森があふれる の商品レビュー
装丁が綺麗なだけの本だった。内容は男女の役割についての話でありきたりで正直目新しさはない。 妻が発芽するという設定も全く活かせていない。後半はファンタジーのような展開で早く終わらないかなと思いながら読んだ。
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男性とは、女性とは、夫婦とは、について考えさせられる物語だった。 女性側の不満について多く語られている印象だったけど、まだ社会に出てなくて結婚もしていない自分にとってはイメージしずらいものが多かった。
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3分の2くらいまでは、設定が奇抜で、作家さんが描く作家もので、特に読まなくても良かったけどまあ面白いしな、と、ゆるく読んでいた。が、残りの3分の1で急激に深くなった。 男女の間のどうしても埋められない、理解し難い隔たり、女の情念の深さ、男の不甲斐なさ気ままさ、そして家族を持った...
3分の2くらいまでは、設定が奇抜で、作家さんが描く作家もので、特に読まなくても良かったけどまあ面白いしな、と、ゆるく読んでいた。が、残りの3分の1で急激に深くなった。 男女の間のどうしても埋められない、理解し難い隔たり、女の情念の深さ、男の不甲斐なさ気ままさ、そして家族を持った時の錘につながれているような不自由さや重さ、一気に男女の本音が溢れてくる。 そして二人の会話が、噛み合わない。どこまでも理解し合えない。モーリス・ブランショの『期待・忘却』を思い起こすほどに、それぞれの想いや考えが二人の間を方向性を持ちながらも彷徨い続ける様が、核心をついていて、でもこちらの理解がまだまだ追いつかないくて、もどかしさを感じながらもとても面白かった。 私はパートナーはいないが、いた若い時にこれを読んだら、妻の琉生が憑依しておかしくなってしまっていたかも知れない。 パンチの効いた、綺麗事では全く終わらない面白い本でした。 ◯結局のところ、女というのは錘なのだ。口を開けば、いつも正しさしかないことを言って、人生だの生活だの愛情だの義務だの、人を簡単に殴り殺せそうな重苦しい概念を当然のように押しつけてくる。 ◯どうして、何も問題を理解していない子供(男というもの)の、たった一度の地団駄が、千の失望を超えて心を打つのだろう。泣いている、かわいそう、嬉しい、抱きしめてあげたい、と脈力のない衝動を掻き立てるのだろう。
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「読んだ後、世界の様相がぐるりと変わってしまう作品」という帯を見て手に取った本。 不思議。 ただ不思議。 迷い混んだ森はものの一瞬で自分をその中に引き込んでいきました。すごかった。
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毒を含んだファンタジーだと思った。 種を食べた妻から発芽、森があふれる…想像を遥かにこえていくものの色鮮やかな表紙も手伝って絵が浮かぶ状態で読み進めた。 男女間の価値観の相違だっり、無意識の中で男女間に上下があったり… すべての人間に当てはまるわけではないけれど、あるあるだよなと...
毒を含んだファンタジーだと思った。 種を食べた妻から発芽、森があふれる…想像を遥かにこえていくものの色鮮やかな表紙も手伝って絵が浮かぶ状態で読み進めた。 男女間の価値観の相違だっり、無意識の中で男女間に上下があったり… すべての人間に当てはまるわけではないけれど、あるあるだよなと感じた。 この物語に登場する夫は無意識だからこそタチが悪いタイプの人だった。 森があふれて妻は救われたんだろうか…
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自然豊かな綺麗な表紙に惹かれて読んでみたけど、小説の中に入っていけず残念ながら私には合わなかったです。 これも男女差、性差をテーマにした内容でしたが唯一言えることはお互いを認めつつ、自分の思いは伝えなきゃいけないな、ということかなと思います。
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彩瀬まるさん、16作目 中堅どころの男性作家の妻が 植物の種を飲み、発芽し、森になる 途方に暮れる方の、彩瀬作品か 男性作家の周囲の人間、編集者や小説家教室の生徒、不倫相手の人妻等から見た小説家の本性 妻の言葉を真摯に受け止めない小説家 妻は言葉にすることはやめて 森となる こ...
彩瀬まるさん、16作目 中堅どころの男性作家の妻が 植物の種を飲み、発芽し、森になる 途方に暮れる方の、彩瀬作品か 男性作家の周囲の人間、編集者や小説家教室の生徒、不倫相手の人妻等から見た小説家の本性 妻の言葉を真摯に受け止めない小説家 妻は言葉にすることはやめて 森となる ここ何作かの彩瀬さんは、男性主体の社会や家庭への警鐘とも思える作品が続く 気持ちを汲めない根底の部分でわかり合えない相手には静かなる森となるのか? 1Q家は針葉樹林ですかなと 彩瀬さんはジェンダーレスと向き合う小説を書き続けるのかなと思う 今は女性側からの訴えの側面が強い気がするが 現状社会がその通りなのだろうね 私なんかが、お耽美だのBLだの自由に言っちゃてる事にも不快になるとすれば、是正が必要なのかな その先のジェンダーフリーへ向かって欲しい
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最初から最後までよくわからない。妻に植物が生える?!設定からよく分からず、それを良しとしている旦那さん、妻が居なくて気が楽という気持ちにも共感できない。 途中からあれれ??これは官能小説かな??と思い何度も本を閉じた。彩瀬まるさんの作品初めて読んだけど、こういう感じなのが多いのか...
最初から最後までよくわからない。妻に植物が生える?!設定からよく分からず、それを良しとしている旦那さん、妻が居なくて気が楽という気持ちにも共感できない。 途中からあれれ??これは官能小説かな??と思い何度も本を閉じた。彩瀬まるさんの作品初めて読んだけど、こういう感じなのが多いのかな??
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図書館で本の表紙の緑の鮮やかさに惹かれて 借りてみた。 ある作家の妻がある日突然発芽し、それはどんどん成長していくけれど、そこから夫婦の問題も現れていくお話。 (体に植物が生えていく作品は昔、ブラックジャックのOVAアニメで見たことある。) この本を読む中で夢なのか現実なの...
図書館で本の表紙の緑の鮮やかさに惹かれて 借りてみた。 ある作家の妻がある日突然発芽し、それはどんどん成長していくけれど、そこから夫婦の問題も現れていくお話。 (体に植物が生えていく作品は昔、ブラックジャックのOVAアニメで見たことある。) この本を読む中で夢なのか現実なのかわからない不安感と湿度が高い感じを受けた。 男女の価値観や性差もテーマになっていて、とりあえず言えることはそれを抜きにして面と向かってしっかり自分の考えや思いを話し合い、その人の考えを受け止めることは大切だとも思った。
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さてさてさんの本棚から図書館予約 私には分からず小説の中に入っていけなかった 設定がすごい 描写もすごい そう思うのだけれど…… 夫婦間の落差、会話のむなしさ 愛しているから森になって会話? いや なんでやねーん! (関西の婆さんはツッコみます) もうすっかり会話を放棄した 高...
さてさてさんの本棚から図書館予約 私には分からず小説の中に入っていけなかった 設定がすごい 描写もすごい そう思うのだけれど…… 夫婦間の落差、会話のむなしさ 愛しているから森になって会話? いや なんでやねーん! (関西の婆さんはツッコみます) もうすっかり会話を放棄した 高齢夫婦にはまぶしすぎる世界でした 他の登場人物が最後まで描き切れていなかったのが もやもやします ≪ おぞましい 森をさまよい 静寂を ≫
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