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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2020/02/05 |
JAN | 9784087716962 |
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商品レビュー
3.7
85件のお客様レビュー
この本を読んで、特に覚えているのは、 主人公が、同じことを何度も何度も ぐるぐるグルグル考えている姿。 きっと決めてしまえば、 そんなに悩むことはないんだろうけど、 簡単に答えが出せることでもないだろうし、 読んでるこちらも、 ぐるぐる考えてしまう。 読後に、引きずる内容...
この本を読んで、特に覚えているのは、 主人公が、同じことを何度も何度も ぐるぐるグルグル考えている姿。 きっと決めてしまえば、 そんなに悩むことはないんだろうけど、 簡単に答えが出せることでもないだろうし、 読んでるこちらも、 ぐるぐる考えてしまう。 読後に、引きずる内容でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
間橋薫30歳。田中郁也と同棲している。 薫は21歳で卵管の手術をしており、定期的に婦人科に通っている。 そのせいなのかどうか、(←読み取れてない)、付き合っても3ヶ月ほどでセックスが嫌になってしまう。それを郁也は理解して付き合い始めてもう3年。 セックスはないが,仲良く暮らしている。 ある日、その郁也に呼び出されて駅までのドトールへ。別れ話か?とおもうと、郁也と一緒に女性がいる。いよいよ?!と,思ったが意外なことを言われる。 女性はミナシロさん。郁也の大学の同級生。年に2回、郁也がお金を払ってセックスしていた。そして、この度"失敗"して、赤ちゃんができてしまった。 だが、赤ちゃんはいらないという。でも中絶もヤダ。なるべく父親のある子に。 というわけわからん考えから、 ミナシロさんが産む子を、薫と郁也に育ててほしい。 産む寸前に郁也と籍をいれて、産んだら籍を抜いて、親権は父親が撮ったようにして欲しい、と。 (こうすると私生児でなく、離婚した片親になるから?) 郁也はそれでいいと思っている。薫とは別れたくない。 さて、薫はどういう結論をだすのか?! というお話。 オチ的な話になるけど ミナシロさんの決断?は,そうなると思ってたよ。そーゆうもんだよ。 郁也は籍を抜く約束だったけど、どーするんだろ? ミナシロさん、「父親のいない子にしたくない」って言ってるし、なかなか籍を抜いてもらえなさそうよね。まんまと,二人騙された?振り回されたのは確実だよね。
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あまり読んでて気持ちいい本ではなかった。すばる文学賞で読むとこういう本に出会う率が高い気がするかも。性とか男女と絡めたダイバーシティとかそういうもの。 ふつうに恋愛して、ふつうに結婚して、ふつうに子どもが産まれて親になって…っていう、ふつう側になった人たちには、そうでない人がふつ...
あまり読んでて気持ちいい本ではなかった。すばる文学賞で読むとこういう本に出会う率が高い気がするかも。性とか男女と絡めたダイバーシティとかそういうもの。 ふつうに恋愛して、ふつうに結婚して、ふつうに子どもが産まれて親になって…っていう、ふつう側になった人たちには、そうでない人がふつうをかざされて感じる残酷さが分からないし、だってふつう側なんだからわかる必要もないなって、こういう本を読むたび思います。この本の主人公は世の中通りふつうになれないことを諦めてるようで諦めきれてない薫と、元々ふつうじゃない自分を自覚してるのに子どもができた結果ふつうに落ち着こうとするミナシロさんの話。 親とは、ほぼ大多数がふつう側。「結婚だけが幸せの形じゃない」「子どもについて聞くのはタブー」といった風潮にはテイの良いダイバーシティを感じるし、その議論こそふつうが良いという前提の元成り立ってるように思う。彼氏できた?早く結婚しないの?子どもは?といってくる親が嫌なのって、ふつう側である親への反発だったんだなとわかった。
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