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丸の内魔法少女ミラクリーナ の商品レビュー

4

202件のお客様レビュー

  1. 5つ

    62

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

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2021/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

設定が面白いですね〜。ありそうで無さそうな感じ。演劇とかでありそうなストーリーだと思いました。一番好きなのは「変容」かな。これはかなり現実味溢れてます。思い返せば、確かに現代の若者は「怒り」ってあるのかな?って感じる時あります。怒ってる人を「なに怒ってんの?」「ヒステリー起こしてる」とか言って。怒ることが悪いことのようになっているのは間違いない気がします。そう感じる私は五十川世代なのでしょうね笑

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2021/10/10

最高。完璧。ミラクリーナも、なもむも、まみまぬんでらも、全部最高。 小学生の頃を思い出して泣きたくなったし、多分これがまみまぬんでら。

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2021/09/17

現実の世界ではありえないようなことが「あたりまえ」になっている世界のお話。「クレイジー沙耶香さんだなぁ」とは思わずにはいられない作品でした。 どの物語も「絶対にありえない」と思いつつ、でも妙にリアルで生々しさもあって、「数十年後にはこうなっているのではないか」と感じずにはいられま...

現実の世界ではありえないようなことが「あたりまえ」になっている世界のお話。「クレイジー沙耶香さんだなぁ」とは思わずにはいられない作品でした。 どの物語も「絶対にありえない」と思いつつ、でも妙にリアルで生々しさもあって、「数十年後にはこうなっているのではないか」と感じずにはいられませんでした。そして、その感覚に中毒性があるため、村田沙耶香さんの作品を度々無性に読みたくなります…。 この作品を読んで、「自分にとって当たり前の『生活』や『性』、さらには『感情』までもが崩される感覚」を味わっていただきたいです。

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2021/09/11

まさに村田先生という作品集。 丸の内魔法少女ミラクリーナ 子どもの頃に抱く純粋な正義やヒーローへの憧れの感情と、大人になってから抱く感情には決定的な違いがある、ということを感じる。 秘密の花園 恋に恋する、幻想に恋する… 自分の中で広がり続ける幻想を終わらせるのは生身の人間 ...

まさに村田先生という作品集。 丸の内魔法少女ミラクリーナ 子どもの頃に抱く純粋な正義やヒーローへの憧れの感情と、大人になってから抱く感情には決定的な違いがある、ということを感じる。 秘密の花園 恋に恋する、幻想に恋する… 自分の中で広がり続ける幻想を終わらせるのは生身の人間 無性教室 ある種現代というかこの先の社会の流れかも もしそこに性がなかったとしても、人は恋をするのか 変容 服の流行が作られるように、この世の流行、スタンダードは誰かによって作られるものなのかもしれない それは我々の生活に自然と入り込んできていて、気づかないうちにそばにあるものである。

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2021/09/05

村田氏の作品の中ではあまり好きではないが、 いつも時代を反映したありそうでなさそうな未来の設定が が恐ろしいような、実際そんな未来になってるかも?!と毎回思う。 この作品は生生しいところが好きではなく、ただ単に好みの問題かもしれない。 毎回一度は、振り切ったキャラの発言...

村田氏の作品の中ではあまり好きではないが、 いつも時代を反映したありそうでなさそうな未来の設定が が恐ろしいような、実際そんな未来になってるかも?!と毎回思う。 この作品は生生しいところが好きではなく、ただ単に好みの問題かもしれない。 毎回一度は、振り切ったキャラの発言にふきだしてしまうところはさすがだなぁと好きです。

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2021/08/25

これはやられた! とにかく「変容」が面白すぎる。笑いながら読みました。野生時代に載っていた2013年から2019年までの短編を収めたものだけど、後になるほど面白い。

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2021/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

村田ワールドを堪能できて最高でした。 無性教室は、中性、男装、ボーイズラブ、ジェンダーレス、ヘテロセクシャル(異性愛者)、アセクシャル(無性愛者)、ジェンダーレスという言葉も浸透していてセクシャリティの多様化が著しい現代によく通ずる内容で強く印象に残った。最後は結ばれてよかった。 変容は消滅世界とどことなく似ている気がした。変容していく世界に周りに、知らず知らずのうちに順応していく自分。現実今の世界でも起こり得ないとは言えない。我々も無意識のうちに変容していっている気がする。

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2021/08/06

4つの短編どれも独特な世界観、でも今っぽくて考えさせられるのいい 特に「変容」が個人的には好きでした 2021/8/6 ☆3.7

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2021/07/23

定期的に村田沙耶香ワールドを欲する自分…。 そんな中で今回読んだ本も、まぁーぶっとんでましたー笑 丸の内魔法少女ミラクリーナ ミラクリーナとマジカルレイミーの話ー笑 秘密の花園 初恋の男の子を監禁して、次の恋に進む話 無性教室 高校まで性を感じさせない格好で過ごす...

