うちの父が運転をやめません の商品レビュー
5年ほど前、父に車の運転をやめてもらおうと四苦八苦したことを思い出す。実家は田舎ではなかったが、老体には歩けないほどの坂の連続の場所にあったから。 今、私自身は車がないと生活ができない田舎に住んでいる。身につまされすぎて小説として読めないくらい、、、。過疎化、少子化、色々あれど、...
5年ほど前、父に車の運転をやめてもらおうと四苦八苦したことを思い出す。実家は田舎ではなかったが、老体には歩けないほどの坂の連続の場所にあったから。 今、私自身は車がないと生活ができない田舎に住んでいる。身につまされすぎて小説として読めないくらい、、、。過疎化、少子化、色々あれど、このストーリーのように前向きな結末を願いつつ読了しました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
作者は目を惹くタイトルを付けるのがとても上手だと思う。内容は高齢者の運転問題に留まらず、田舎の過疎化の問題にも触れている。 車が無いと田舎が大変なら都会で暮らせば?とか息子が会社を辞めて田舎に戻れば?といった具合に無責任に片付けてしまう人に気づいて欲しい。 人生一度きりとはいえ、思い切るのは勇気がいるよね。
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高齢者ドライバーの事故のニュースが後を経たない今日、他人事ではない話題である。 田舎の交通機関が不便なため、運転をやめたくても止めることができない。という声も聞く。 主人公のようにUターンし、地域に合う仕事で解決する方法は珍しい。 ただの感動小説ではなく、考えさせられた。
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実際に父親の運転が心配になって,そんな時に本屋で見て気になった本. 「地元で根ざすか,息子との関係は」など「父親が運転をやめずに困っている」という起点から話が進んでフィクションとして面白いと感じた. 更に読み進めていくと「父が運転をやめないということはどういうことなのか」「実際に...
実際に父親の運転が心配になって,そんな時に本屋で見て気になった本. 「地元で根ざすか,息子との関係は」など「父親が運転をやめずに困っている」という起点から話が進んでフィクションとして面白いと感じた. 更に読み進めていくと「父が運転をやめないということはどういうことなのか」「実際に田舎では車がないと困るがどのように折り合いをつけていくか」なども出てきて少し考えさせられる. もちろん「こんなにうまく収まるのはこのケースだけ」というのはあるだろうけど,本としての読みやすさ・面白さと真面目に考えたいかもという間の良いバランスだなぁと思う. とっても身近な題材からの本.
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高齢者の免許返納問題を題材にした家族の話 車を運転しないほうがいいとわかっていても生活のためには手放せないケースは田舎ではよくあることなんだろう だからといってUターンすることも難しい話だし、日本全体で考えなきゃいけない問題だと思う 人は人との交流がないと一気に老け込むというし、...
高齢者の免許返納問題を題材にした家族の話 車を運転しないほうがいいとわかっていても生活のためには手放せないケースは田舎ではよくあることなんだろう だからといってUターンすることも難しい話だし、日本全体で考えなきゃいけない問題だと思う 人は人との交流がないと一気に老け込むというし、コロナ禍で直接会話する機会が減って話し下手になったなて自分でも思ったりもする ひとと直接の会って話をする、当たり前だったけど当たり前じゃなくなった大切なことだ
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垣谷さんらしい本。もう少しドタバタ感があるかなと思っていたが、きれいにまとまっている。高齢者だけでなく交通弱者に優しい街づくりを考える社会になると良いなと思った。
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私自身も30代に突入し、親の事とか気になりだしているので、垣谷さんの作品はいつも考えさせられるし、他人事では無い気がして読んでいてすごくタメになる。 自分自身も、車社会の土地に住んでいるので、いざ、車が無くなるとと考えると、すごく不便だし嫌だ。 だけど、高齢ドライバーの事故は減ら...
私自身も30代に突入し、親の事とか気になりだしているので、垣谷さんの作品はいつも考えさせられるし、他人事では無い気がして読んでいてすごくタメになる。 自分自身も、車社会の土地に住んでいるので、いざ、車が無くなるとと考えると、すごく不便だし嫌だ。 だけど、高齢ドライバーの事故は減らないし、考えてみれば、世間は、高齢ドライバーの事故にフォーカスを当てすぎているような気もする。 まあ、実際、運転していて高齢者の運転は正直怖いので、近くを走行したくは無い。。。 高齢ドライバーが事故を起こさないためにも、自分の運転技術に過信を求めずに、キッパリと運転を辞める。 事故を起こしてからでは、加害者家族も加害者同様に世間からバッシングを受けるということを頭の隅に入れておかないといけないよね〜〜〜
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父の免許返納に苦労する話と思いきや、 それによって、自分たち家族の変化もあり 免許返納だけの話ではなかった。 免許返納をするということは 運転できなくなることだけではなく 返納後、どう社会と関われることが大事かと 考えさせられた。 こちらの小説は 父の立場や息子の立場 みんな...
父の免許返納に苦労する話と思いきや、 それによって、自分たち家族の変化もあり 免許返納だけの話ではなかった。 免許返納をするということは 運転できなくなることだけではなく 返納後、どう社会と関われることが大事かと 考えさせられた。 こちらの小説は 父の立場や息子の立場 みんな平等に描かれているから 誰にでも勧めやすい。 もちろん、両親にも。 もし、自分が両親と免許返納について話すならば 面と向かってするよりかは この本がきっかけとなって、スムーズに 話が出来ればいいなぁと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
実家が田舎にある方は、自分の事のように感じてしまうと思う。 田舎の人間関係、実家の親のプライド具合など、あるある話過ぎて感情移入してしまいイライラする事も笑。 垣谷さんの身内話小説は最後の心スッキリ感が好きです。(途中はほんとイライラします笑)
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お年寄りの免許返納等に伴うドタバタ劇かなと想像していたら、思いのほかハートウォーミングなお話だった。過疎化が進む一方の田舎で暮らす両親。紆余曲折を経て主人公が選択した道。少し上手くいきすぎな感じもありますが、それを差し引いても面白かった。幼かった息子に対する接し方などいつまでたっ...
お年寄りの免許返納等に伴うドタバタ劇かなと想像していたら、思いのほかハートウォーミングなお話だった。過疎化が進む一方の田舎で暮らす両親。紆余曲折を経て主人公が選択した道。少し上手くいきすぎな感じもありますが、それを差し引いても面白かった。幼かった息子に対する接し方などいつまでたっても後悔はあるもので、自分に置き換えて読んだ。
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