わたしの美しい庭 の商品レビュー
すっかり凪良ゆうのファンになりました。 「流浪の月」から二冊目です なんて細やかな人間関係を描かれるのでしょう メインストリートではなく、脇道、小道を歩く人々 平易な言葉で紡いでいくストーリーは どこまでも暖かです 帯に「最後のページから目を上げた時 きっと世界は少し違って...
すっかり凪良ゆうのファンになりました。 「流浪の月」から二冊目です なんて細やかな人間関係を描かれるのでしょう メインストリートではなく、脇道、小道を歩く人々 平易な言葉で紡いでいくストーリーは どこまでも暖かです 帯に「最後のページから目を上げた時 きっと世界は少し違って見える」 ≪ 絡みつく 縁を切るため 屋上へ ≫
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僕らを取り巻く「こうあらねば」に対する息苦しさと、 それを断ち切ってくれるやさしさを伝えてくれる 縁切りマンションの住人たちの物語。 じんわり沁み、あるいはグサッと刺さる一文に 満ちている。
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世間の一般的な価値観と違っていても、自分が幸せだと思えるならそれでいい。 失うことで得られるものもあるって分かるな。 私は失って得たものの方がずっとずっと大きかった。 読みやすい小説。読後感も良かった。
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縁切り神社の神主兼マンションオーナーの青年と、彼と暮らす血の繋がらない少女。 2人が関わる人たちが、自分の今を生きるために前に進もうとする話。 事実は存在しない、あるのは解釈だけ わたしのきもちは、わたしだけのもの
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ずっとこの人たちの物語を読んでいたい、と思ってしまうほど心地よい作品。 「余計なお世話」と「へんな思いやり」を自分が人に与えていないか、または人からもらって悪い影響を受けてないか。ちょっと考えてみようと思った。
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桃ちゃんが重なる。 たった一度の恋が、永遠になってもいいじゃない。 熊のお姉さんは、、わたし?
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マンションの屋上庭園の奥にある「縁切り神社」を訪れる現代の生きづらい人々を描いた凪良ゆうさんの新作小説。血がつながっていない親子、LGBTの若者、若い時に恋人を失って以降恋愛に対して奥手になった女性などなど「複雑」な事情を持つ人々の物語で、全部で5編あり連作短編的な形で繋がってい...
マンションの屋上庭園の奥にある「縁切り神社」を訪れる現代の生きづらい人々を描いた凪良ゆうさんの新作小説。血がつながっていない親子、LGBTの若者、若い時に恋人を失って以降恋愛に対して奥手になった女性などなど「複雑」な事情を持つ人々の物語で、全部で5編あり連作短編的な形で繋がっている。生きづらい世の中とうまく折り合いをつけながら自分らしく暮らしていく登場人物達を見て、読後は暖かい気持ちになれる一冊。
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今も 変わらず不安のままで けれど そういうわたしを わたしだけは、受け入れてあげよう 誰かに証す必要なんてなく わたしは わたしを生きていけばいい 生きにくい窮屈な世界でも わたしを認めて 愛しく思ってあげれば 必ず わかってくれる人も出てくる すてきな本に出逢った*...
今も 変わらず不安のままで けれど そういうわたしを わたしだけは、受け入れてあげよう 誰かに証す必要なんてなく わたしは わたしを生きていけばいい 生きにくい窮屈な世界でも わたしを認めて 愛しく思ってあげれば 必ず わかってくれる人も出てくる すてきな本に出逢った*̣̩⋆̩
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マンションの屋上庭園にある「縁切り神社」の宮司で翻訳家の統理と一緒に住む血の繋がらない小学生の百音、隣人でゲイの路有、40歳独身の桃子、うつで闘病中の基くん。 みんなそれぞれの悩みと生きづらさを抱えている。 「普通」「当たり前」そんな言葉に私たち自身がどれ程しばられていること...
マンションの屋上庭園にある「縁切り神社」の宮司で翻訳家の統理と一緒に住む血の繋がらない小学生の百音、隣人でゲイの路有、40歳独身の桃子、うつで闘病中の基くん。 みんなそれぞれの悩みと生きづらさを抱えている。 「普通」「当たり前」そんな言葉に私たち自身がどれ程しばられていることか。その言葉を盾に「思いやりの心」で人をも導き縛ろうとするマジョリテー。数にものを言わせ振りかざされた正義。こわいです。 思いやりって何? 自分がされて嫌なことを人にもしないこと。確かにそう教えられてきた。けれどそこには同じ価値観しか認めない怖さを含んでいる。 マジョリティもマイノリティもない個々の価値観を認め、人との関係がもっともっと自由でありたい。 登場人物みんなが自分らしく生きるため、大切な人たちとの繋がりを築くために、葛藤し頑張っている姿に共感しながら、全てを肯定されているような優しい気持ちになる読後感でした。
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今、本屋大賞で話題の作家さんの別の本です。 この作家さん初めて読みましたが、とても読みやすくてふんわり明るい作品です。全体的にこの表紙のような優しい雰囲気に満ちていて、読んでいて精神が安定してくるようでした。 屋上に美しい庭と縁切り神社を持つマンションで、血のつながらない親子や、...
今、本屋大賞で話題の作家さんの別の本です。 この作家さん初めて読みましたが、とても読みやすくてふんわり明るい作品です。全体的にこの表紙のような優しい雰囲気に満ちていて、読んでいて精神が安定してくるようでした。 屋上に美しい庭と縁切り神社を持つマンションで、血のつながらない親子や、恋人に去られたゲイ、結婚から縁遠くなっている女性、うつで退職を余儀なくされた青年など、人からとやかく言われそうな人々が集います。 他者が考える(押し付けられる)幸せではなく、自分の中で信じる幸せを追求することが、一番自分で居られると感じられます。 所謂世間体というやつはとても厄介です。これは僕も実際に感じていて、昔から普通の事を普通にすることが出来ず、結局人間関係からドロップアウトしてしまう事がとても多かったです。しかし色々言ってくる人は結局僕らの人生を担保してくれる訳ではないので、自分が後悔しないような生き方をするのが一番大事です。そういう意味では人の言う事聞かなくてよかったなと思います。今が一番幸せ。 この本の登場人物たちも人からとやかく言われています。本人たちが感じている事が全てなのに勝手に憐れまれたりするのが愉快であるわけがありません。 皆、自分の感情の快不快がどこから来るのか、見極められるまでは自分を抑えてやり過ごすしかないです。でも自分の中を見つめていくうちに、本当に望んでいること、やりたくない事が見えてきます。 全部やりたいことで生きていける訳はないのですが、自分のプライベートな領域だけはわがままに守り抜いてもいいし、そんな自分を受け入れてくれるコミュニティーがきっとどこかにある。そう思わせてくれる優しい物語でした。
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