免許返納=プライドを捨てることに繋がるというのは納得感あり。また定年後にやりたいことをやる。でも定年後がくる保証は誰にもない。まさにその通りで妙に響いた。

Posted byブクログ

2023/03/06

社会問題となっている高齢者ドライバーの事故。 ふと気が付くと狩野雅志の父も同じ歳となって不安になり 父に運転をやめるようにと説得を試みるが果たして説得は上手くいくのか、という家族小説。 垣谷さんの作品が好きで何冊も読んでいますが、 今回も痛快に社会問題や家族の問題を斬っていき、...

社会問題となっている高齢者ドライバーの事故。 ふと気が付くと狩野雅志の父も同じ歳となって不安になり 父に運転をやめるようにと説得を試みるが果たして説得は上手くいくのか、という家族小説。 垣谷さんの作品が好きで何冊も読んでいますが、 今回も痛快に社会問題や家族の問題を斬っていき、 清々しく解決されていたので楽しく、ハートフルに読めました。 実際にはこんな簡単に高齢者ドライバーについて解決できることがなく、 高齢者だけを考えるのではなく、社会全体の視点からこの問題を 解決しないと高齢化社会の問題も解決できないなと思わされました。 パソコンや携帯電話が普及したことで、世の中は格段に便利になった一方 だけれど、かといって仕事が効率化されて、少ない時間で仕事が済み、 その結果としてプライベート時間が増えたという訳ではなかった。 それどころか給料の中から少ない金額の通信費が吸い取られていく。 そしていくら働いても金は足りず、常の将来の不安に掻き立てられる。 便利さを求めるのは良いが、何のための便利さだろう。 人生を豊かにするための道具ではなかったのか。 という一節がとても印象的で現代は何が重要なのかと突き付けれられました。 高齢者が運転する時に気を付けることもいくつか書かれているので、 これも大事ですが、それよりも大事なことは他人事ではなく、 いつかはみんなもやがて誰もが高齢者になるということを 皆が気が付いて、高齢者に対して温かい目で見守るということも 大事ということを伝えていました。 とかく最近は老害という言葉を聞きますが、 今この便利な社会を築いてきたのは高齢者がかつて 若い頃に頑張って働いてきた道のりも含まれていると 思うので昔からよく言われている年上の人を敬うという 気持ちも大事にしなければいけないと思いました。 雅志は妻と息子、そしてそれぞれの田舎の両親とかかわることに よって、自分の理想とする人生を導きだし、 それによって妻や息子とも幸せな関係を再生することが出来て 良い生き方をしているなと思いました。 なかなかこのようなことは出来ないですが、 便利さだけを追求するのではなく、自分が楽しめる大切な時間と 人との繋がりを失ってはいけないというのも改めて感じました。 高齢者問題だけでなく過疎化問題、そして少子高齢化も絡んでくるので、 社会問題がいくつも重なって重いテーマになりがちですが、 テンポよく進んでユーモラスになっているので読了後はすっきりとしました。 現実は難しいですが、この作品をきっかけにして 家族の間で高齢者ドライバーについて話し合うのも良いかと思います。

Posted byブクログ

2023/03/04

久々の垣谷さん作品でした やはり読みやすいタッチで すぐに読めます(^^) 今回は父親の免許返納を説得する話かなと 読み始めましたが それよりも中高年の生き様に フィーチャーされていました 思春期の子育てのこと、 仕事のやりがいのこと、 田舎の不便な生活のこと、 ...

久々の垣谷さん作品でした やはり読みやすいタッチで すぐに読めます(^^) 今回は父親の免許返納を説得する話かなと 読み始めましたが それよりも中高年の生き様に フィーチャーされていました 思春期の子育てのこと、 仕事のやりがいのこと、 田舎の不便な生活のこと、 自分のこれからの生き方など 考えされられますね 私が今ちょうど子育て中で 子供の将来のこととか、、、 息子の 「先生や母さんの言う将来って いったいいつのことなんだろう」 っていう言葉は確かにと思いました。 いつも未来のために 努力したり、我慢したりしてますよね 悪いことではないんだけど、、、 私自身も 子どものため、老後のためと 将来に備えて暮らしてきたけど 今もきちんと楽しみながら生きないと なんか、もったいないですよね にしても 共働きで奥さんの収入も安定していて 田舎に立派な実家もあって 両親も健在で 新しい仕事について教えてくれる人もいて 新しいことを始めるには 雅志は結構恵まれてるよなーと 思ったりもしましたが 笑 自分も将来のことも 今のことを考えていきたいと思いました(^^)

Posted byブクログ

2023/03/01

高齢の父親の運転をやめさせることを中心に描かれていると思っていたのですが・・・。 物語は私の予想に反して、おもわぬ展開になりました。 日本の今の高齢化社会を象徴する高齢者の運転問題について投げかけていますが、運転の問題だけでなく、家族の生き方や様々な課題が浮き彫りになります。 過...

