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あきない世傳 金と銀(七) の商品レビュー

4.3

124件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

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2021/09/23

いよいよ江戸店での本格的な商いがスタート。この巻では、染物、色が話題になり、染物師が川で布を染めている風景がときおり描かれていましたが、そういう昔の情景を思い浮かべ、のどかでいいなぁと思いました。また、江戸、伊勢、大坂との行き来や文のやりとりがありますが、今のようにメールもない時...

いよいよ江戸店での本格的な商いがスタート。この巻では、染物、色が話題になり、染物師が川で布を染めている風景がときおり描かれていましたが、そういう昔の情景を思い浮かべ、のどかでいいなぁと思いました。また、江戸、伊勢、大坂との行き来や文のやりとりがありますが、今のようにメールもない時代の苦労が偲ばれました。最後の方の富五郎の言葉はすごく感動的で、素晴らしい巻でした。

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2021/09/18

江戸へ出ても地道に奢ることなく人情深く。 幸にも高田郁さんにも感心するばかりですねぇ。 生き方のお手本です。

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2021/09/13

大坂天満の呉服商「五鈴屋」の7代目店主となった 幸は、亡き夫との約束であった江戸に念願の店を 出した。考え方も着物の好みもまるで異なる江戸で 果たして、幸は「買うての幸い、売っての幸せ」を 実現できるのか。

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2021/06/18

舞台は、大坂から江戸へ。 江戸でも色々な知恵を考え、実行する幸。 今のところ、江戸の商売も順調です。 惣次がちょっと気になりますが……。

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2021/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2021.05.15.読了 富五郎が若い頃大阪で、人形遣いの亀三と智蔵と短くて熱い交わりがあった。 お竹と一緒に涙が溢れてきた。 そして、お練りの前 江戸紫の鈴紋の小紋染目の長着に羽織を重ねた富五郎の姿を想像して、再度泣けてきました。 この第7弾は感動する場面が多かった。 菊次郎を訪ねていったこと この小紋染に決めた場面 結が江戸に出てきたこと 伊勢型紙の出来上がり 力造が決意すること 女名前の延長 続きが楽しみ

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2021/04/23

凝り固まった頭では知恵は出ない。その為に自ら動いて柔らかい頭にして知恵を絞り出す。ほんとに素晴らしい。

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2021/03/11

ついに念願の江戸店を出し4人で商いを始めた幸。 大坂の頃と変わらずいろいろ知恵を絞ってます。 江戸には江戸の好みや流行があり 住んでいる町民の気質も違う。 さっそくそこに目をつけてそれがハマった時の快感! このワクワク感が好きなのよね。 新しい土地に移れば新しい人との出会いも...

ついに念願の江戸店を出し4人で商いを始めた幸。 大坂の頃と変わらずいろいろ知恵を絞ってます。 江戸には江戸の好みや流行があり 住んでいる町民の気質も違う。 さっそくそこに目をつけてそれがハマった時の快感! このワクワク感が好きなのよね。 新しい土地に移れば新しい人との出会いもある。 歌舞伎役者さんたちやいろいろな職人さんたち そして市井のおかみさんたちも。 今回は「伊勢型紙」のこととか 型染めの方法、色についても 幸と一緒に勉強した気分です。 表紙で幸が身につけている着物が承和色 触れている布が江戸紫に近いかなぁ。 本当に染めているのが見てみたい。 特典とかでやってくれないかしら♪

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2021/03/06

五十鈴屋の幸が、江戸へ進出。 商家の家を守るために、女名前の主人は、ご法度の時代。 認められたのが、3年の猶予。 しかし、昔は、数えで、年を数えるために、今の3年とは違って、短い。 その間に、どう江戸の店を開拓していくのかと、思いながら、読み進む。 江戸の生活は、食生活の御飯を...

五十鈴屋の幸が、江戸へ進出。 商家の家を守るために、女名前の主人は、ご法度の時代。 認められたのが、3年の猶予。 しかし、昔は、数えで、年を数えるために、今の3年とは違って、短い。 その間に、どう江戸の店を開拓していくのかと、思いながら、読み進む。 江戸の生活は、食生活の御飯を炊く時間も、大坂とは異なるし、お惣菜も違う。 納豆、蜆売りなども、時代小説ならではの面白さもある。 「買うての幸い、売っての幸い」だけでなく、蚕から絹へ、そして、綿から木綿ヘの工程だけでなく、今回は、染めの長い行程をも記述してある。 何気なく、我 和ダンスの中で、母が話していた江戸小紋のお召など、と、耳にしていたのだが、型紙で、こんなにも苦労が、あるのなんて、知らなかった。 そして、助六の頭に縛られた、江戸むらさきの布地も・・・・ よく時代ドラマなどで、お殿様が、病気で臥している時に、頭にしている意味合いが、少しわかるような・・・感じである。 帯の締め方教室をお竹さんが、指南するところも、素敵である。 帯の長さは、決まっているものだとばかりと、思っていたのだが、・・・庶民では、布地が、傷んだりしたら、繕ったりしていたのだから、自然と、そうなって来るのだろう。 そして、簡単に結べ解け易い締め方、・・・・その工夫も、前掛けで、・・・・ なるほど、帯締めでなく、そんな工夫もあったのだと・・・ 江戸の気風の良さもあり、よく羽織裏に、表地よりお金をかけたり、模様も、気張ったと、母から聞いていたけど、脱いだ時に、ちらっと見えるのが、粋と。 母方の伯母は、娘時代は、船場のいとはんで、お竹どん、お松どんが側に居て、お買い物も財布を持参したことが無かったそうだと、話していたのだが、やはり、一人娘で、お婿さんを養子に迎えた。 しかし、戦争で、夫を失い、幼子の男の子はいたけど、店の存続は、出来なかった。 その当時は、やはり、みんな名前があるのに、松・竹・梅の名前で、呼ばれていたのだとも知った。 この時代では、女性の活躍、社会への進出は、難しかった事なのだと、改めて理解した次第である。 さてさて、富五郎のお練りと 幸の小紋のお披露目が、上手くいきますように・・・と、第八も期待しよう!

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2021/02/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

穏やかに1冊の話が進んでゆく。 江戸店の女名前の延長、伊勢型紙の話がメイン。 自分にとって伊勢型紙の作られる白子は故郷なので、より馴染み深く、涙が出そうになる。 小学校の社会科見学で伊勢型紙を彫ったなあ、と思い出した。 大小の鈴をモチーフにした江戸むらさきの小紋で、お練りの衣装を五鈴屋で誂える。どんなに素敵な物なのか、見てみたい気がする。 身近なものを見逃さない蟻の眼と、大きな時代の流れを読み解き商いに繋げる鶚(みさご)の眼、それを忘れず懸命に知恵を絞る幸と奉公人。 このような商売ができたら、商売人冥利に尽きるだろう… ここまでも、語り尽くせない困難もあったが、幸なら必ず乗り越え、今まで以上のところにたどり着ける、そう思う。 早く次を読みたい。

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2021/01/31

小紋のお披露目が、歌舞伎役者のおひねりとは驚いた。 今回は胸潰れるような悲しさがなく、がんばれ、がんばれと応援しながら、気持ちよく読み終えられた気がする。

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