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うちの父が運転をやめません の商品レビュー

4.1

129件のお客様レビュー

  1. 5つ

    38

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2020/11/14

高齢者の車の免許返上がテーマ。この本では全てが円満解決した。実際はそう簡単に子がUターンできなかったり、親も免許返上を拒否したり、先立つものがなかったり、こんなにうまくはいかないはず。 自分も夜道は見えづらい今日この頃。親にはくれぐれも事故は起こさないで!と願うばかり。 地方都市...

高齢者の車の免許返上がテーマ。この本では全てが円満解決した。実際はそう簡単に子がUターンできなかったり、親も免許返上を拒否したり、先立つものがなかったり、こんなにうまくはいかないはず。 自分も夜道は見えづらい今日この頃。親にはくれぐれも事故は起こさないで!と願うばかり。 地方都市、車がないと成り立たず、通うほどには近くなく、、 いや、そろそろ返上してもらうかなー。 移動販売の良いところがクローズアップされてて、孫の息吹くんはじめ、家族仲良しの話しでよかった。

Posted byブクログ

2020/10/24

良かったです。 星5は、甘口評価かも…と思いつつ、読後感の良さ。 高齢者ドライバーの免許返納問題、人生の過ごし方とか仕事の意味とか。 すごくきれいにまとまり過ぎてるって思いましたけど、小説ですから。夢や希望があっていいかなぁと思いました。  毎日、心をくたびれさせて我慢して会...

良かったです。 星5は、甘口評価かも…と思いつつ、読後感の良さ。 高齢者ドライバーの免許返納問題、人生の過ごし方とか仕事の意味とか。 すごくきれいにまとまり過ぎてるって思いましたけど、小説ですから。夢や希望があっていいかなぁと思いました。  毎日、心をくたびれさせて我慢して会社勤めするだけが人生でもないです。

Posted byブクログ

2020/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

相変わらずドキッとするタイトル。 東京で共働きの妻と中学生の一人息子と暮らす主人公・雅志は高齢ドライバーの事故のニュースを聞いて郷里の78歳の父親の運転が心配になる。帰省して車の傷を見て一層不安が高まり、何度も運転をやめるよう言うが、父親は大丈夫の一点張りでやめようとはしない。なぜなら田舎では車がなければ生活できない。そして、交通手段としてだけではなく、プライドの問題でもある。昔は運転免許を持つのは一家の大黒柱たる証だったという。 雅志は不便になることは理解するものの、事故が起きてからでは遅いと危機感を募らせていき、友人の話を聞いたり、移動スーパーを調べたり、東京に呼び寄せてみたり、何とか父親の運転をやめさせようと奔走する。そして、そんな中で自身の東京での生活・働き方、子どもとの向き合い方などを振り返り、新たな人生の一歩を踏み出す雅史と家族のお話。 事故が心配で運転をやめさせたい気持ちと、車が無い生活の不便さへの理解、その葛藤がとても伝わったし、とても深刻な現実問題だとしてリアルに考えさせられた。もし、同居の親が人身事故を起こせば、地方では村八分、生きていくことはできず町を出るしかないし、一生犯罪者として生きていかなければいけないという雅志の友人一家の話も厳しい現実だと思った。 雅志のように仕事をやめて、親の元に戻ることは現実的には難しいが、今すぐにできることとして、雅志や友人たちが考えた「高齢者が運転する際に気をつけること」のポイントは、当たり前のようで、高齢者にとってはすごく大事なことで参考になった。 また、高齢ドライバーの運転問題だけではなく、大手資本の卸売業による地方資本の食い潰し・食い逃げによる買い物難民の発生、地方の過疎化・コミュニケーション不足、都会生活者の孤独・生きづらさ、など地方と都会両方の課題が現実の社会問題として描かれていて、私自身もこれから共働きを続けながら双方の親の介護や子どもの成長とどのように向き合い、どんな生き方をしていくか考えさせられた。

Posted byブクログ

2020/10/14

こんな素敵な事例ならば免許証返納も悪くないかも知れないねぇ(笑) とりわけ飯塚某みたいな事案があるから! 誰でも嫌でも歳を取るけど時代が移ってクルマ無しの暮らしが想像出来ない時代で しかも核家族化は加速し過疎地は増えるばかり。この作品は無闇な警鐘を鳴らすのでなく明るくユーモラスに...

