時間は存在しない の商品レビュー
久しぶりに物理関係の読書をした。 非常に興味深いが、全てを理解できていない。 時計はそれぞれ持っていることはよく理解できた。 これらに関する知見を今後も深めたい。
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相対性理論とこの本とプロジェクトヘイルメアリーが私の中でつながった パッと部屋の時計を見たら時間が少しだけズレていた。時計はズレるものって思ってたけど、時間がズレてるとは思ってなかったな。 特別って概念はややこしくさせるものだな 特別は自分にとっての特別でしかない たしかに私は曖...
相対性理論とこの本とプロジェクトヘイルメアリーが私の中でつながった パッと部屋の時計を見たら時間が少しだけズレていた。時計はズレるものって思ってたけど、時間がズレてるとは思ってなかったな。 特別って概念はややこしくさせるものだな 特別は自分にとっての特別でしかない たしかに私は曖昧に物事を捉えていたな、今は常にこの瞬間しかないのに、だいたい今ですべてをまとめて捉えている。本当に今について考えていたら、今について問うことはしない。 当たり前に思ってるものほど、当たり前じゃないが隠れているなぁ この本でも宇宙規模の鏡のゲームという言葉が出てくるとは 人が見たいように見るということを色々考えさせられた 最近読んでた本の内容が科学的に語られていて、つながってるのが面白い
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坂本龍一のTIMEを観に行って、『坂本図書』を読んで、取り上げられていたので手に取りました。『世界は関係でできている』も面白そうなので次に読もうと思います。 平易な語り口調であり、文学や音楽への言及もありながら導かれる「時間は存在しない」?ということ。 第一部で基礎的なことを確認しつつ、第二部が一気に面白かったです。 ・エネルギーではなくエントロピーがこの世界を動かす ・この世界の成り立ちの歴史、これらすべてがはるか昔の事物の配置が「特殊」だったという事実から生じた結果に過ぎない ・そのうえ「特殊」というのは相対的な単語で、あくまで一つの視点にとって「特殊」なのだ。あるぼやけに関して特殊なのであって、そのぼやけは問題の物理系とこの世界の残り部分との相互作用によって定まる。…(p.166) 「ミリンダ王の問い」この前どこかで出てきた気がするが思い出せない・・ アイデンティティーの構成要素(p.170-) (1) わたしたち一人一人がこの世界に対する「一つの視点」と同一視されるということ。この世界は、自分たちの生存に欠くことのできない豊かな相互関係の広がりを通じて、各自のなかに反映されている。一人一人がこの世界を反映し、受け取った情報を厳格に統合された形で合成する複雑な過程なのだ (2)わたしたちはこの世界を反映するなかで、世界を組織して実在にする。つまり、グルー分けして、分節化した世界を思い描くのだ。自分たちがその世界とよりよく相互作用するために、一様で安定した最良の連続的過程としての世界を思い浮かべる。…世界に線引きをして部分的に分け、境界を策定し、細かく分けて似姿を作るのだ。※神経系はこのような形で機能するように作られている※わたしたちは、自分と似た人々と相互作用することによって、「人間」という概念を形作ってきた。思うに、己という概念はそこから生まれたのであって、内省から生まれたわけではない。「人」としての自分を考えるとき、わたしたちは仲間に当てはめるために自ら開発した精神的な回路を自分自身に適用しているのだ。 (3)時間のあちこちに散らばる過程を糊づけし、わたしたちを形作っているのは記憶だ。その意味で、わたしたちは時間のなかに存在する。…脳は過去の記憶を集め、それを使って絶えず未来を予測しようとする仕組みである。…過去の出来事と未来の出来事にまたがって生きていくことが、わたしたちの精神構造の核となっている。これが、わたしたちにとっての「時間」の流れなのだ。…時代や時間が実際には精神のなかにのみ存在する(アウグスティヌスの主張) ↑の章は、そうはいっても時間は過ぎるように感じますという感覚に寄り添ってくれる章だった。
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自分の中の常識が変わるような感覚があり始めの何章かはかなり面白かった。途中からは同じ内容の繰り返しで惜しかった。
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私の理解力ではつかめそうでつかめない。世の中の時間に対する本質的な答えが説明されているのはわかる。エントロピー増大の法則が秩序から無秩序への変化であり、その不可逆性によって我々は時間を感じる。したがって時間は、我々の知覚でしかない。秩序を特別とするのも理解力のない人間が勝手に決め...
