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丸の内魔法少女ミラクリーナ の商品レビュー

4

202件のお客様レビュー

  1. 5つ

    62

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

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2021/12/05
  • ネタバレ

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「コンビニ人間」もそうだったが、意外な観点から現代社会の日常の中の盲点を突く村田ワールドである。読んでいると、裏の裏へと予測できない展開で、最後にもうひとつひっくり返しがある。特に「性」「怒り」の本質とは何かを扱った2作は、意外な展開。

Posted byブクログ

2021/11/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

独特な世界観でした。 ミラクリーナのように考えられたら日常の怒りも楽しく変えられるんだろうなと思いました( ¨̮ )

Posted byブクログ

2021/11/25

思春期の娘にうっかり先に読まれてしまって、村田さんだし、と慌てて後から読んで冷や汗が噴き出た本(笑)。 字が大きめで文体も平易でサラサラ読めるし、表題の1話目は珍妙ながらも比較的ほほえましく読めるので、油断して読み進めてしまうよね。「秘密の花園」「無性教室」「変容」と、普通と異...

思春期の娘にうっかり先に読まれてしまって、村田さんだし、と慌てて後から読んで冷や汗が噴き出た本(笑)。 字が大きめで文体も平易でサラサラ読めるし、表題の1話目は珍妙ながらも比較的ほほえましく読めるので、油断して読み進めてしまうよね。「秘密の花園」「無性教室」「変容」と、普通と異常の境界をだいぶ軽やかに攻めてくる内容だった。 「性」や「普通」への引っかかりが、この著者の中にはあるんだろうな。   表紙は良い。 まとわりつくような紫に黒に黄色と女の子のぺっとりとしたデザイン。どこかくどいが、そこが魅力でもある。 この短編集に通底するテーマ「性」と「異常(普通でないという意味で)」が本編のテイストと同様にポップに表されている。

Posted byブクログ

2021/11/30
  • ネタバレ

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『丸の内魔法少女ミラクリーナ』 「今年で36歳になる私は、魔法少女を始めて27年目に突入する。」  この1文で絶対好きなやつ!と確信しました。セリーヌのバッグの中に入ったフルラのポーチにはポムポムが常に顔をのぞかせていて、ヴァンパイア・グロリアンが現れたらミラクリーナに変身する。どこにでもいる丸の内OL、社会性も備えている女性が、こんな設定で生活しているなんて愛おしすぎません?しかも嫌なことをヴァンパイア・グロリアンのせいにして自分の機嫌を取るなんて、究極のライフハックじゃない?私もしたい(ムーンプリズムパワー!)。  ある時ひょんなことから2代目マジカルレイミーが爆誕するも、暴走した正義がトラブルを引き起こす。正義を振りかざすって気持ちいいんだろうな。半径1m以内の正義を守るくらいでちょうどいい。 『秘密の花園』  初恋の男の子を監禁するお話。粗暴で不潔で発言は呆れるくらい浅はか、自意識過剰で低俗、そんな男の子(よくいるイキった大学生を想像すればOK)になんで執着するの?と読みながら不安になる。物語の終盤、目的がわかると笑いが止まらない。最高だねこの子。 『無性教室』  「性別」が禁止された近未来の学校を舞台にした物語。一人称は「僕」、性別の分からない名前で呼び合い、全員同じショートカットで胸をつぶすトランスシャツを着用して過ごす生徒たち。禁止し抑圧するほどに関心が高まるのは当然のこと。まして高校生なんて頭の中の8割くらい恋愛で占めているのに。  男だ女だと差別することには意義を唱えたいけど、私たちの間には身体的・性的本能的に紛れもない違いがある。違いをないことにするのではなく、違いを認め合うことが大切なのかなと思う。 『変容』  若者から怒りの感情がなくなった世界。その背景には、パブリック・ネクスト・スピリット・プライオリティ・ホームパーティにて仕掛けた人格の流行があった。

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2021/11/13

1つ目と2つ目は比較的現実的な話で、3つ目と4つ目は近未来にありそうな設定での物語でした。 4つ目の話は流行りについて、こんなうさんくさい集会が現実にあってもおかしくないと思った。 村田沙耶香さんの感性らしい物語。

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2024/04/01

頭空っぽにして笑えます。 表題作のミラクリーナと、変容が特にお気に入り。 友人に勧めたところ、かなり笑ったと喜んでました。

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2021/10/23

著者と年齢が近いせいか、 すごくまみまむんでら、でした! 短編集ですがどれも興味深く、 色んな世界を楽しめました。 村田沙耶香ワールドってすごいですね!