こんな素敵な事例ならば免許証返納も悪くないかも知れないねぇ(笑) とりわけ飯塚某みたいな事案があるから! 誰でも嫌でも歳を取るけど時代が移ってクルマ無しの暮らしが想像出来ない時代で しかも核家族化は加速し過疎地は増えるばかり。この作品は無闇な警鐘を鳴らすのでなく明るくユーモラスに返上を誘うのがよろしいですね♪

Posted byブクログ

2020/10/11

自分の親のことではない、自分のすぐ近い将来のことを認識できてよかった。ストーリー展開が意外だった。女性が主人公ならどんなストーリーだったんだろう、、、。

Posted byブクログ

2020/09/29

タイトルを見た途端、「あ〜あるよね〜!!!」と、入りやすい。 猪狩雅志(いのかりまさし)は家電メーカー研究職。給料は多くないから、同い年の妻・歩美(あゆみ)と共働き。 遅く出来た一人息子の息吹(いぶき)は、中高一貫の私立の男子高一年。 最近、話しかけづらい。 二人とも忙しくてず...

タイトルを見た途端、「あ〜あるよね〜!!!」と、入りやすい。 猪狩雅志(いのかりまさし)は家電メーカー研究職。給料は多くないから、同い年の妻・歩美(あゆみ)と共働き。 遅く出来た一人息子の息吹(いぶき)は、中高一貫の私立の男子高一年。 最近、話しかけづらい。 二人とも忙しくてずっと疲れていた。 もっと息子のことを見てやれば良かった、と今になって反省することしきりの雅志。 そんな時、高齢者が交通事故を起こしたというニュースを見て、そういえば故郷の父親も79歳だった、と思い出す。 田舎は車が無ければ生活できない、という問題が一つ。 自分は大丈夫、と言い張る年寄りというお約束が一つ。 どんどん過疎化して、路線バスがなくなり、近所に点在していた個人医院も無くなると、問題だらけ。 この辺りは、世の中の人も、読者も、大体共通して頭に入っている、今の日本の状況だと思う。 しかし、田舎なのに人の繋がりが薄れている、という事態は初めて知った。 雅志のように、故郷を遠く離れて東京に出て家庭を持っていれば、そうそう両親の買い物や病院のために車を出すことはできない。 自分が帰るか、親を呼び寄せるか、福祉に頼るか、概ねその辺に分けられる。 どれが正解というものはないと思うので、この作品は、「猪狩雅志さんの場合」という読み方をするべきだろう。 皆が皆、こういう風にうまくいくとは限らない。 また、都会に出てきた夫婦の子供が学校に馴染めず、祖父母の田舎に行って跡を継ぎたがる、という話も、デ・ジャ・ヴだが、読んだ作品は皆、選んだ結果が違っていた。 妻の歩美の両親は東京住まい。 雅志の両親を東京見物に招待してくれる場面の、両家の親の対比が童話「町のネズミと田舎のネズミ」みたいだった。 人は、自分に合ったところで暮らすのが一番なのだ。 個人的には、運転免許を与える時には年齢を決めているのだから、返納の年齢も法律で決めて運転をやめさせるべきと考えている。 赤信号をそのまま突っ切る高齢者の車を実際に目にしてヒヤリとしたこともあるからだ。 ただし、その代わりの交通をどうするか、病院の問題をどうするか、生きがいである運転や外出を取り上げた後の楽しみをどうやって見つけてもらうか、それは早急に考えなくてはいけない事だと思う。 この本の中でも提起されている。 あらためて考えさせる。 読みやすさもさすが。

Posted byブクログ

2020/09/27

内容紹介 (Amazonより) お父さん、何歳まで運転するつもり? 「わしは死ぬまで運転する!」 「また高齢ドライバーの事故かよ」。猪狩雅志はテレビニュースに目を向けた。そして気づく。「78歳っていえば......」。雅志の父親も同じ歳になるのだ。「うちの親父に限って」とは...

