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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2019/08/08 |
JAN | 9784309028163 |
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商品レビュー
3.3
57件のお客様レビュー
装丁が綺麗なだけの本だった。内容は男女の役割についての話でありきたりで正直目新しさはない。 妻が発芽するという設定も全く活かせていない。後半はファンタジーのような展開で早く終わらないかなと思いながら読んだ。
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男性とは、女性とは、夫婦とは、について考えさせられる物語だった。 女性側の不満について多く語られている印象だったけど、まだ社会に出てなくて結婚もしていない自分にとってはイメージしずらいものが多かった。
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3分の2くらいまでは、設定が奇抜で、作家さんが描く作家もので、特に読まなくても良かったけどまあ面白いしな、と、ゆるく読んでいた。が、残りの3分の1で急激に深くなった。 男女の間のどうしても埋められない、理解し難い隔たり、女の情念の深さ、男の不甲斐なさ気ままさ、そして家族を持った...
3分の2くらいまでは、設定が奇抜で、作家さんが描く作家もので、特に読まなくても良かったけどまあ面白いしな、と、ゆるく読んでいた。が、残りの3分の1で急激に深くなった。 男女の間のどうしても埋められない、理解し難い隔たり、女の情念の深さ、男の不甲斐なさ気ままさ、そして家族を持った時の錘につながれているような不自由さや重さ、一気に男女の本音が溢れてくる。 そして二人の会話が、噛み合わない。どこまでも理解し合えない。モーリス・ブランショの『期待・忘却』を思い起こすほどに、それぞれの想いや考えが二人の間を方向性を持ちながらも彷徨い続ける様が、核心をついていて、でもこちらの理解がまだまだ追いつかないくて、もどかしさを感じながらもとても面白かった。 私はパートナーはいないが、いた若い時にこれを読んだら、妻の琉生が憑依しておかしくなってしまっていたかも知れない。 パンチの効いた、綺麗事では全く終わらない面白い本でした。 ◯結局のところ、女というのは錘なのだ。口を開けば、いつも正しさしかないことを言って、人生だの生活だの愛情だの義務だの、人を簡単に殴り殺せそうな重苦しい概念を当然のように押しつけてくる。 ◯どうして、何も問題を理解していない子供(男というもの)の、たった一度の地団駄が、千の失望を超えて心を打つのだろう。泣いている、かわいそう、嬉しい、抱きしめてあげたい、と脈力のない衝動を掻き立てるのだろう。
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