わたしの美しい庭 の商品レビュー
様々なバックグラウンドをもった人達により紡がれる物語。 認め合うとは何か、幸せとは何か、価値観とは何か、思いやりとは何か…多様な人々が生きる今日の社会を生きていく上で、深く考えさせられる作品でした。 初めて読んだ、凪良ゆうさんの本。 屋上庭園を備えるマンションの住人達には、心...
様々なバックグラウンドをもった人達により紡がれる物語。 認め合うとは何か、幸せとは何か、価値観とは何か、思いやりとは何か…多様な人々が生きる今日の社会を生きていく上で、深く考えさせられる作品でした。 初めて読んだ、凪良ゆうさんの本。 屋上庭園を備えるマンションの住人達には、心を暖かくさせてもらいました。 ぜひ、手に取ってみてください!
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凪良ゆう作品を読むのは2冊目だ。この作者は血の繋がらない親子とか、夜逃げとか、心療内科とか、お酒とか、几帳面な男が自由な少女に影響される場面とかが好きなんだろうな。好きかどうかはわからない。ただの執着かもしれないし、逃げられない何かなのかもしれない。でも、誰かが何かに強く惹かれて...
凪良ゆう作品を読むのは2冊目だ。この作者は血の繋がらない親子とか、夜逃げとか、心療内科とか、お酒とか、几帳面な男が自由な少女に影響される場面とかが好きなんだろうな。好きかどうかはわからない。ただの執着かもしれないし、逃げられない何かなのかもしれない。でも、誰かが何かに強く惹かれていることが感じられる文章は好きだなと思った。 あと、この作品でいうところの「庭」みたいな居場所って、あこがれるなぁ。私は路有くんが好き。 【読んだ目的・理由】『流浪の月』がおもしろかったから 【入手経路】買った 【詳細評価】☆4.1 【一番好きな表現】 なにかを捨てたからといって身軽になるわけじゃない。 代わりになにかを背負うことになって、結局荷物の重さは変わらない。 だったらなにを持つかくらいは自分で決めたい。(本文から引用)
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血の繋がりのない統理と小学生の百音の住むマンションの屋上には『縁切りさん』と呼ばれる断ち物の神様が祀られる小さな神社がある。これはその神社と浅からぬ縁を持つ人達が何かを絶とうとする連作。幸せに決まった形なんかない。でも私たちは世間体に拘る。普通に拘る。私も正義の矢に涙し、忘れられ...
血の繋がりのない統理と小学生の百音の住むマンションの屋上には『縁切りさん』と呼ばれる断ち物の神様が祀られる小さな神社がある。これはその神社と浅からぬ縁を持つ人達が何かを絶とうとする連作。幸せに決まった形なんかない。でも私たちは世間体に拘る。普通に拘る。私も正義の矢に涙し、忘れられない失敗や悲しみが蘇って震えがくる。紡ぎだされる数々の言葉に打ちのめされ助けられ、最後には私自身もそっと背中を撫でてもらったと思う。著者の中にはどれだけの言葉が眠っているのか。紡ぐ言葉のいくつもが私の体の隅々まで響いて残っている。
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→「私も『わたしの美しい庭』が欲しくなる」 https://blog.goo.ne.jp/mkdiechi/e/f2856b8e07cb9f29df8566937e6883e3
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普通じゃなくていい、自分らしく、自分第一、進みたい方へ。 人は、「普通の幸せ」を求め、周りに求められ、苦しくなる。 普通じゃなくていい、自分らしく、自分第一、進みたい方へ行こうと思った。 最近、凪良ゆうさんにどハマりし、いろいろ読んでます。
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誰しも心に引っ掛かりを感じならが生きている。 統理、路有、百音、桃子、基それぞれが持っているものは違うケドみんな何処かで繋がっている。そんな生き方があってもいいのかな。 課題の分離が大切で「思いやり」が人を傷つける。そんな当たり前のことなのに それに気付かない自分がいた。 ...
誰しも心に引っ掛かりを感じならが生きている。 統理、路有、百音、桃子、基それぞれが持っているものは違うケドみんな何処かで繋がっている。そんな生き方があってもいいのかな。 課題の分離が大切で「思いやり」が人を傷つける。そんな当たり前のことなのに それに気付かない自分がいた。 この本で人生における大切な事を学んだ気がする。 自分にとって大好きな一冊になった。
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めちゃくちゃ良かった!! とくに桃子さんが素敵! とても悲しい事が過去にあったのに、なんていうかきちんと、向き合い受け入れる様が素敵だし、そこに至る経過も良かった。 考え方とかも大人で良かったなぁ。なんか柔らかい人で今更ながら、こんな人になりたいと思ってしまった。 路有も百音も統...
めちゃくちゃ良かった!! とくに桃子さんが素敵! とても悲しい事が過去にあったのに、なんていうかきちんと、向き合い受け入れる様が素敵だし、そこに至る経過も良かった。 考え方とかも大人で良かったなぁ。なんか柔らかい人で今更ながら、こんな人になりたいと思ってしまった。 路有も百音も統理も基もみんな良かったなぁ。 あー、いい本を読んだ。 本の内容にあってる装丁もいいし、文字のインクの色や薄さ紙の感じなど物語にきれいにハマっていて本当に良かった。
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「流浪の月」についで、凪良ゆうさんの作品2冊目。 ・理想と現実のギャップ ・世間体の煩わしさ ・自分を理解してもらえないことの辛さ ・悪気のない「思いやり」や「同情」で 「かわいそうな人」のラベルを貼ってくる人たち 誰もが感じたことのある「生きづらさ」 それを抱え、葛藤して...
「流浪の月」についで、凪良ゆうさんの作品2冊目。 ・理想と現実のギャップ ・世間体の煩わしさ ・自分を理解してもらえないことの辛さ ・悪気のない「思いやり」や「同情」で 「かわいそうな人」のラベルを貼ってくる人たち 誰もが感じたことのある「生きづらさ」 それを抱え、葛藤している人たちの心情が、 あたたかな表現で綴られている。 屋上の美しい庭に自分もいるかのような、 爽やかさと優しさに包まれた読後感だった。 『ぼくたちは違うけど認め合おう』 『それでも認められないときは黙って通りすぎよう』 この2つの言葉を胸に留めておこうと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
凪良ゆうさんつながりで、Kindleにて購入。 屋上に、きれいに管理された庭と神社があるマンションが舞台。三人それぞれを主人公にした三つの短編が連作になっていてこの作品もとても読みやすかった。 神社は「縁切りさん」と呼ばれていて、悪縁を切ってくれると言われている。みんな人間関係とか世間体とかのもやもやに悩みながら、根本的になにかが解決するわけじゃないだけど、「縁切りさん」とさっぱりした宮司にちょっと救われていく。 どう感じるかは人それぞれだし、それをお互い認めあえたら素晴らしいけど、理解できないなら無理に付き合う必要はない。そんな突き放したような書き方でもあるんだけど、ちょっと心が軽くなるとても読後感の良い作品だった。 ちょこちょこ面白い言い回しが出て来るのも良かった。あと朝食の描写が巧すぎておなかがすく。
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凪良ゆうさんの本、2冊目。縁切りマンションに住む、百音や統理、路有、桃子さん達の物語。考えや思いやりを受ける気持ちも人それぞれ。この物語を読んでいると心が洗われる。どう思われるかより、自分がどうありたいか、なんだよね。素敵な小説。
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