1,800円以上の注文で送料無料

まほり の商品レビュー

4.1

71件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/08/18

祭りの熱気が伝わってくるような描写や村のどこか可笑しな張り詰めた空気感など一つ一つに臨場感があり資料を多く活用し少しずつ謎に迫っていく展開が面白かった。

Posted byブクログ

2021/07/30

過去や地域からの膨大な立体的な資料 さすが言語学者の小説はこうなるのね と思ってしまった パズルが音をたてて嵌った パチリ!

Posted byブクログ

2021/05/24

まほり」とは何か?蛇の目紋に秘められた忌まわしき因習。膨大な史料から浮かび上がる恐るべき真実。『図書館の魔女』の著者が描く、初の長編ミステリ!(e-honより)

Posted byブクログ

2021/03/11

もの凄く丁寧な風景描写、出てくる史料の情報量、緻密さ。これを読んだだけで語彙力は一気に高まること間違いなし!だけれども、その丁寧さゆえにいささか読みづらさを感じる。 史料の解釈は慎重をきたすためか、同じ内容の注意を何度も繰り返す。そのため500頁弱という長編になっていて、読みづら...

もの凄く丁寧な風景描写、出てくる史料の情報量、緻密さ。これを読んだだけで語彙力は一気に高まること間違いなし!だけれども、その丁寧さゆえにいささか読みづらさを感じる。 史料の解釈は慎重をきたすためか、同じ内容の注意を何度も繰り返す。そのため500頁弱という長編になっていて、読みづらさを加速させる。 が!全編を通して不気味な雰囲気があり、何が出てくるかという恐怖があった。 オチはなるほど!と思えるもので満足。 もう少し後日談を読みたかったなと思えるのは、きっといい作品の証。

Posted byブクログ

2021/01/20

想像よりもずっと本格的な「民俗学」ミステリーで驚いきました。 民俗学ミステリーはどちらかといえば専門的な知識を有したキャラがフィールドワークに中心に推理を組み立てていくパターンが多いですが、こちらは門外漢の大学生が文献を頼りに真相へと近づいて行くタイプのお話なので、閉鎖的な集落(...

想像よりもずっと本格的な「民俗学」ミステリーで驚いきました。 民俗学ミステリーはどちらかといえば専門的な知識を有したキャラがフィールドワークに中心に推理を組み立てていくパターンが多いですが、こちらは門外漢の大学生が文献を頼りに真相へと近づいて行くタイプのお話なので、閉鎖的な集落(出てくる)、怪しげな住民(出てくる)、謎の儀式(出てくる)といった場面はちょっと物足りないかなぁと思うのですが、その代わりに文献を用いた圧倒的なリアリティは舌を巻くレベルでした。薀蓄というかだいぶ学術寄りの表現でしたが、とにかく重厚な民俗学ミステリーが読みたい!という方にはおすすめしたくなります。

Posted byブクログ

2021/01/20

最近事情あって遠ざけてた分野だったが やっぱりおっもしろかったー!んだが、ラストスパートが素直に一直線すぎるのと、現在の村側の事情や親御さんらの事の説明がまるっと抜けてるのが残念。3.94。シリーズ化するかな?主人公&ヒロイン好印象なんだが、桐生さんシリーズになりそうな気もし。

Posted byブクログ

2020/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後の一文に、背筋がぞくりとなった。 多くの謎を追求してきた先で判明した「まほり」の真の意味。 それを悟った瞬間、一気に鳥肌が立った。 普段から人の出入りがあまりない山村の閉塞感と、馴染みのない村言葉と村人たちの胡散臭さが恐怖を一層煽ってくる。 大学4年生の裕が、自身のルーツを探るひと夏の経験により知り得た古き時代の悲惨さ残酷さ、彼自身が心の中で長年燻ぶらせてきた疑問や憤りが、今の時代に則して巧く氷解されるといいのだけれど。 高田大介さんはこれが初読み。 膨大な文献の解読に苦労した。

Posted byブクログ

2020/12/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高田大介著の民俗学ミステリ。 蛇の目紋を描いた謎の札の調査に始まり、こんがらがった神社の由緒や近在の子殺しの風習についての研究、そして主人公のルーツの探求が重なり合って、潤沢な、けれど手堅いミステリを形作っている小説。 毎度のことながら文体が美しく、また構成が丁寧。全体に不穏な空気が漂うけれど、登場人物たちのキャラクターのとっつきやすさもあってかエンターテイメント性も強く感じる。

Posted byブクログ

2020/12/14

史料分析に因り大胆な持論を展開する朝倉氏、史料の存在そのものが虚実を孕むとして分類に徹する古賀氏、対峙しつつも両雄が並び立って裕を支援する。おぞましい御霊信仰の探索も、彼らの助言と解釈によって恐怖が膨らみつつ、先行きの関心は高まる。最後に登場する桐生先生から積み重ねた推論をにべも...

史料分析に因り大胆な持論を展開する朝倉氏、史料の存在そのものが虚実を孕むとして分類に徹する古賀氏、対峙しつつも両雄が並び立って裕を支援する。おぞましい御霊信仰の探索も、彼らの助言と解釈によって恐怖が膨らみつつ、先行きの関心は高まる。最後に登場する桐生先生から積み重ねた推論をにべもなく否定される裕だが、ここにきて胆力を発揮して決着へ。いや、誰にもまして勇敢であり、知性を備えていたのは淳であったか。それにしても、我が郷里にさえ「まほり」関連スポットがありそうで怖気づく。

Posted byブクログ

2020/11/10

面白かった!ひぐらしのなく頃にを薄ボンヤリと思い浮かべなからわくわくして読んだ。真面目で秀才なキャラクターの主人公にとても好感がもてる、爽やかな青春小説でもある。沢山の伏線がすっきりと回収され最後の最後に謎が一気に解けるのが快感だった。

Posted byブクログ