まほり の商品レビュー
大学生四年の夏、勝山裕は故郷に近い上州の村に見られる“二重丸”の話を聞く。 都市伝説、体験談、事実、記録、秘匿ー…史料をひもとき、過去と現在が繋がる瞬間に鳥肌が立った。 伝奇のように魅入る闇、歴史小説のような出来事の欠片、不気味さ募るミステリ。
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『図書館の魔女』の高田大介の最新作。 文庫を待とうかどうしようか最初は迷っていたのだが、帯文を読むと面白そうだったので購入。 終盤の、クライマックスのシーンが何故か盛り上がりに欠ける……という欠点はあるものの、序盤〜中盤にかけては面白かった。基本的には『ただひたすら、文献を調査する話』なのだが、何故、こんなにスリリングで面白いのだろうw カタルシスのあんまり無いクライマックスではあるが、ラスト一文に関しては、ある程度は予想していたものの、衝撃だった。 また、本書の内容とはまるで無関係なことだが、大作のファンタジーの次作が、大学生を主人公にした現代ものなのも驚いた。次回作はどういうものになるんだろうか。
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