時間は存在しない の商品レビュー
高所と低所では時間の流れる速度は変わる。 との冒頭で、面白い!! ってワクワクしたけど、以降物理的な説明はチンプンカンプン でも気になってた本だし、「三体」でこんなの言ってたなって部分もあって、読めて良かった
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詩的な表現が印象に残る、筆者の思いが伝わってくる文章だった。 時間は存在せず、エントロピー増大などの出来事の積み重ねでしかない、という趣旨でなるほどではあるのだけれども、やはり感覚としては受け入れ難いものだった。しかし事実は事実。 後半触れられていた、時間がないなら意識って何なの...
詩的な表現が印象に残る、筆者の思いが伝わってくる文章だった。 時間は存在せず、エントロピー増大などの出来事の積み重ねでしかない、という趣旨でなるほどではあるのだけれども、やはり感覚としては受け入れ難いものだった。しかし事実は事実。 後半触れられていた、時間がないなら意識って何なの?という部分がものすごく気になるので色々量子力学の本を読んでみたいと思った。
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気鋭の物理学者による時間論。アインシュタインの相対性理論によれば、時間に「今」は存在しない。さらに量子論によれば、時間に過去と未来は存在しない。私たちの当たり前は、ちっとも当たり前じゃなかった。
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一体この人の頭の中では何が起こっているのか。 現代最高峰の物理学者でありながら、詩人でもあり哲学者でもある。美学、音楽、文学への造詣も深く、重層的な教養のなせるわざなのか。ただただ圧倒されてしまう。 とはいえ、ご本人からしたら、目玉の裏にある襞の間の出来事、と嘯くのでしょうが。 ...
一体この人の頭の中では何が起こっているのか。 現代最高峰の物理学者でありながら、詩人でもあり哲学者でもある。美学、音楽、文学への造詣も深く、重層的な教養のなせるわざなのか。ただただ圧倒されてしまう。 とはいえ、ご本人からしたら、目玉の裏にある襞の間の出来事、と嘯くのでしょうが。
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註にある方程式的なことは皆目わからないけど、ホワイトヘッドが哲学に走るわけだと思った。実体のない関係性の世界というイメージは多分プロセス哲学とほぼ同じなんではないかと。あくまでイメージですが。 超ひも理論とループ理論が争ってるみたいですが、どっちも部分的に正しいみたいな止揚はある...
註にある方程式的なことは皆目わからないけど、ホワイトヘッドが哲学に走るわけだと思った。実体のない関係性の世界というイメージは多分プロセス哲学とほぼ同じなんではないかと。あくまでイメージですが。 超ひも理論とループ理論が争ってるみたいですが、どっちも部分的に正しいみたいな止揚はあるのだろうか?言語では矛盾を含む表現とか詩的なフレーズで近似を指し示すことができても、数式ではそうもいかないのだろうな。多分。
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難しい本が存在することがわかった この本の3分の1もしくは4分の1も理解できていない このような動きの影響を実際に目で見るにはうんと早く動く必要がある この差が初めて測定されたのは1970年代の事だった 飛行機に正確な時計を乗せたところその時計が地上に置かれた時計より遅れたのだ...
難しい本が存在することがわかった この本の3分の1もしくは4分の1も理解できていない このような動きの影響を実際に目で見るにはうんと早く動く必要がある この差が初めて測定されたのは1970年代の事だった 飛行機に正確な時計を乗せたところその時計が地上に置かれた時計より遅れたのだ 速度による時間遅延は今では様々な物理実験によって直接観察することができる 記憶と呼ばれるこの広がりと私たちの連続的な予測の過程が組み合わさったとき私たちは時間を時間と感じ自分を自分と感じる
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時間は絶対であるという概念を覆す内容。専門家の知識も交えて書かれているため、理解できる(と思っている)ことは当然全体のほんの一部しかない。 書いてあることの中で印象的だった内容。 自分はなぜ、時間が流れていると感じるのか。それは二つの要素が組み合わさった結果、そう思い込んでいる...
時間は絶対であるという概念を覆す内容。専門家の知識も交えて書かれているため、理解できる(と思っている)ことは当然全体のほんの一部しかない。 書いてあることの中で印象的だった内容。 自分はなぜ、時間が流れていると感じるのか。それは二つの要素が組み合わさった結果、そう思い込んでいるからである。 ひとつめは、自分の記憶。 ふたつめは、目の前に残っている過去の痕跡。 脳がこのふたつを組み合わせて、過去を認識している。一方、未来には痕跡がないから、未来は定まっていないと感じる。 こんな風に本書の一部を切り抜いても訳がわからない。けれども全文を読んでみると、不思議と「そうなのかもしれない」と思わせる説得力がある。 「テネット」や「メメント」など、クリストファー・ノーランの世界観が好きな人ならワクワクできると思う。
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名著だからといって一般の読書好き程度のサラリーマンが理解できるものではなかった。 Youtubeと並行で読んでやっとつまみつまみ理解ができました。 学べた事 時間は均一に流れているものではないということ。高い所と低い所では時間の流れがちがい、また動的なものと静的なものでも時間の...
名著だからといって一般の読書好き程度のサラリーマンが理解できるものではなかった。 Youtubeと並行で読んでやっとつまみつまみ理解ができました。 学べた事 時間は均一に流れているものではないということ。高い所と低い所では時間の流れがちがい、また動的なものと静的なものでも時間の流れが違うという事。 この事実は知らなかった。より多くの時間を得るためには低い所で動き続ければより多くの時間を物理的に手に入れられる(雀の涙ほどだろうが)ということがわかった。
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物理学的に考えると、普遍的な世界・関係を考えると、時間という普遍的な考えは存在しない。 私という極小化された観点から見ると時間はある。 そんなことなのかしら? よくわからないから、また時間を置いて読み直してみたい。 一度読んでわかってしまうような簡単なお話ではないのだから。 で...
物理学的に考えると、普遍的な世界・関係を考えると、時間という普遍的な考えは存在しない。 私という極小化された観点から見ると時間はある。 そんなことなのかしら? よくわからないから、また時間を置いて読み直してみたい。 一度読んでわかってしまうような簡単なお話ではないのだから。 でも、なんだか面白かった。
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何に対して「動いている」のか。運動が相対的なものでしかない場合、二つのうちどちらが動いているのかを決めるにはどうすればよいのか。この問題は多くの人を悩ませてきた。(めったに与えられることのない)正しい答えは次の通り。 答えを知りたい人は47ページ。 そっかー と思った。 時空の...
何に対して「動いている」のか。運動が相対的なものでしかない場合、二つのうちどちらが動いているのかを決めるにはどうすればよいのか。この問題は多くの人を悩ませてきた。(めったに与えられることのない)正しい答えは次の通り。 答えを知りたい人は47ページ。 そっかー と思った。 時空の構造についての基礎理解が有れば理解出来る。 教わってみると何故今まで理解していなかったかわからない。 ブルーバックスを読み耽っていた中学生時代からもう45年越しの疑問だった。 生徒が行き詰まる疑問をわかっていて、どう教えるか心得てる。良い先生だなぁ。 生命体は局所的にエントロピーを減らす、という話はずっと疑問だった。この本を読んだおかげで、それが誤りであることが明瞭になって、すごくスッキリした。 ただしいささか文学的。 終わりに近付くにつれて物理学から哲学へ。
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