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2021/10/20

面白かった 不思議な小説だけどドンドンハマってしまう 4篇とも不思議な世界でどれも面白かった 村田沙耶香さんの小説好き もっと読みたいってなりました

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2021/10/20

まさに村田ワールド全開です。 一つ一つの話が、世間一般の価値観とかけ離れたストーリーです。村田さんの作品によく出てくるテーマが性の価値観です。何で結婚しないといけないのかとか何でパートナーがいないと妊娠・結婚できないのかなど、そういったテーマをちょっとクレイジーなストーリーとして...

まさに村田ワールド全開です。 一つ一つの話が、世間一般の価値観とかけ離れたストーリーです。村田さんの作品によく出てくるテーマが性の価値観です。何で結婚しないといけないのかとか何でパートナーがいないと妊娠・結婚できないのかなど、そういったテーマをちょっとクレイジーなストーリーとしてはめ込んでいく。村田ワールド入門書としてオススメです。

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2021/11/03
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短編4つ。表紙もタイトルも可愛い。 丸の内魔法少女ミラクリーナ 子どもの頃遊んでいた魔法少女ごっこを今でも密かに続けている36歳のOLの話。彼女は今でもカバンにコンパクトと妖精役のお人形を持ち歩いていて、仕事中とかやるせない時になると魔法少女になり切る事でモチベーションをあげるスタイルなのであります。 そんなある日、かつての相方、マジカルレイニー役をしていた親友が彼氏のDVにより家出をしてくる。なんとか別れさせたいミラクリーナは彼氏にマジカルレイニーの2代目になるように命じる。彼にはそんな事ができるわけ無いと思っていたのだけどまさかの彼はノリノリに。そんでパトロールとかやっちゃう訳だけど、だんだんのうちに正義のヒーロー面したDQNになっていくのです。 妄想癖がある主人公の事はとても好き。生活するうえで自分だけのルールがあって、お気に入りがあって、秘密の妄想をする。社会的にちゃんとした人でありながら、ぶっ飛んでいるのが魅力的です。 そんな世界をDQN野郎にぶち壊されて自暴自棄になってしまうところが見ていて辛かった。ミラノコレクションが魔法のコンパクトみたいってのは昔から思っていた。何年かぶりに1つ欲しいな( ⁼̴̶̤̀ω⁼̴̶̤́ ) 秘密の花園 大人しめの地味な女の子が初恋の彼を監禁するんだけどその目的は初恋の消化。おそらくそんな事だろうと思ってよんでいたから特に普通に読み終えたけど、現在の初恋相手に対する嫌悪感が混じる表現が生々しくて、主人公も私もみんな早川君嫌いだわーって感じでした。でも初恋の気持ちを消化しないとずっと引きずるってのはもっといろいろ経験しないといけないと思うし、それによって監禁しちゃうってのはサイコパスの極みという感じで実に村田先生っぽいと思いましよた。 無性教室 性別が禁止された学校。男だということも女だということも伏せてみんな同じ髪型に体型が分からない下着を着用する。性別が分かる名前も改名させられる。セクシャルな悩みがない世界ではあると思うけど、それはあまりにも極端で、違和感を正当化する世界に疑問ではあった。それ以前に学校でセックスはあかん。 変容 怒りという感情が時代の流れによって消えた世界。流行りの言葉やファッションはあるけど、セックスや感情が時代の変化によって変わるとゆうのはなんだか気持ち悪い感じがして読んでいたから、五十川さんと再会して怒りの感情をぶつけ合うシーンが最高に高揚した。ひょっとしてこれがまみまぬんでら……?

Posted byブクログ