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犬のかたちをしているもの の商品レビュー

3.7

88件のお客様レビュー

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2020/07/21

男女間の関係に占めるセックスに焦点を当てて,愛でも結婚でもなくセックスはそこにどう関わっていくのか,それに伴ってできる子どもとは何だろう,と考え続ける薫の心境を語っている.最後,郁也の選択はどうなるのか,それが知りたい.

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2022/12/02

不思議な関係。薫と郁也は恋人同士だけど、ミナシロさんが現れる。彼女と郁也の間にできた子供を引き取る話になるが… 結局どうするんだろう、これからどうなるんだろう? セックスとは何?子供を産むこと、育てることとは何? と主人公の薫と一緒に考えるような物語でした。

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2020/06/25

生と性と姓。 “子供”という存在に対して 女性なら誰しもが一度は考える内容。 私なら郁也の言動はどう考えても許せないな。

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2020/06/21

読み始めて、やめられなくなる小説に、 久しぶりに出逢った。 この本は、特に男性に読んでもらいたい。 セックスについて 妊娠について 出産について その子を育てることについて 女性はこんなにも 考えて生きてるんだということを知って欲しい。

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2020/05/23

これはすごくむずかしい作品だなぁ。 愛犬を愛したように、人を愛したい。 セックスはしたくない。 どうしたら目の前の相手を上手に愛せるのか。 正直、だれにも共感はできない。 でも、だれの生き方も選択も否定もできない。 君はどうなんだと、真正面から問いかけられているような感覚...

これはすごくむずかしい作品だなぁ。 愛犬を愛したように、人を愛したい。 セックスはしたくない。 どうしたら目の前の相手を上手に愛せるのか。 正直、だれにも共感はできない。 でも、だれの生き方も選択も否定もできない。 君はどうなんだと、真正面から問いかけられているような感覚。 子どもを産み育てるということ。 人を愛すること。 愛を伝える方法。 そういう正解のない答えを見つけるまで、この作品を「読了」とは言えないのかもしれない。 いまはまだ。 (それが星をつけなかった理由です

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2020/09/09

薫はつきあっている郁也との肉体関係を放棄している。それでもいいと思ってくれていると信じていたある日、郁也と大学時代の同級生ミナシロさんとの間に子どもができたと告げられる。しかもミナシロさんはその子どもがいらないので、育ててほしいと言う。 とても痛かった。 この手(どの手?)の本...

薫はつきあっている郁也との肉体関係を放棄している。それでもいいと思ってくれていると信じていたある日、郁也と大学時代の同級生ミナシロさんとの間に子どもができたと告げられる。しかもミナシロさんはその子どもがいらないので、育ててほしいと言う。 とても痛かった。 この手(どの手?)の本を読むと、自然に葉陰に隠れたくなる。目をそらしたくなる。そうやって生きてきて、そうやって生きていく。私は。 痛さ故、直面したくない故に星4つ。 誰かの書評ブログを読んだら、 この本を勧めたい人…子どものいない人、いらない人 的な描写を見て不愉快だった。 間違って子どもができてしまったことをミナシロさんに謝られて p18 変な沈黙。謝られると、許すか許さないか、選ばないといけないような気になる。許すとか許さないとかじゃないのに。 p68 子どもがほしいのと、子どもがいる人生がほしいのは、同じことだって思う? わたしは郁也がいないと生きていけないと思うし、郁也は自分を理解してくれていると思う。 p88 「すがり付きたいと思っている」。完璧な明朝体でもって、わたしの頭の中に言葉が浮かぶ。 ここ、すごくよくわかる表現。字体で気持ちを表現するってどんぴしゃだと思う。 p105 泣いた方がいいから泣きたくなくてもな泣くっていう場面が、時々ある。怒るのもそう。怒りたくなくても、怒った方がいい気がして怒ることが、たくさんある。 p130 トイレの個室くらいの狭さのところで両手にナイフを持って振り回しているみたいな傷つき方だった。 最後は泣いた。 私の中の何かと反応して。

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2020/04/18

好きだけどエッチはしたくない。 最近の若い人たちに多いような気がする。 生きづらいだろうな。 子どもを産む。 子どもを持つ。 余計に考えればならなくなる。 その、主人公の心の声こそが 真理なのかもしれない。

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2020/04/07

【犬のかたちをしているもの】 本作は第43回すばる文学賞を受賞しています。著者が愛媛県生まれで、立命館大学卒業、そして今は東京在住という事で、何か親近感が湧いたので読んでみた。 最後は残念ながら想定どおりの展開ではあったので驚きはなかったが、やはり女性の気持ちは未来永劫変わらない...

【犬のかたちをしているもの】 本作は第43回すばる文学賞を受賞しています。著者が愛媛県生まれで、立命館大学卒業、そして今は東京在住という事で、何か親近感が湧いたので読んでみた。 最後は残念ながら想定どおりの展開ではあったので驚きはなかったが、やはり女性の気持ちは未来永劫変わらないんだと思うことが出来ました。また我々男子はやはり女性の神秘的な部分に惹かれるけれども、真の気持ちを理解するのは困難なのかもしれないとも思わされました。題名にある犬はあまり重要ではなかったようですが、所々で出て来ますのでやはり重要なのかな?

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