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犬のかたちをしているもの の商品レビュー

3.7

85件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

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2023/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

水名城もやってることクソだけど肉体的に何も被害を被らない郁也のがクソに思えた。 ぶっ飛んだ関係性だけど薫が水名城に奇妙な連帯感を抱くシーンが良かった。 ラストはこうなるかなって少し予想できてたし、これが自然なことなんだろうけど、それでもモヤモヤした。 現実ではなかなかなさそうな人間関係が見れて面白かった。

Posted byブクログ

2023/02/04

人は瞬時に色んなことを感じているけど、即座に言語化できるものではないと思う。 もやもやした感情を精緻に言語化する能力には脱帽するし、そうなんだろうなぁ〜と納得もできるのだけど、本当にこんな人いるのかなぁ、もっとみんな単純な感情処理で妥協してるよなぁとも。 ジェーン・スーもそうだけ...

人は瞬時に色んなことを感じているけど、即座に言語化できるものではないと思う。 もやもやした感情を精緻に言語化する能力には脱帽するし、そうなんだろうなぁ〜と納得もできるのだけど、本当にこんな人いるのかなぁ、もっとみんな単純な感情処理で妥協してるよなぁとも。 ジェーン・スーもそうだけど、分析能力の高さに魅了されるけど、内容的に絶望的になってしまった…

Posted byブクログ

2023/02/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「おいしいごはんが食べられますように」が面白かったので、高瀬隼子さんの本を読みました。図書館で借りて。 不思議な話。 卵巣の病気で摘出手術をしたのかな。それで、3カ月に一度定期検診に通っている薫。恋人の郁也と同棲中。 病気のせいもあるけれど、そればかりではなく、過去にも恋人とのセックスは1~4カ月くらいで、飽きて?やになってしまってできなくなる。郁也とも4カ月でしたくなくなる。 定期健診の日、郁也から仕事帰りの夜、外で会いたいと言われる。 そこに来たのは、郁也がお金を払い欲望を満たしていた学生時代のミナシロ。恋愛関係は全くない。間違って妊娠してしまったと。子どもは欲しくないが、堕胎手術は怖いので受けたくない。出産前に郁也とミナシロは入籍し、子どもを出産後に離婚。その後は、薫と郁也で子どもを育てて欲しいと。 なんだそれ? 30歳近い女子の複雑な思いを綴っています。 結婚するのか、しないのか。 子どもを産むのか、産まないのか。 子どもを産んでも、育てない選択しもあるのか。 子どもが出来なくても、育てる選択肢はある。里子や養子など。 結婚もだが、子どもが出来たと言えば、親や祖母は喜ぶ。 薫は、妊娠できるのか、できないのかは、やってみないとわからない。 私は、25歳で結婚したので、正直そういう気持ちは実感としてはわからない。 18歳から一人暮らしをして、自由気ままと、一人の淋しさと天秤にかけて、淋しさが勝っているうちに結婚しようと思った。30歳まで独身だったら、自由気ままが勝って一生独身だと思ったから。一度結婚して、離婚したら、親がつべこべ言わなくなるだろうなとも思って。 なので、薫の気持ちがわかなくもないのか。 もの凄く、冷めて書いていますが、結婚は嬉しくて楽しかったですよ。子育ても大変だったけど、楽しかった。 感情を突き放して、冷静に書いているのが、高瀬さんの魅力なのかな。

Posted byブクログ

2023/01/21

たしかに先を読みたいと思う。あまりにも なにも考えなしで 取り決めをきめて というより あまりりはっきりさせないで こどもをおなかの 中で育てたままにして。ミナシロさん側の気持ちが聞きたい。 とても 現実味を感じない気がした。

Posted byブクログ

2023/01/16

 大体、読後すぐに感想を書くように心がけているが、今回は読み終えてから言葉をつなぐことができなかった。  それは木村紅美さんの『夜の隅のアトリエ』を読んだ時に似ていて、面白くて惹き込まれながら読んだのに、その面白さを表現できないモヤモヤだ。  タイトルの″犬のかたち″って何だろう...

