うちの父が運転をやめません の商品レビュー
どこの地域でもあるし、これから深刻になる課題。過疎の集落だけじゃなくて、都会でも起こりうるもの。今回はなんとなく解決した風になっているけれど、かなり根深い。はてさて。 2020/7/23読了
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垣谷さんは同世代なので、免許返納はもちろん、地方の暮らしや生活の感覚、老いていく親をどうするのか、自分の第二の人生など題材が他人事とは思えません。 とくにタイトルの高齢者の免許返納問題は本人のプライドにも関わり大変難しいと思います。この問題を(小説として荒唐無稽でも)どう解決...
垣谷さんは同世代なので、免許返納はもちろん、地方の暮らしや生活の感覚、老いていく親をどうするのか、自分の第二の人生など題材が他人事とは思えません。 とくにタイトルの高齢者の免許返納問題は本人のプライドにも関わり大変難しいと思います。この問題を(小説として荒唐無稽でも)どう解決するのかと思い読み始めました。意外な解決でしたしうまく行き過ぎる感はありますが、面白かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もう恒例となっている、垣谷さんの直球すぎるタイトルの時事問題本。今回は高齢者の運転・免許返納問題。田舎に住む79歳の父親に、何とかして運転を諦めてもらおうと奮闘する息子の話。いつもと違って、本書は個人的には共感ポイント少なめ。私の親は都内在住で車も所有しておらず、主人公とは世代も生まれ育った環境も全然違う。そもそも私自身免許を持っていない。ひたすら「なるほどね~」の気持ちで読む。現実には50代で仕事を辞めて地元で職をみつけるのは至難の業だろう。「すごくうまくいったケースだなぁ」というのが読後の率直な感想。
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うちの父が運転をやめません。 垣谷美雨さん。 さすがの垣谷美雨さん。 おもしろかった! 時事ネタ。 みんなが、心に思っている事。 関心のある事を、 うまく本にしてくれる。 七十歳死亡法案、可決 老後の資金がありません 夫の墓には入りません 姑の遺品整理は、迷惑です うちの子...
うちの父が運転をやめません。 垣谷美雨さん。 さすがの垣谷美雨さん。 おもしろかった! 時事ネタ。 みんなが、心に思っている事。 関心のある事を、 うまく本にしてくれる。 七十歳死亡法案、可決 老後の資金がありません 夫の墓には入りません 姑の遺品整理は、迷惑です うちの子が結婚しないので そして、 うちの父が運転をやめません タイトルがすごい!! 読みながら、 そーそー! で、どーしたらよいの? と、一緒に考えられる。 そして、最後はいつも、明るく終わる。 言葉が温かい。 垣谷美雨さんは、すごいなぁー
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頑固オヤジに運転を何とかやめさせる話、なのはそうなんですが、介護問題や買い物難民、独居老人の見守りなど色々と考えさせられました。年取ってから急に環境かわるのは酷だと思うし出来るだけ今の生活を維持しながら周りも頼ってこちらも無理しないようにするしかないかなあと思いました。都会住みか...
頑固オヤジに運転を何とかやめさせる話、なのはそうなんですが、介護問題や買い物難民、独居老人の見守りなど色々と考えさせられました。年取ってから急に環境かわるのは酷だと思うし出来るだけ今の生活を維持しながら周りも頼ってこちらも無理しないようにするしかないかなあと思いました。都会住みか田舎住みかでも変わりますね。
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田舎に住む老齢の父親の運転免許返上という出口の見えにくい問題を、都会に住む息子の故郷での起業という前向きな展開にうまく落とし込み、さらには長年没交渉だった親子の雪解けという人情噺も盛り込むあたり、作者の抜かりない手腕が伺える。
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読後感良すぎ!! 毎度思うのだけれど 垣谷さんのこのシリーズは 序盤、八方ふさがりで不安にさせられて 気持ちが塞ぐような展開から 徐々に主人公たちが前向きになり ラストには鮮やかな着地をみせる。 間違いない。 未来を明るくさせてくれる作品ばかりで ほんと、助かる。
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「老後の資金がありません」に続き 垣谷美雨作品 2冊目 前回の本もそうだったが、シニア世代の悩ましい現実問題を軽いタッチで上手く描いている。 今回も長梅雨の休日 一気読みしてしまった。 連日TVでは高齢者の自動車事故が取り上げられ、主人公 雅志は田舎の父の運転を気に病む。両親が住...
「老後の資金がありません」に続き 垣谷美雨作品 2冊目 前回の本もそうだったが、シニア世代の悩ましい現実問題を軽いタッチで上手く描いている。 今回も長梅雨の休日 一気読みしてしまった。 連日TVでは高齢者の自動車事故が取り上げられ、主人公 雅志は田舎の父の運転を気に病む。両親が住む田舎はバスが1日数本 それも廃止が決まっている。 買い物も病院も車が無くてはやっていけない地域なのだ。 田舎の過疎化 年老いた両親と別生活をする都会の子どもの、親の今後について。 読んでいて 自分も頭が痛い問題だ。 内容は(おいおい)と現実的には難しいところに落ち着いてしまったが、田舎の親の現状を振り返るにはいい本だと思う。 高齢運転の心得 ・夜・雨の日の運転は避ける ・よく馴れた交通量の少ない道を選ぶ ・動きやすい服装で運転 ・目的地のルートを事前確認する ・長距離運転やラッシュアワーは避ける ・たっぷり睡眠をとって、2~3時間運転したら休憩と軽い運動 ・運転する前にどっちがブレーキかアクセルか声を出して確認 うん これは運転下手な私にも使える。 そして 自分も気をつけていれば親にも言いやすい。 サクッと読めるので、運転をしている老齢の親がいる方 一読をお勧めします。
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主人公が高齢の父親の運転をやめさせようとする話。年老いた両親と離れて都会で暮らす主人公。妻は共働きで都会育ち。社会問題になっている高齢ドライバーを採りあげた話だが、内容はそれだけにとどまらない。過疎化した田舎では、鉄道やバスなどの公共交通機関も縮小・廃止の方向にある。車がないと買...
主人公が高齢の父親の運転をやめさせようとする話。年老いた両親と離れて都会で暮らす主人公。妻は共働きで都会育ち。社会問題になっている高齢ドライバーを採りあげた話だが、内容はそれだけにとどまらない。過疎化した田舎では、鉄道やバスなどの公共交通機関も縮小・廃止の方向にある。車がないと買い物や病院にも行けないのだ。あと何年運転できるか?と思うと身につまされる話です。 免許返納の話をメインに親子の断絶や夫婦の考え方の違いなども絡めて話は展開します。 ラストは、著者らしいハートウォーミングなものになっていますが、現実にはなかなか…。
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高齢ドライバーの運転免許返礼‥なかなか根深いものがある。 本書は息子の語り口で、イラッとするところが数々あるが、これが50代男性のリアルなのかと。 ラストの「助手席予約」は凄くいい!ナイスアイデア‼︎
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