定期的に村田沙耶香ワールドを欲する自分…。 そんな中で今回読んだ本も、まぁーぶっとんでましたー笑 丸の内魔法少女ミラクリーナ ミラクリーナとマジカルレイミーの話ー笑 秘密の花園 初恋の男の子を監禁して、次の恋に進む話 無性教室 高校まで性を感じさせない格好で過ごす話 変容 怒りがなくなるパブスピホムパの話ー笑 個人的には、魔法少女の話が好きだった。 36歳になっても、魔法少女って、スゴすぎです!! そして、最後に初代マジカルレイミーが 二代目マジカルレイミーを倒すところが笑えた!!!! まぁー、ぶっとんでて、笑えた!! たまに村田沙耶香ワールドを欲する自分は、 もぅ中毒者ですー。

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2021/07/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『丸の内魔法少女ミラクリーナ』 魔法のコンパクトで「魔法少女ミラクリーナ」に変身し、日々を乗り切る主人公・リナの姿に、少し共感してしまった。 主人公は小学3年生の頃から始めた「魔法少女ミラクリーナ」を、36歳になる今でも続けている。 それは側から見ると馬鹿馬鹿しいと思われてしまうかもしれないが、そうやって「変身」して、違う自分になって仕事をしている人は世の中にいると思う。 私が新卒で働いていた職場で、「仕事では”もう一人の自分”、”違う自分”を演じなさい。そうすれば、職場で傷ついたとしても、”本当の自分”は傷つかないから」と上司に言われたことを思い出した。 リナが流れで友人・レイコの彼氏と魔法少女をしなければならなくなった時、「魔法少女」にとって大切なものはなんだったのか、リナとレイコは気づくことになるのだが、その場面がとても良かった。 リナとレイコが二人で魔法少女をしていた頃の、きらきらした感じ。 それを二人が取り戻していく様子がぐっときて、泣きそうになった。 とても好きな話だった。 『秘密の花園』 初恋を終わらせる方法は、現実の初恋の相手で、幻想を爆破することだ。 そう思っている主人公は、初恋の相手である早川くんを一週間監禁する。 「早川くんは私の少女漫画であり、私のエロ本でもあった」 その言葉通り、彼女は妄想の中の早川くんに恋をし、欲情していた。 彼女が好きなのはあくまでも「妄想の中の早川くん」で、現実の早川くんには生理的嫌悪感を抱いている。 監禁する中で見た早川くんの醜いところ、生々しいところ……。 それらによって無理矢理初恋を終わらせようとする彼女の姿は狂っているけれど、「現実の醜い部分を見て嫌いになる」というその感情は分かるような気がしてしまった。 彼女は小学生の頃から、細長くしたティッシュペーパーで唇を作り、それを早川くんの唇に見立ててキスをしていた。 それはまさに「幻想に恋している」ということがダイレクトに伝わってくるシーンで、とても良かった。 『無性教室』 主人公たちは、学校では「性別のない生活」をしている。 胸を潰すトランスシャツを身につけてからシャツを着て、ズボンを穿く。 身体の性別は関係なく、全員その格好をして、自らの性別を分からないようにしている。 「性別」は校則で厳しく禁止されていて、学校にいない時間は自由だが、学校にいる間はどちらでもない性として生活することになっている。 現実では考えられないような設定だが、その中で揺れ動いていく主人公・ユートの気持ちがリアルでとても良かった。 特に、性別というものはまだ存在しているのか、もしかしたら自分以外の人はみんな手術を終えているのではないか、世界中の人は無性で自分だけが女の身体なのではないか……とユートが不安定になるところが、苦しくもあったが好きなシーンだった。 ユートがセナに好きだと伝えて関係を持つシーンが、強く印象に残っている。 「自分の身体の性別を明かすことができない」と言うセナの気持ちに沿うように、触れているものが何なのか分からないまま、ただそれを感じているだけの描写がされていてとても良かった。 本来はそれでいいのかもしれないと思った。 色んなことを考えさせられる物語で、好きだった。 『変容』 若者から「怒り」の感情が無くなってきている。 それどころか、夫や友人からも「怒り」が無くなっているのを知った主人公は、そんな世の中に「怒り」を感じていた。 周りに取り残されているのではと恐れ、怒っていた主人公だが、実は彼女自身も周りに染まっていたのだと気づく場面はゾッとした。 私自身も、きっと知らないうちに何かに染まっているのだろう。 昔からあった感情が無くなり、言葉も無くなり、新たな感情を表す言葉が作られる。 それはとてもリアルで、ありえない物語だと突っぱねることはできない。 現実でも、新しい言葉や流行語が生まれ、使われない言葉は「死語」になっていく。 そして流行や周りに染まり、自分を変えていくことは、現実でもあると思う。 絶対に染まらないでいることなど、できるのだろうか。 ラストの展開を読んで、そう思った。 終わり方がとても好きだった。 ◇ 4作品とも、ぱっと見はありえないと思うストーリーかもしれないが、その中で描かれている感情は生々しくてとてもリアルだった。 そしてどの作品にもどこかに狂気が潜んでいて、その危うさにハラハラさせられた。 強烈なインパクトで頭を殴られたような感じがした。 その衝撃はずっと私の中に残っている。 好みが分かれそうな本だが、私はとても好きだった。 文庫版が発売されたら、是非購入したい。

Posted byブクログ