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あのこは貴族 の商品レビュー

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370件のお客様レビュー

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2021/05/09

一気読み。慶應じゃないけど一貫校出身の私。内部外部嫌な言葉。カーストもあったね。慶應じゃないから悪意も存在した。話がそれた。(この本では慶応のボンボンに悪意が無さそう)

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2021/04/15

外部生かつ美紀が最初につきあう相手が所属するサークルにいたわたしには、あるあるが過ぎて刺さるを通り越して笑ってしまった。 それはさておき。地方の輩も都心の貴族もせまい世界を出ないという点では同じ生き物、という視点は痛快だった。人には人の地獄がある。 性別や家柄や地域の呪縛に苦し...

外部生かつ美紀が最初につきあう相手が所属するサークルにいたわたしには、あるあるが過ぎて刺さるを通り越して笑ってしまった。 それはさておき。地方の輩も都心の貴族もせまい世界を出ないという点では同じ生き物、という視点は痛快だった。人には人の地獄がある。 性別や家柄や地域の呪縛に苦しみながら、女たちが連帯して自由になろうとする姿が清々しかった。わたしももう少し自由になれたかもしれない、という思いと、これからのわたしと娘のあり方に勇気をもらえた。

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2021/04/14

映画化されているのを見て、映画を見る前に読みました。 東京やハイクラスの生き方に憧れや羨望がある作者が書いたのかなという印象。 自分は華子と美紀どちらにも近くないので、あまり共感できませんでしたが、女性の描写はリアルでまるで身近な誰かを見ているようで見事です。 三角関係という構図...

映画化されているのを見て、映画を見る前に読みました。 東京やハイクラスの生き方に憧れや羨望がある作者が書いたのかなという印象。 自分は華子と美紀どちらにも近くないので、あまり共感できませんでしたが、女性の描写はリアルでまるで身近な誰かを見ているようで見事です。 三角関係という構図で、色々なテーマを盛り込まれているので、伝えたい事は多々あるのかもしれませんが、元から髪がストレートの子はパーマに憧れ、癖っ毛の子はストパーかけたがる心理だね、で自分の中では終わってしまいました。 結末に何か特別な事があるわけでもなく、さらっと読めますがあまり刺さるものはなかったです。

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2021/04/16

東京は棲み分けされていて、異なる階層の人間は出会わないように出来ている。 東京に生まれ育ち、所謂箱入りお嬢さんとして何一つ不自由ない生活を送ってきた華子と、富山から必死に勉強して上京してきたものの家庭の事情で大学を中退して働く美紀。異なる階層に属す二人が、ひょんな事から青木幸一郎...

東京は棲み分けされていて、異なる階層の人間は出会わないように出来ている。 東京に生まれ育ち、所謂箱入りお嬢さんとして何一つ不自由ない生活を送ってきた華子と、富山から必死に勉強して上京してきたものの家庭の事情で大学を中退して働く美紀。異なる階層に属す二人が、ひょんな事から青木幸一郎という青年を通して交わった時に巻き起こる人間ドラマを描いた作品。 この三人以外にも色々なバックグラウンドを持った様々な階層の人間が出てくるので、登場人物のどれかには少なからず共感してしまうと思う。 都会と田舎は対比されがちだけど、同じ階層やコミュニティの人間と交わって想定された人生を歩んでいく、という点において本質的には同じだったのが印象的だった。 青木幸一郎みたいに恵まれている環境にいることを"恵まれている"と思えないことは、恵まれた環境をもたないことよりも不幸なのかもしれないなあ、と思ってしまった。

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2022/10/13

今の日本文化の中で考えられる最大限のシスターフッドを、女の義理、という言葉で説明していて、面白いなあ、と思いました。 登場人物の女性たちは、自分が望んで、なんとなく、仕方なく、色々あるにせよ自分の生まれ育った場所から一度離れてみることで今までの自分・世界を客観的にみて、さらに何も...

今の日本文化の中で考えられる最大限のシスターフッドを、女の義理、という言葉で説明していて、面白いなあ、と思いました。 登場人物の女性たちは、自分が望んで、なんとなく、仕方なく、色々あるにせよ自分の生まれ育った場所から一度離れてみることで今までの自分・世界を客観的にみて、さらに何もない自分でサバイバルしてみることで、新しい自分を自らの力で掴みとっていく。この話が面白いのは、掴み取ったらみんな、元の世界に戻っていく(関わっていく)こと。 美紀は地元のために起業、相楽さんは帰国、華子でさえ最後、青木幸一郎との復縁を仄かすようなシーンで終わってる。 自分の生まれ育った場所も、知らなかった場所も、階級や細部はちがっても、結局どの世界も同じように動いている。だからどこにいても、自分がどう生きていくか、ということこそが大事なのかな、と彼女たちをみて思いました。 そして、あるあるがありすぎて面白かったです。 格差社会じゃなくて、階級社会。超お金持ちの結婚式に出席して自分もヒシヒシと感じたことがあるので、そうそう!ってなりつつ。それぞれの女性の持ち物、仕草、嗜好、考え方、行動、それら細やかな部分全てにその階級が反映されてて、生活史的な意味でも楽しく読めました。 元気でました! 

