きみはだれかのどうでもいい人 の商品レビュー
リアルな感じの小説だった。 須藤さんのような人、どこの職場にでもいるんじゃないのかな? 中沢さん、染川さん、田邊さん、堀さん、みたいな人も。 それぞれの立場から書かれている短編集みたいな形もおもしろかった。
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30代で、こんなに深い心理描写!あるあると感銘して読み進むも、途中からはあまりに深過ぎて、誰がなんだか意味不明に。^_^多少嫌なことをされても、みんなだれかの子供でだれかの親だと思えば水に流せるって。謎じゃないですか?だれかの子供でだれかの親でもある人が他人にはどんなひどいことも...
30代で、こんなに深い心理描写!あるあると感銘して読み進むも、途中からはあまりに深過ぎて、誰がなんだか意味不明に。^_^多少嫌なことをされても、みんなだれかの子供でだれかの親だと思えば水に流せるって。謎じゃないですか?だれかの子供でだれかの親でもある人が他人にはどんなひどいこともできる。だからこそ怖いんじゃないですか。^_^
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公務員は楽でいいねなんて言えない、部署によっては。 同じ状況なら言ってしまいそうなセリフがあった。 表紙はあまり良くないような。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
全4話、県の振興局(と言っていいのか?)で働く女性たちの話。 徴収とか人事とか総務とか、身近な話題。 と思いきや、登場人物みんな何となく病んでて読むのが少ししんどかった。 特に最後の堀さんの話。 こじらせているというか面倒くさいというか、なかなか読み終わらなかった。 自分が考えてることと、実際人が考えてることってやっぱり違うんだな。 先入観とか思い込みって怖い。 人とうまくやるのって難しい。
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きみはだれかのどうでもいい人。 伊藤朱里さん。 うわぁー。 こんな人いるー。 うわぁー。 苦手ー。 わかるわかる。 共感しながら、どんどん話が進む。 それぞれの章で、 主役がかわる。 おもしろかった。 最後の章は、難しかった。 読みきれなかった。
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公務員として働く女性たちの闇。 読んでいて疲れるというのが正直な感想です。 女の世界は怖い。 生きづらさが色んな人の視点から語られる。 最後は一気に読めました。
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会社、組織にいたら、多かれ少なかれ感じる思いを、様々な立場の違う女性の視点で描いていて、共感だったり嫌悪だったり、心がざわざわしました。だけど、本当にすごい!そう思ったのは、最後の章の中の一節。具体的にはあげるのは控えますが、自分が感じていた疑問を問いかけていて、それ、わたしも思...
会社、組織にいたら、多かれ少なかれ感じる思いを、様々な立場の違う女性の視点で描いていて、共感だったり嫌悪だったり、心がざわざわしました。だけど、本当にすごい!そう思ったのは、最後の章の中の一節。具体的にはあげるのは控えますが、自分が感じていた疑問を問いかけていて、それ、わたしも思ってた〜!!って叫びたくなりました。 どの人物も自分が正しいなんてこれっぽっちも思ってない、そんな気がする。だけど、こんなにも分かり合えない、交わらない。私たちは違う人間だから、分かり合えるはずもないのだけれど、、、。そのリアルを残酷に突きつけてくる。ただ、憎み合っているというのとはまた全然違う気もする。読んでいるこっちの気持ちも共感と嫌悪を行ったりきたりして大変でした。 これは絶望か、希望か。どっちなんだろう。
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妙にリアルさがある話だった。 4人の女の人が登場し、それぞれの視点からの思いを述べている。同じ職場の公務員。キチンと仕事をしているのに、理想とは違うことが現実におこっていく。 職場で一緒に働く人に対して気を使う様子に共感できるが、ちょっと疲れる。
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『否定されることを恐れてあらかじめ自己卑下で心を閉ざして、自分こそが被害者だっていう顔で、そうされる相手の迷惑なんか考えもしない、そのくせ自分自身の面倒さえろくに見られない、そんなあなたがどうして人を庇えると思ったんですか?』 『傷つきやすくて、繊細で、病んでしまった者同士だか...
『否定されることを恐れてあらかじめ自己卑下で心を閉ざして、自分こそが被害者だっていう顔で、そうされる相手の迷惑なんか考えもしない、そのくせ自分自身の面倒さえろくに見られない、そんなあなたがどうして人を庇えると思ったんですか?』 『傷つきやすくて、繊細で、病んでしまった者同士だから、人の気持ちがわかる。そうでしょうね。美しいですね、生きることに挫折させられた者同士で。わかりやすい病名ひとつもらっただけで、この世で自分たちにしか、傷つく権利はないって顔をして。』 『みんな自分より大変だから。頑張っているから。忙しいから。つらいと発信したところで、もっとつらい、が返ってくるだけだから。 それはあたし自身が、ずっと考えていたことだ。』 『友達がね、や、知り合いの話だけど、を前置きに始まる妙に重たい相談や告白は、だいたい本人のことと相場が決まっている。自分の体裁を守りながらも相手の本音だけを引き出す、女同士の常套手段。』 「かわいそうで大変なのは自分と自分の好きな人だけ、って、まあ普通、そう思いたいもんだけどさ。わたしだけは例外、みんな大好きです、みたいな顔しておいていきなり手のひら返すなんて、そういうのってずるくない?」 『ほら、と思った。物事は単純なほうがうまくいく。問題はひとつ。悪役はひとり。』 「そういえばあれもよく聞きますよね、多少嫌なことをされても、みんなだれかの子供でだれかの親だと思えば水に流せるって。謎じゃないですか? だれかの子供でだれかの親でもある人が他人にはどんなひどいこともできる、だからこそ怖いんじゃないですか。我慢しなきゃいけない理由になりません。』 「忘れるってことは、許せる程度のことなんです。きっとそうですよ」
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いろんなタイプの女性それぞれの視点から書かれていて、心情が結構リアルだった。ただどのタイプもちょっと極端で、もっとフツーの感覚の女性も居てほしかった。 読み進めていくにつれ、いろんなところが繋がっていって面白かった。
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