内容紹介 (Amazonより) お父さん、何歳まで運転するつもり? 「わしは死ぬまで運転する!」 「また高齢ドライバーの事故かよ」。猪狩雅志はテレビニュースに目を向けた。そして気づく。「78歳っていえば......」。雅志の父親も同じ歳になるのだ。「うちの親父に限って」とは思うものの、妻の歩美と話しているうちに不安になってきた。それもあって夏に息子の息吹と帰省したとき、父親に運転をやめるよう説得を試みるが、あえなも不首尾に。通販の利用や都会暮らしのトライアル、様々な提案をするがいずれも失敗。そのうち、雅志自身も自分の将来が気になり出して......。果たして父は運転をやめるのか、雅志の出した答えとは?心温まる家族小説! この題名を見て 去年亡くなった義父を思い出し読んでみることにしました。 義父の場合、車ではなく原付きでしたが... 若い頃にタクシードライバーだったこともあり 運転には自信があったようで なかなか運転をやめませんでしたが 故障したと言って乗れなくしたので いつの間にか乗ることを忘れたのか 次は自転車で移動するようになりました。 自転車もそこそこのスピードを出していたようなのでヒヤヒヤしてました。 この本では主人公の雅志が実家へ戻りますが そう出来る人は本当に少ないと思います。 高齢者が増えて これからの大きな課題です。

Posted byブクログ

2020/09/21

東京で暮らす雅志と歩美は共働きの夫婦だ。目下の悩みは高校生の息子、息吹のこと。覇気が無く暗くなっていて、笑顔も見られなくなってきた。仕事中心で今まであまり構わなかったことが悪かったのかと後悔しても今更どうしようもない。なんとか話しをしようにもどう切り出していいのかもわからない。そ...

東京で暮らす雅志と歩美は共働きの夫婦だ。目下の悩みは高校生の息子、息吹のこと。覇気が無く暗くなっていて、笑顔も見られなくなってきた。仕事中心で今まであまり構わなかったことが悪かったのかと後悔しても今更どうしようもない。なんとか話しをしようにもどう切り出していいのかもわからない。その上、雅志の父が80近くなった今も運転をしてる事に不安を感じるようになり、様子を見に行くと…,。 田舎の両親の今後の事、息子のこれからの事だけで無く、自分自身の生き方まで悩む雅志の姿が身につまされる。最後は大団円で終わるのが読後感の良さに繋がる。もちろん現実はそうはいかないけど。 でも気持ちいいラストで良かった。

Posted byブクログ

2020/09/08

うちの94歳の運転問題が何年もかけてやっと解決した後に読んだ。もっと前に読んでいても運転問題の解決にはちっとも役に立たなかったけど、老後とか家族とか考えるときにちょっとは参考になる(?)話だった。小説としてするすると読みやすく、おもしろかった。

Posted byブクログ

2020/09/07

高齢者ドライバーの問題だけじゃない、 限界集落だって、買い物難民だって 我々が直面している問題は、いつだって今まで誰も経験して来なかった未知の難題ばかりだ。 法律を作ったり、お年寄りが安全に運転できるような車を開発するより早く、 90歳にもなろうとする人たちが、あちこちで車を運転...

高齢者ドライバーの問題だけじゃない、 限界集落だって、買い物難民だって 我々が直面している問題は、いつだって今まで誰も経験して来なかった未知の難題ばかりだ。 法律を作ったり、お年寄りが安全に運転できるような車を開発するより早く、 90歳にもなろうとする人たちが、あちこちで車を運転する社会が現実にやってきてしまった。 これは単に、お年寄りから免許を取り上げればよいという問題ではないことが 小説を読み進めるにしたがってわかってくる。 現実はままならないことは承知の上で、 小説の中だけでも幸せな答えが見つけられてよかったな~。

Posted byブクログ