私の理解力ではつかめそうでつかめない。世の中の時間に対する本質的な答えが説明されているのはわかる。エントロピー増大の法則が秩序から無秩序への変化であり、その不可逆性によって我々は時間を感じる。したがって時間は、我々の知覚でしかない。秩序を特別とするのも理解力のない人間が勝手に決めたものであるというところまではわかった。けども、、、すべてエントロピーは増大するという話だが、赤ちゃんが老人になって死ぬのは無秩序化する例としてよくあげられてるのに対して何もないところから受精卵ができて赤ちゃんになるのは無秩序から秩序になっていないか?確かに秩序=特別と決めているのは人間だけれど、例えがまずしっくりこない。
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時間は物理として存在しなくて、出来事の移り変わりから認識した概念でしかない、という理解をしたけれど、エントロピーやら熱時間やら、わからない概念が多いのと、小説っぽい情緒的な文章が、何を言ってるのかわからない状態に拍車をかけて、一度読んだだけでは、腑に落ちるとこまで理解できなかった...
時間は物理として存在しなくて、出来事の移り変わりから認識した概念でしかない、という理解をしたけれど、エントロピーやら熱時間やら、わからない概念が多いのと、小説っぽい情緒的な文章が、何を言ってるのかわからない状態に拍車をかけて、一度読んだだけでは、腑に落ちるとこまで理解できなかった。量子力学で議論されていることが、一般人の私たちが認識している世界と全く異なるんだな、ということを知れたのは目から鱗だし、面白かった。
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表現は平易なので、書いてあることはわかるのだが、頭に入ってこない。こういう研究分野があるのかと思うだけで、畏れ入る。
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よかったフレーズのメモ 始まったものは、必ず終わる。わたしたちは過去や未来に苦しむのではなく、今この場所で、記憶のなかで、予測のなかで苦しむ。時さえなかったなら、と心から思い、時間の経過に耐える。つまり、時間に苦しめられる。時は悲嘆の種なのだ。 これが時間であり、だからこそわ...
よかったフレーズのメモ 始まったものは、必ず終わる。わたしたちは過去や未来に苦しむのではなく、今この場所で、記憶のなかで、予測のなかで苦しむ。時さえなかったなら、と心から思い、時間の経過に耐える。つまり、時間に苦しめられる。時は悲嘆の種なのだ。 これが時間であり、だからこそわたしたちは時間に魅せられ、悩む。 中略 時間は、この世界の束の間の構造、この世界の出来事のなかの短命な揺らぎでしかないからこそ、わたしたちをわたしたちとして生み出し得る。わたしたちは時でできている。
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タイトル買いでしたが、最先端の物理学の研究が詩的な文脈でロマンチックに語られていて、小説を読んでいるようで期待以上でした。数式を使わずに分かりやすく説明してくれて、科学に明るくない人でも理解しやすい内容が多いのではないかと思います。 どうやら私たちが抱いている「時間」の素朴なイメージはこの世界の基本構造とは異なるらしく、それは私たちの特殊な視点によって生まれているようです。 例えば、私たちにとって時間は一様で普遍的に経過していくように感じるけれど、実際、時間が経過する速度は、自分がどこにいるのか、どんな速さで動いているのかによって変化するのだそう。時間は質量に近い方が、また早く動いた方が遅くなるらしい。この様な話は聞いたことがありましたが、当事者の錯覚ではないかと勝手に思っていたので驚きました。 そして全ての宇宙に共通の「今」という時間は存在せず、世界の基本方程式では過去と未来の違いも存在しないというのも、私たちが知っている時間のイメージからは駆け離れた話でした。空間も時間もなく、ある物理量から他の物理量へ変わっていく過程があるだけで、全ての出来事は私たちが見知っているように順序付けられているわけではないのだそうです。 でも結局私たちのスケールでは状況によって変化する時間の経過速度のズレは小さすぎて認識できないので、今日私たちが抱いている、ある意味特殊な時間のイメージが出来上がったとか。 世界の構造が私たちの直感に反するという事実に反省し、これまでもそうだったように、私たちの直感を上書きできるかもしれないことに高揚感を覚えました。
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私にはループ量子重力理論も関係量子解釈も選択できる能力が無いが、時間に関する結言には深く納得した。新しい人生観を知れて嬉しく思う。
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