高齢の父親の運転をやめさせることを中心に描かれていると思っていたのですが・・・。 物語は私の予想に反して、おもわぬ展開になりました。 日本の今の高齢化社会を象徴する高齢者の運転問題について投げかけていますが、運転の問題だけでなく、家族の生き方や様々な課題が浮き彫りになります。 過疎化の進む地方の生活実態から高齢者の免許証の返納は大変難しい問題です。田舎に住んでいる私の義父母も高齢で免許証を返納しているのですが、同居の家族がいるから出来ることです。 現在の高齢者社会の様々な問題を問う物語で、とても良かったです。

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2023/02/27

高齢ドライバーの心配+買物難民の救済=ひまわり号! 日本の何処に住んでいようがぶつかる切実な問題です。

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2023/02/22

ずっと積読だった本を手に取り読み始めれば夢中で2〜3日で読み終わる。そんなことがこの作者の本にはとても多い。高齢ドライバーは私の家族にはあまり身近じゃない(あと30年ぐらい…遠すぎる) でも50代だって80歳からみたらまだまだ若者 私も25になるけど50歳までもあと25年 もう2...

ずっと積読だった本を手に取り読み始めれば夢中で2〜3日で読み終わる。そんなことがこの作者の本にはとても多い。高齢ドライバーは私の家族にはあまり身近じゃない(あと30年ぐらい…遠すぎる) でも50代だって80歳からみたらまだまだ若者 私も25になるけど50歳までもあと25年 もう25年も生きてしまった、なんて思うけどまだまだ若くていつでもやり直しがきくよな〜 そして作中でいってた「自由で気ままな暮らし」とは本当に果たしていつなのか…

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2023/02/21

高齢ドライバーの問題だけかと思いきや、都会の共働き夫婦のあり方も考えさせられる本。共働きするしかない経済状況で、妻も部長としてバリバリ働く。当然子供に関わる時間は夫婦共に無く…何のために働く?何のために生きる?? 垣谷さんの本は過激なタイトルだけど心温まる話で好き。

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2023/02/16

高齢ドライバーへの問題提起的な作品かと思ったら、それはきっかけで、どちらかと言えば、人の(仕事よりな)生き方がテーマでした。移動スーパーに関心が高まったので、巻末の参考文献も読んでみたいと思います。

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2023/02/15

頻繁にニュースになる高齢者ドライバーの事故だが免許返納すれば解決するといった簡単な話ではない事を本作では思い知らされる。 都会ならまだしも過疎化する田舎で公共交通機関も赤字の為に減少、結果、「買い物難民」となり生きて行く上で必要最低限な食糧を調達する為の手段として車は必需品。 ...

頻繁にニュースになる高齢者ドライバーの事故だが免許返納すれば解決するといった簡単な話ではない事を本作では思い知らされる。 都会ならまだしも過疎化する田舎で公共交通機関も赤字の為に減少、結果、「買い物難民」となり生きて行く上で必要最低限な食糧を調達する為の手段として車は必需品。 親を心配し口煩く言う息子、車の運転をやめたくない父、それぞれに共感する部分があって一概に何が正解かなんて言えない。 誰もがいつかは高齢者になる事を皆が気付き温かい目線で解決に導ける世界であって欲しい。 主人公・雅志の決断とラスト一行に拍手。

Posted byブクログ

2023/01/31

田舎から上京して、子育てをしている主人公。 田舎の両親はまだ元気だけど、衰えが見えてきて心配。 共働きで、自身の子供との時間の少なさに悩んでいるけど、序盤、たまに会話できた息子に「何かアドバイスしてやろう」という態度で挑むのが、嫌がられるぞー!とは思った。 この話に登場する嫁も息...

田舎から上京して、子育てをしている主人公。 田舎の両親はまだ元気だけど、衰えが見えてきて心配。 共働きで、自身の子供との時間の少なさに悩んでいるけど、序盤、たまに会話できた息子に「何かアドバイスしてやろう」という態度で挑むのが、嫌がられるぞー!とは思った。 この話に登場する嫁も息子も親や岳父も同級生たちも嫌な人がいない。いい人ばっかり! 現実にUターンが出来る人は多くないと思うけど、都会に住む多くの人が共感できる話だと思う。

Posted byブクログ