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まほり の商品レビュー

4.1

67件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2022/01/23

厚みに驚いたけれど、読み出すと気にならない。 面白かった~。 史料から謎を読み解く、正統派文系ミステリ・・・と呼んでみたい。 この文量になったのは、筆者の学問に対する誠実さ故だと思いました。このテーマを扱う上でこの主張は疎かにできない、というこだわりを感じます。史料の読解に対する...

厚みに驚いたけれど、読み出すと気にならない。 面白かった~。 史料から謎を読み解く、正統派文系ミステリ・・・と呼んでみたい。 この文量になったのは、筆者の学問に対する誠実さ故だと思いました。このテーマを扱う上でこの主張は疎かにできない、というこだわりを感じます。史料の読解に対するスタンスであるとか、レファレンスの使い方であるとか。 現実的な方法論とエンタメ性の両立がなされた意欲作です。

Posted byブクログ

2021/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

民俗学ミステリと呼ばれている小説。登場する資料、文献は実在するのかどうなのか。 大学生の勝山裕は、友人との飲み会で聞いた都市伝説に興味を持ち、夏休みを利用して郷里で調査を始める。司書を目指している幼なじみの飯山香織のサポートで、資料や文献、研究者にもあたり、調査が進む。 中盤まで、話がどこに行くのか分からない展開。背景になっている歴史は重く、後半はかなり暗い雰囲気に。それでも、最終盤に物語は結びつき、激しく動いていく。 人減らしが長い間、全国で行われていたという話。飢饉の時には、人肉で凌いだという話。考えてみれば、なるべくして成る状況だったのは明らかなのかも。

Posted byブクログ

2021/09/29

タイトルの意味にぞわぞわした。 全部伏線回収してスッキリするし読み応えもあるけど、おや?おやおや?……………あー、うわーっ、ああああー……ってなった。 でもとても好き。

Posted byブクログ

2021/09/13

民俗学ミステリー 古い資料から、読み 書かれている発令から あったかないかなどを読み解く 子消し 子殺し を芋掘り、など分からないような言葉で隠す そういうところがきちんとしていてとても面白い 森や山の描写が美しく 読んでいるだけでその場へ行ったような気分になった 図書...

民俗学ミステリー 古い資料から、読み 書かれている発令から あったかないかなどを読み解く 子消し 子殺し を芋掘り、など分からないような言葉で隠す そういうところがきちんとしていてとても面白い 森や山の描写が美しく 読んでいるだけでその場へ行ったような気分になった 図書館の魔女とはうってかわって日本の舞台のものだけど この設定やその仮説検証に至るまでの骨太な感じはこの作者さんならでは、で読んで面白かった トイレの花子さんとか そういう背景があったのね、と大人になって分かると共に 子供にも分からないなりに恐ろしさを伝える、という伝承というかお話の奥深さ、人間の恐ろしさ、にちょっと驚嘆

Posted byブクログ

2021/09/09

最初の部分は、方言もよく分からずなかなか入っていけないが、気がついたら夢中になってラストのドキドキ。

Posted byブクログ

2021/08/29

図書館の魔女がとても好きなので、読みました。 出だしでは、中学生の淳と、大学生の勝山裕がそれぞれ「あるもの」を気にし始めるところから始まります。これは時系列同じなので、物語の途中で交差していくのですが、その辺までは話が見えなくて読みづらいです。ただ、概要が解ってくると、史実にある...

図書館の魔女がとても好きなので、読みました。 出だしでは、中学生の淳と、大学生の勝山裕がそれぞれ「あるもの」を気にし始めるところから始まります。これは時系列同じなので、物語の途中で交差していくのですが、その辺までは話が見えなくて読みづらいです。ただ、概要が解ってくると、史実にある、人のやったことの不気味さなどと相まって、難しい叙述にも関わらず、どんどん読めてしまいます。民族学ミステリーって、初めて読んだと思うのですが、多分これが一般的じゃないですよね?こんなの小説に仕上げられる人がそうそういるわけがない。圧倒的な知力と筆力に、また、脱帽です。 この人の本は、文章を追っているだけでうっとりします。言語麻薬。恋愛要素もあったのが楽しかった。早く魔女の続きが読みたい。

Posted byブクログ

2021/08/18

祭りの熱気が伝わってくるような描写や村のどこか可笑しな張り詰めた空気感など一つ一つに臨場感があり資料を多く活用し少しずつ謎に迫っていく展開が面白かった。

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2021/07/30

過去や地域からの膨大な立体的な資料 さすが言語学者の小説はこうなるのね と思ってしまった パズルが音をたてて嵌った パチリ!

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2021/05/24

まほり」とは何か?蛇の目紋に秘められた忌まわしき因習。膨大な史料から浮かび上がる恐るべき真実。『図書館の魔女』の著者が描く、初の長編ミステリ!(e-honより)

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2021/03/11

もの凄く丁寧な風景描写、出てくる史料の情報量、緻密さ。これを読んだだけで語彙力は一気に高まること間違いなし!だけれども、その丁寧さゆえにいささか読みづらさを感じる。 史料の解釈は慎重をきたすためか、同じ内容の注意を何度も繰り返す。そのため500頁弱という長編になっていて、読みづら...

もの凄く丁寧な風景描写、出てくる史料の情報量、緻密さ。これを読んだだけで語彙力は一気に高まること間違いなし!だけれども、その丁寧さゆえにいささか読みづらさを感じる。 史料の解釈は慎重をきたすためか、同じ内容の注意を何度も繰り返す。そのため500頁弱という長編になっていて、読みづらさを加速させる。 が!全編を通して不気味な雰囲気があり、何が出てくるかという恐怖があった。 オチはなるほど!と思えるもので満足。 もう少し後日談を読みたかったなと思えるのは、きっといい作品の証。

Posted byブクログ