あきない世傳 金と銀(七) の商品レビュー
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江戸での奮闘が描かれています。帯指南の縁で型染めの女房と知り合います。亀三のつながりで歌舞伎座との縁ができました。大阪から結が来たり、女主人であと三年延長されたり、いろいろうまく行きます。亀三・智蔵た友人だった中村富太郎の衣装を縫うことになります。 とにかくドラマチックな展開で途中で読むのを止められません。
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江戸店での 帯締め指南開始から、小紋染との出会い、歌舞伎役者との出会いと役者への呉服の納入までの本巻。真摯に、実直に、相手に無理強いはぜずしかしながら自分の意思を貫くために知恵を巡らせ、骨を折って物事を進める主人公、幸に深く共感と、正しい人の在り方を考える。日頃感情的になったりう...
江戸店での 帯締め指南開始から、小紋染との出会い、歌舞伎役者との出会いと役者への呉服の納入までの本巻。真摯に、実直に、相手に無理強いはぜずしかしながら自分の意思を貫くために知恵を巡らせ、骨を折って物事を進める主人公、幸に深く共感と、正しい人の在り方を考える。日頃感情的になったりうまくいかずくさくさしている自分を恥じ、もし幸のなら、と考える事で苦難を乗り越える事が出来るのでは?と考えたい。小紋染を巡る染人とのやり取り、歌舞伎役者からでる六代目との在りし日のエピソードに涙。 江戸店の発展や跡目問題など次巻での展開が楽しみ。
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着物の色の名前に馴染みがないので、どんな柄やどんな色の着物だろうとそうぞうしてしまう。 江戸の粋、面白い。江戸紫がどんなものかも初めて知れた。実際に見られるといいのになぁ。
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すでに7巻なのに、マンネリも飽きもせずに面白いってすごいことだ。 前巻で女名前が許された幸は、江戸店を前進させるべく知恵を絞る。またまた幸のアイデアで素晴らしい小紋染ができ、そのお披露目までの話となった。珍しく不安を煽るシーンはほとんどなく、終始順調に商いが進む、平穏な巻でした。次も楽しみ。
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己の知恵をしぼり、奉公人や周りの人たちの力を借りて江戸での勝負に挑む幸。益々五鈴屋から眼が離せない!
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江戸に来て、一年が過ぎようとしていた。 跡目問題は女主人の3年延長を目標に動き、幸は新しい商いを探していた。 歌舞伎役者への表と裏地が異なる組み合わせで浜羽二重の販路を獲得し、歌舞伎役者の中村富五郎から依頼がきた。 幸は武家特有の小紋染めを町人に展開すべく、鈴の小紋染めを作...
江戸に来て、一年が過ぎようとしていた。 跡目問題は女主人の3年延長を目標に動き、幸は新しい商いを探していた。 歌舞伎役者への表と裏地が異なる組み合わせで浜羽二重の販路を獲得し、歌舞伎役者の中村富五郎から依頼がきた。 幸は武家特有の小紋染めを町人に展開すべく、鈴の小紋染めを作り上げ、江戸紫の小紋を富五郎の舞台挨拶衣装として仕上げる。
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チーム戦が素晴らしい江戸での商い。 最後の富五郎さんのシーンは涙なしには読めない。 この刊はワクワクして読めた。 幸、がんばれー!
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歌舞伎役者富五郎のお練りに五鈴屋の鈴紋の小紋染、高貴な色の江戸紫の美しい着物。想像するだけでうっとりする。そして、それは六代目と富五郎の若き日の関係からの繋がりもあったことがわかり、幸もお竹も智蔵との思い出に浸る。次巻では富五郎のお練りの影響で江戸店が忙しくなるだろうと想像できる...
歌舞伎役者富五郎のお練りに五鈴屋の鈴紋の小紋染、高貴な色の江戸紫の美しい着物。想像するだけでうっとりする。そして、それは六代目と富五郎の若き日の関係からの繋がりもあったことがわかり、幸もお竹も智蔵との思い出に浸る。次巻では富五郎のお練りの影響で江戸店が忙しくなるだろうと想像できる。
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前作迄でも、類い稀なる商いの才に恵まれた五鈴屋の店主、幸による発想、行動、施策の数々は、現代の企業経営、事業運営においても必要なマーケティングのセオリー通りと感心させられて来たが、本作では、特に人との縁を大切にするところから強力な協力者を惹きつけていくという正に求心力の働く理想的...
前作迄でも、類い稀なる商いの才に恵まれた五鈴屋の店主、幸による発想、行動、施策の数々は、現代の企業経営、事業運営においても必要なマーケティングのセオリー通りと感心させられて来たが、本作では、特に人との縁を大切にするところから強力な協力者を惹きつけていくという正に求心力の働く理想的リーダーに近づいている様が描かれていると感じる。 ・「私たちが売り手として大事に思うことと、お客様が買い手として大事に思うことは、必ずしも同じではないのです」 とか ・「ご寮さんは、物の見方や目ぇの付け所が私らと違うさかいに」 などなど、印象的描写は数知れず。 謂わばそんなサクセスストーリーが、例えば「月の出は早く、半分ほど柔らかに身を欠いた月が、陽と対になって天に在った。姉妹してそれを愛でつつ、広小路へと続く通りまで辿り着く。」なんていう江戸情緒感じさせる描写の本シリーズの世界は、時折り浸りたくなるものがあるなぁ。
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・最後の江戸紫の小紋を作る流れと、富五郎と智蔵の友情、そしてお練のラストと畳み掛けがすごすぎて、もしかして最終巻か!?と思ってしまうほどのカタルシスだった。 ・個人的に好きなところは、力造がお才の肩を付いて出ていこうとしたけど、幸が落とした型紙を見て、自分の本当の気持ちに向き合ったところと、富五郎が智やんのことを話すところ。泣いた。 ・お竹さんのコーデ力かスゴすぎる。どの年代にも的確にアドバイスできるのってすごない? そう思うと、女性が少なくなった本店のほうが大丈夫かなぁと何か気にかかってしまう。 ・この本を読んでると、作る方も買う方も、物を大事にしている気持ちが伝わってくるので、私も色々感謝して、物を大事にしないとなって思う。まぁ手作業と工場で作ったものは全然気持ちも違うだろうけど。
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