 大体、読後すぐに感想を書くように心がけているが、今回は読み終えてから言葉をつなぐことができなかった。  それは木村紅美さんの『夜の隅のアトリエ』を読んだ時に似ていて、面白くて惹き込まれながら読んだのに、その面白さを表現できないモヤモヤだ。  タイトルの″犬のかたち″って何だろう、と考え始めたりすると止まらなくなるほど楽しいのに、それがうまくまとまらない。

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2023/01/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】(Amazon引用) 間橋薫、31歳。恋人の田中郁也と半同棲のような生活を送っていた。21歳の時に卵巣の手術をして以来、男性とは付き合ってしばらくたつと性交渉を拒むようになった。郁也と付き合い始めた時も、そのうちセックスしなくなると宣言した薫だが「好きだから大丈夫」だと彼は言った。普段と変らない日々を過ごしていたある日、郁也に呼び出されコーヒーショップに赴くと、彼の隣にはミナシロと名乗る見知らぬ女性が座っていた。大学時代の同級生で、郁也がお金を払ってセックスした相手だという。そんなミナシロが妊娠してしまい、彼女曰く、子供を堕すのは怖いけど子供は欲しくないと薫に説明した。 突拍子もない設定なのだろうけれど、なぜだかするんと納得できてしまう。 登場人物がちょっとリアルい思い描けてしまうからなのかもしれない。 私は主要人物3人にそれぞれ感情移入できてしまう。

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2023/01/02

ヒロイン、自分の感情を隠し続けて生きてきた人。 前提として、建前、本音は、言わなくても周りの人間には気付かれているものでしょう。 「周りには私の生きづらさなんて分からない!」と拗ねる。この人、人と繋がる(生きる)のが怖いんだなぁと思う。 自分の殻から出ておいでって、お節介だわ...

ヒロイン、自分の感情を隠し続けて生きてきた人。 前提として、建前、本音は、言わなくても周りの人間には気付かれているものでしょう。 「周りには私の生きづらさなんて分からない!」と拗ねる。この人、人と繋がる(生きる)のが怖いんだなぁと思う。 自分の殻から出ておいでって、お節介だわね。汗 ここは、著者 高瀬隼子さんの「生きづらさ」表現場所。だとしたら素敵な場所!良かったね(^^)(私何様?汗) 「(自分の力で)都合の良い人間関係だけを維持している」と過信する人へ、お説教する際(汗)お薦めに用いる本と私は思います。 町田その子さんの著書内かな、 「成功したら周りのおかげ、失敗したら自分のせい。(謙虚)」 自分なりに下手なりに、繋ぐ楽しみ、忘れたくない(危機感)なぁと思わせてくれた本でした。

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2022/12/18

「子どもが生まれました」と、赤ちゃんの写真とともに送られてくる友達からのメール。 その赤ちゃんを見て純粋に「かわいい」と思えるようになるのって、実際に子どもを育てるという経験をしてからだなと思う。 私も、子どもが5ヶ月くらいになるまでは、私の中では飼い猫がダントツの1番だった(...

「子どもが生まれました」と、赤ちゃんの写真とともに送られてくる友達からのメール。 その赤ちゃんを見て純粋に「かわいい」と思えるようになるのって、実際に子どもを育てるという経験をしてからだなと思う。 私も、子どもが5ヶ月くらいになるまでは、私の中では飼い猫がダントツの1番だった(笑) そういう、あまり表立って言いにくい気持ちや、 もっとセンシティブな性や子どもへの考え方の部分まで、恐れずに描いている著者さん。すごいなあと感じる。

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2022/10/26

若い人の性愛の話にはもうついていけないなぁ、というのが正直な感想。 最近の作家さんも読んでおこうかなと思って図書館で借りた。 全然心に沁みてこない。私にとっては子供を持つ、持たないはもう過ぎてしまったこと、だからだろうか…。

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2022/10/14

俯瞰して見る子孫繁栄という大きなプロジェクトも一人一人の女性の事情と言うミニマムな視点で見ると出産は当たり前の事では決してない。子供を産むこと産まないこと、産めること産めないこと…子供は女にしか産めないからこそ女達は日々選択の連続なのである 自分と重なる部分がかなり多くて共感と...

俯瞰して見る子孫繁栄という大きなプロジェクトも一人一人の女性の事情と言うミニマムな視点で見ると出産は当たり前の事では決してない。子供を産むこと産まないこと、産めること産めないこと…子供は女にしか産めないからこそ女達は日々選択の連続なのである 自分と重なる部分がかなり多くて共感と共に忘れかけていた昔の記憶が遡り息が苦しくなる。 高瀬隼子さんの文章はとても好き。

Posted byブクログ