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2021/04/08

お嬢様の話、上京ガールの話、それぞれが組み合わさるとこんな風にいい影響を与えられるのか!と気づいた。 世界はどんどん広げていける、置かれている環境を諦観しなかったらなんとでもなる、意思を持つことで切り開ける、、 色々な勇気を与えてくれた本。 ちょっと前までは当たり前だった「女の幸...

お嬢様の話、上京ガールの話、それぞれが組み合わさるとこんな風にいい影響を与えられるのか!と気づいた。 世界はどんどん広げていける、置かれている環境を諦観しなかったらなんとでもなる、意思を持つことで切り開ける、、 色々な勇気を与えてくれた本。 ちょっと前までは当たり前だった「女の幸せ」にもフラットに触れつつ、登場人物や読者に気づきを与えるスタイルが気持ちよかった! 知り合いがいない東京は本当に自由で大好き! 上京して1年経った今の自分を客観視できた

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2021/04/08

結婚に幻想や夢を抱いている、24歳女子には大層刺さった本でした。この年齢のタイミングで読んでよかった。 27歳、お嬢様の華子。生まれと育ちだけは素晴らしいけど、自分に自信がなくて仕事も辞めてしまって、自己肯定感だだ下がり。 「結婚したらきっと幸せな生活が待っている」と思って、素...

結婚に幻想や夢を抱いている、24歳女子には大層刺さった本でした。この年齢のタイミングで読んでよかった。 27歳、お嬢様の華子。生まれと育ちだけは素晴らしいけど、自分に自信がなくて仕事も辞めてしまって、自己肯定感だだ下がり。 「結婚したらきっと幸せな生活が待っている」と思って、素晴らしいルックスと経歴の幸一郎と出会う。 でもこの本を呼んで、自分が感じている劣等感や求めていることは、結婚によって解消するものではないと思い知らされた。 相手の経歴はあくまでも相手のものであって、結婚したからといって自分のものになるわけではない。 そして相手に精神面でも金銭面でも頼りっきりになると、自分が一方的に我慢するだけの生活となる。 華子の結婚生活を読んでいたからこそ、相良さんや美紀の生活がうらやましく思えたし、自分の足で立っている女性はやっぱりかっこいいと思った。 自分の結婚に対する幻想や依存を、一旦白紙にして考えることができるようになった。ありがたい。

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2021/04/07

映画を観て気になったので原作を購入。描写がリアルで、女子校時代の友人のことを思い出した。 別の階層に生きる登場人物の人生の模様が淡々と描写されている。普段交わらない二人が交わった時、凝り固まったその階層の価値観にひびが入り、そこから光が漏れ出してくる。

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2021/04/07

先に映画化作品を観て、若干モヤモヤが残ったので読んでみた。映画版より「女の在り方」の空虚さが辛辣に描かれており、第三章ティーラウンジでの会話も肝。それ故に最終章が効いてくる。綺麗なそして明るく爽やかな幕引きであった。すっきり!

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2021/04/05

20代後半に差し掛かり、周りは結婚ラッシュ。みんななんであんなに人生上手く行ってるんだろう…周りからは結婚を急かされ、友達とも疎遠になり、結婚してないと幸せじゃないのかな…なんて思ったり。わかる、わかる。。結婚を焦る気持ちと独身女性の置かれた状況が秀逸に書き表されていて、読んでい...

20代後半に差し掛かり、周りは結婚ラッシュ。みんななんであんなに人生上手く行ってるんだろう…周りからは結婚を急かされ、友達とも疎遠になり、結婚してないと幸せじゃないのかな…なんて思ったり。わかる、わかる。。結婚を焦る気持ちと独身女性の置かれた状況が秀逸に書き表されていて、読んでいて胸に何度も突き刺さった。 東京で生まれ育ち、自分を守る小さな世界の中でしか生きてこなかった華子。一般人の私から見たら、なんて優雅で素敵な暮らし…と思うけれど、閉鎖的な世界は息苦しいだろう。 幸一郎と出会い、美紀と出会い、華子は外の世界を自分の力で泳ぎ始める。

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