あのこは貴族 の商品レビュー
読みやすかった。 華子と美紀がどう対峙するのか、ハラハラしながら読み進めたが女の醜い争いはなかった。タイプが正反対の女性2人だったがどちらの生き様も共感でき、応援したくなった。
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面白かった。映画も是非観たい。貴族とは無縁の人生なので、価値観や生活感が垣間見える文章が、読んでいて興味深かった。
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ドロドロした小説かなと心配してたんですが、そんな小説ではなく、さっぱりした小説だったので良かったです☆ 読みやすいです♪
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ディテールの積み重ねにさすがの説得力があった。ラストが着地しすぎてる感がある(映画の方が含みがあってよかったな)
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映画、観ようかなって迷ってたら終わってた。 ならば、原作でって事で購入。 生まれも育ちも東京の箱入り娘、華子。 かたや地方生まれの美紀。 出会う事の無い2人が、1人の男の存在で知り合う。 ドロドロとか、有るのか?と思いきや全く無い。 自分を見直すきっかけになる感じで、良い方向に…...
映画、観ようかなって迷ってたら終わってた。 ならば、原作でって事で購入。 生まれも育ちも東京の箱入り娘、華子。 かたや地方生まれの美紀。 出会う事の無い2人が、1人の男の存在で知り合う。 ドロドロとか、有るのか?と思いきや全く無い。 自分を見直すきっかけになる感じで、良い方向に…。 普通のストーリーなんだけど、なんか良いまとまり方。 ‘21.05.19読書完了
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山内マリコさんの作品初めて読み終わりました。 華子とは少し歳が離れてるけど、20代のうちにこの本に出会えて良かったと思います。 地方から東京に出てきた人、東京でしか育ったことのない人。外の世界を知らない人はどこにでもいるけど、華子が自己主張できるようになったことが1番読んでて嬉し...
山内マリコさんの作品初めて読み終わりました。 華子とは少し歳が離れてるけど、20代のうちにこの本に出会えて良かったと思います。 地方から東京に出てきた人、東京でしか育ったことのない人。外の世界を知らない人はどこにでもいるけど、華子が自己主張できるようになったことが1番読んでて嬉しかったです。 またいつかこの本を読むと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
第一章の保守的で、依存的な華子の価値観、生き方の描写がとてもリアルで説得力があり、そうか、これが貴族なのか、とモヤモヤした気持ちで読み進める 第二章で美紀の視点でのストーリーテリングもまたリアルで、読んで辛い、居た堪れない気持ちになる 華子よりも美紀に対しての方が共感を強く覚える 第三章で、最初に感じたモヤモヤが綺麗に解消されて、とても読後感が良かった 固定された格差、階級の中で生きる人も、地方で生きる人と同じように閉じられた社会でしか生きられないという視点は自分にはとても新鮮で納得のいく視点だった 「底辺」と表現される人たちの生活を犠牲にして成り立っているんじゃないか、というところまでは踏み込まず
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東京ポッド許可局の3人のオジサンが、これを原作とした映画の話をしてたので、私は原作側を。 田舎もんは進学で外(東京)へ出たいものだ。 私の旧友は、受かった地元国立を袖にして、兄の背を追って慶應を目指した。果たしてどんな思いで(結果的に)青学に行ったのだろう。 やはり、一足飛びで...
東京ポッド許可局の3人のオジサンが、これを原作とした映画の話をしてたので、私は原作側を。 田舎もんは進学で外(東京)へ出たいものだ。 私の旧友は、受かった地元国立を袖にして、兄の背を追って慶應を目指した。果たしてどんな思いで(結果的に)青学に行ったのだろう。 やはり、一足飛びで、分かりやすいブランドを手に入れたかったのだろうか。兄が手にしたブランドに憧れてのことだったと想像するのは飛躍しすぎか。 それは青学で手に入ったのだろうか。 大企業一家に、婿養子に迎えられた彼に、それを聞くことはないだろう。
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ふたりとも私とは違ったけど、八尾で生きていく人たちの中に囲まれて、少し抵抗してみるけど結局大阪から出ることは想像できない。そんなわたしと一緒だと思った。欲しいもの、キラキラしてるものは人によって違う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すごく様々な問題をキレイにまとまった本。 終わり方も好きだった。女性ならではの問題と階級についての話かと思ったら、田舎コンプレックスや東京出身ならではの考え方、家族のしがらみなど…ギュッと一冊にまとまっている。 華子という東京で育ったお嬢様と美紀という田舎出身の子が幸一郎という人をきっかけに出会う。お互いに問題を抱えていて、それぞれ色んな縛りから解放されていくところが描かれている。 家族の価値観やその環境によってどれだけ人生が変わるのか。狭い環境で育った人には心地よいコミュニティの中で人生を送り、苦労をせずに過ごすことによる弊害があり、それに立ち向かっていくストーリー。 驚いたのは家族からの結婚プレッシャーがすごいこと。今の時代とは思えないくらいホテルでお見合いをしていた。あと結婚後に華子が悩んでいる時に家族からのアドバイスが全て古かった。その人の人生なんだから任せれば良いのにと思ってしまうが、家族である繋がりがあるために逆らえない華子と幸一郎。ちょっとお節介だなーと思ってしまう自分がいる。 そして幸一郎も完全な悪役ではなくキャラもあまりない演出が良かったと思った。あくまでも主人公は女性であることが主張されている気がした。 最後再会する時にも幸一郎が全く悪気がないことがとてもナチュラルに描かれている。男性側が悪気がないけど、それに対してどれだけ女性は努力や苦労しているのかを作者は伝えたかったのではないかと感じた。 最後、結婚という縛りから解放されて友達のマネージャーとして生きがいを感じている華子にとても好感を持てた。成長が分かるし、幸一郎と再会する時にはリラックスして話しているところも含めて良いな〜と思った。 女性として時間に限りがある中で、結婚や妊娠、周りからのプレッシャーなどに耐えながら生きていかなければならない。仕事でも平等に扱われずに非正規雇用が多かったり、対等に見られていないことの問題提起をしているように思えた。 映画が公開されることを知ってからこの本の存在を知ったけど、もっと早く知りたかった。 3日で読み終えたくらい好き。
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